『猿の惑星 キングダム』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:ウェス・ボール 2024年

主な登場人物(俳優)役柄

【猿】

ノア(オーウェン・ティーグ)鷲族の若きチンパンジー。

アナヤ(トラヴィス・ジェフリー)ノアの友人のチンパンジー。

スーナ(リディア・ペッカム)ノアの友人のメスのチンパンジー。

コロ(ニール・サンディランズ)ノアの父で部族の長老であるチンパンジー。

ダー(サラ・ワイズマン)ノアの母。

ラカ(ピーター・メイコン)ノアの仲間の賢く高潔なオランウータン。

プロキシマス・シーザー(ケヴィン・デュランド)失われた人類の技術を求めて猿たちを率いる野心的な独裁者のボノボ。

シルヴァ(エカ・ダーヴィル)プロキシマスの忠実な指揮官のニシローランドゴリラ。

ライトニング(ラス=サミュエル・ウェルド・アブズギ)プロキシマスのチンパンジーの兵士。

【人間】

メイ/ノヴァ(フレイヤ・アーラン)ノアの旅に同行する少女。

トレヴェイサン(ウィリアム・H・メイシー)プロキシマス・シーザーの所にいる人間。

 

 「数千年に渡り地球を支配してきた人間は、ウィルスによって言葉を失い、猿は知能を貰った。猿のために尽くしたシーザーが亡くなった」シーザーの遺体が火葬され、猿達はシーザーを弔う。

 (タイトル『KINGDOM OF THE PLANET OF THE APES』)

 〔それから数世代も後〕

 溪谷を鷲が飛ぶ。ノア、スーナ、アナヤの3人の若い猿が、荒廃し植物で覆われた高層ビルに登り、鷲の巣を探す。鷲の巣には卵が3個しかなく、掟で1個残し、スーナとアナヤが1個ずつ取る。「絆の日」は明日なので、ノアは別の高層ビルにある鷲の巣に苦労しながら向かう。巣には沢山の卵があり、ノアは1個取るが、戻って来た親鷲に襲われて落ちそうになり、かろうじて助かる。

 3人が馬を置いた場所に戻ると、馬に掛けていたノアの毛布が無くなっていた。茂みの影に毛布を持った人影があり、スーナが石を投げると当たる。3人が追いかける。毛布は立ち入り禁止の「彼方の谷」の入口のトンネルの前にあった。ノアは毛布を取り戻すが、エコー(人間)の血の臭いがした。

 3人は村に帰る。村では、鷲が獲ってきた魚を干物にしていた。ノアの母のダーがノアを迎える。ノアは鷲使いで長老の1人である父のコロに会う。コロの鷲のサンはノアに懐いていなかった。コロは毛布の人間の血の臭いをかぎ「人間は災いの元」と言って、最長老のオナード・エルダーに報告する。

 スーナがノアに「父さんに会った?」と聞く。最長老のオナードが門番のオーダに毛布を渡し、偵察に出す。

 夜、ノアは壊れた魚を干す柵を修理する。物音がするのでノアが探すと、人間の女を見つける。女ともみ合った時に、ノアの胸の袋に入れていた鷲の卵が潰れる。

 日がのぼると「絆の儀式」が行われる。スーナとアナヤが延期してもらえと言うが、ノアは再び夜中に馬に乗って、鷲の卵を採りに行く。

 ノアは物音と光を見つけ、馬から降りて様子を見に行くと、仮面を被った猿の死体を見つける。そこにナイフが刺さって瀕死のオーダが来て、「奴らはもっといる」と言い残して死ぬ。何かが馬でやって来る音がして、ノアは隠れる。

 馬に乗り、仮面を被った沢山の猿達がやって来る。リーダーのゴリラのシルヴァが死体を見て「ここで何をやった?」と聞くと、部下が「偵察がやられた」と教える。シルヴァは毛布の臭いをかいで「あの女だ。探せ」と命じる。

 ノアが乗ってきた馬が見つかる。シルヴアはスタン・ポール(電撃棒)で馬に痛みを与えると、馬は家に向かって走り出す。仮面を被った猿達は、馬の後を追う。ノアも走って追いかける。

 ノアが村に戻ると建物が燃え、馬に乗った猿達が、村の猿達に電撃棒で電撃を与えて捕虜にしていた。ノアもやられそうになるが、アナヤに助けられ「逃げろ。父さんを探せ」と言われる。 

 シルヴァはエルダーから長老の印を奪い「シーザーのために」と叫び、「人間を探せ」と命じる。

 ノアが建物の最上階に登ると、父のコロが鷲を逃がしており、ノアも手伝う。そこにシルヴァが来て、コロに電撃を与えて襲う。ノアがシルヴァと戦うが、建物から落下する。

 翌朝、全身打撲のノアが目覚めると、父は死んでいた。ノアは父の墓を作り、「皆を見つけて家に帰す」と誓う。ノアは馬に乗り、壊れた電撃棒を持って出かけると、鷲のサンが追って来る。

 ノアはトンネルを通り、「彼方の谷」に出る。そこには荒れ果てた大都市があった。ノアは母の毛布を見つける。その夜、焚火を炊いて野営する。

 朝、ノアはサンが近くに留まっているのを見つけるが、懐いていなかった。

 ノアが馬で進むと、煙を見つける。そこに行くと、ノアは落とし穴に落ちる。オランウータンが壊れた電撃棒をノアに向け、「若者の猿、大きな声で話せ」と言う。ノアは「僕は仮面の猿でない。奴らに父を殺され、一族を取られた。奴らの後を追っている」と答える。ノアは火葬している猿を指差し「奴は最後の仲間だった。仮面どもに殺された。私はラカ」と教える。ノアも「僕はノア」と自己紹介する。

 ノアが「僕の一族を見たか?」と聞くと、ラカは「いいえ。隠れていた。私は学びを守っていた」と言って本を見せ、「こういう物に知識を保存している。記号には意味がある。シーザーの時代だ」と教える。ノアは「仮面の猿もシーザーと言っていた」と言うと、ラカは「仮面達が彼の名を使うのは恥ずべき。彼の言葉を捻じ曲げている」という。ノアは「彼は誰だ?」と聞く。ラカは「君達の一族は本当のシーザーを知らない。忘れられた」と言う。ノアは「長老達の教えを全て知っている」と言うが、ラカは「全てではない」という。「その前に猿達に教えを広めたのがシーザーだ。彼は指導者で教義を与えた。猿は一緒なら強い。猿は猿を殺さない。私が継承しているが、私で最後だ」と言う。

 ノアが「ここはどこだ?」と聞くと、ラカは「人間を保護するために猿がここを造り、人間達はここで教育を受けていたのだと思う」と教える。服を着た人間の壁絵があり、ノアは「エコー」と言うと、ラカは「人間だ。見た事があるか?」と聞く。ノアは「猪のように穴に住んでいる」と言う。ラカは「かつて、人間と猿は共に暮らしていた時代があった。シーザーは人間を大切にした。だから私達にとっても大切だ」と話す。

 ラカは「ここに残れば、私が色々教える」という。馬の所に人間の女がいた。ノアが追い払い「村からつけて来た」と言う。ラカは「多分、この人間と旅をせよとの、シーザーの教えだ」と言う。ラカも馬に乗って、ノアと一緒に行く。ノアは「なぜ彼女が追って来るのか分からない」と話す。

鷹のサンがノアを追って来る。ノアは「父の鳥だった。僕を馬鹿にしている。我々は鳥を育てる一族で、歌って鳥を飼った」と話す。ラカは「歌って」と言うが、ノアは「父は鳥使いだったが、僕は違う」と断る。

 雨の夜、ノアとラカが橋の下で焚火をして野宿する。ノアは壊れた電撃棒を直そうとする。人間の女が覗いていた。ラカがリンゴを数個転がすと、人間の女はリンゴを取る。ラカは「腹が減っているから付いてきたんだ」と言う。ラカがノアの毛布を投げようとすると、ノアは「ダメ、とっても大切な物」と言う。ラカは「人間は寒い。優しくなれ」と諭し、ノアは同意する。ラカが毛布を投げると、人間の女は身にまとう。ラカは「他より賢い。名前はノヴァだ。人間の女はそう呼ぶようになっている。なぜか知らないが、シーザーの時からだ」。ノアが「何でシーザーは人間を大切にした?」と聞くと、ラカは「シーザーは人間に育てられた。シーザーの伝説は大事だ。彼は最初の長老。勇気、強さ、思いやりがあった」と話す。

 夜中、ノアは近くの建物の中に巨大な天体望遠鏡を見つける。ノアは適当に動かし、接眼レンズを覗き、対物レンズを覗く。ノヴァも来て、接眼レンズを覗く。

 翌朝ノアはラカに「光を食べるトンネルがあった。彼女も見て、猿みたいに反応した」と教える。ノアはラカに「人間を馬に乗せて。遅いから」と頼む。ラカはノヴァを馬に乗せる。

 3人が道を行くと、沢山のシマウマが川で水を飲んでいた。すると、沢山の野生の人間が来て、川で水を飲む。ノヴァがそれを眺める。ノアはラカに「僕は一族を見つける。ノヴァは人間の群れに入る。君は人間の世話をしろ。シーザーの言葉を伝えて」と言う。ラカはシーザーの印のペンダントを「シーザーをいつでも思い出せるように。とても大切だ」と言ってノアに挙げる。ノアは馬に乗って出かける。

 ラカはノヴァに「君と似ている。彼らと一緒に居たいか?」と聞く。すると、角笛の音が聞こえ、馬に乗ったシルヴァなど猿達が人間狩りを始める。ノヴァとラカも人間の群れと一緒に必死で逃げる。猿達は投げ縄や網で人間を捉える。ノヴァは捕まりそうになるが、逃げる。その様子をノアが見つける。シルヴァはノヴァを探して追う。ノヴァは草むらに隠れるが、シルヴァ達に見つかりそうになる。ノアがノヴァを探して名前を呼ぶ。ノヴァは立ち上がり「ノア!」と叫ぶと、ノアの元に走る。シルヴァがノヴァを追いかける。ノアの馬にノヴァが飛び乗り、シルヴァを振り払って逃げる。

 ノアとノヴァの馬に、馬に乗ったチンパンジーのライトニングが電撃棒で襲う。ノアは電撃棒の電池を奪い、馬に乗ったラカが木の枝でライトニングを殴り飛ばす。3人が逃げる。

 ラカは馬を放って時間稼ぎをする。ノヴァは川を見ていた。ラカが「何があった?」と聞くと、ノアは「しゃべった。私の名前を呼んだ。彼女は賢い」と教える。ノヴァは「私の名前はメイ。奴らの居場所を知っている」と話す。ラカが驚く。

 メイはノアとラカに「一族は人間の居住区にいる。私も行く」と言う。ノアが「話せるの?」と聞くと、メイは「母にしゃべるなと言われた」と答える。「母はどこ?」と聞くと「私は一人」と答える。ラカは「私達と同じだ」と言う。ノアは母の毛布をメイに与える。

 夜、ノアは電撃棒を電池に繋ぎ、修理する。その様子をメイが見る。

 翌朝、3人は川に沿って歩くと、×の字に組んだ木の棒と、木の橋があった。3人が橋の途中まで来ると、向こう側に馬に乗ったシルヴァが現れる。反対側にも馬に乗った猿がいた。3人は橋の下に隠れていた猿に襲われる。メイは橋から落ち、網にしがみ付く。メイを助けたラカも、網にしがみ付く。シルヴァが網を切って、ラカは「猿は集まると強い」と言い残して川に流される。

 シルヴァ達猿は、ロープで繋いだノアとメイを海岸を歩かせ、巨大な船の残骸に連れてくる。シルヴァがメイを連れて行く。

 メイが連れてこられた部屋には人間のトレヴァサンがいて、猿達に古代ローマ史を教えていると言う。トレヴァサンは「海までもう少しで足を痛めて、プロキシマスに捕まった。君は?」と聞く。メイは「猿に協力しない人間」と答える。

 ライトニングはノアを、外で強制労働させられている一族の元に連れて行く。ノアはスーナ、アナヤ、母のダー達一族と再会し、お互いに喜ぶ。ノアは母に、父が亡くなったと知らせる。

角笛が吹かれドラが鳴らされ、プロキシマス・シーザーが登場し、猿達は歓声を上げて迎える。 プロキシマスは「何と良い日だ。シーザーの言葉に感謝しているか?俺達は集まると強い。シーザーは最初の長老だった。今は俺がシーザーだ」と演説する。ノアは「彼はシーザーじゃない」と呟く。

 プロキシマスは鉄の大きな扉を指差し「あの中に宝がある。開けるのは難しいが、一緒にやれば不可能ではない。昔シーザーが求めたように」と扇動する。

 扉に鎖を掛け、馬と猿達で引く。さらに扉に付けた火薬に火を点けて燃やす。その様子を船からトレヴァサンとメイも見る。鎖が切れ、失敗する。プロキシマスは「もういい。明日はもっと強くなる」と言い、猿達は解散する。

 トレヴァサンは「中の人間は、死んだか出ている」と言う。メイは「あの中に技術や武器がある。猿達に中の物を挙げられない」と話す。トレヴァサンは「すでに猿の世界だ」と反論し、メイに体を洗って着替えるように言う。

 ダーは「長老のプロキシマスに従うのが掟だ」と言うが、ノアは「長老が話したのは全てじゃなかった。彼が知らない事もある」と言う。シルヴァがノアをプロキシマスの元に連れて行く。彼とノヴァとトレヴァサンも食事していた。

 プロキシマスはメイに「お前は進化に精通している。私が望む進歩には膨大な時間がかかる。私には時間がない。だから貯蔵庫の中にある知恵が必要だ。猿は進化できるだろう。人間は素晴らしい事をした。山を平らにし、海を越えて話をし、空を飛んだ。我々は武装する」と言う。メイは「中に入れない」と言う。プロキシマスは地図を見せ、「この地図はあなたの物だ。10世代以上前から。お前が俺の貯蔵庫に入りに来たのは知っている」と言うと、メイは「お前のではない」と反論する。

 さらにプロキシマスはノアに「電撃棒を修理した賢い猿。メイから貯蔵庫への入り方を聞いていないか?」と聞く。ノアは「何も聞いていない」と答える。

 プロキシマスは「見せたいものがある」とノアを窓に連れて行き、「何が見えるか?」と聞く。ノアは「奪われた部族」と答える。プロキシマスは「猿の王国だ。人間を決して信用するな。喋れる2人の人間は危険な存在になる。人間を滅ぼさなければ」と話す。

 夕陽を見ながら母ダーはノアに「鷲達は来ない。鷲族でなくなったから」と言う。ノアは「我々はここにいる」と言うと、ダーは「プロキシマスの王国には、鷲達は必要じゃない」と言うと去る。

 鷲のサンがノアの傍に留まる。ノアは「自分が情けない。父さんに、皆を返すと約束した。皆プロキシマスの物だ」と呟く。ノアは腕の布から、ラカに貰ったペンダントを取り出し「そんな掟は間違っている」と言う。すると、サンはノアの腕に留まる。

 夜、トレヴァサンはメイに「これから夜の授業だ。出席すれば君のためになる」と言って、部屋から出かける。

 ノアが壁の穴から入って来て「君は人間を探しに来たんじゃない。君は一人じゃない」と言う。メイは「プロキシマスの手下に見つかって、私は逃げた。あなたに助けてほしかった」と言うと、ノアは「君は信じられない」。メイは「あなたを信じる」。ノア「真実を言えば助けてやる。質問がある。貯蔵庫の中の何がほしい?」。メイ「特別な本のような物。人間は話す能力を失った。その本で戻るかも」。ノア「本で?ラカが言ってた。猿と人間は一緒に暮らしていた。本当か?」。メイ「猿は喋れなかった。人間が支配者。我々が造ったウィルスが蔓延して、猿が賢くなり、人間は絶滅しかかった」。ノア「中への入り方を知っているか?」。メイ「はい」。ノア「最後の質問。水が中に入ったら、中の物は壊れるか?」

 夜、ノアはアナヤとスーナに「手伝ってくれ。崖を登る。僕だけでは無理。一族を解放する」と頼む。スーナは了解するが、アナヤはしり込みする。

 ノアとスーナは、外で作業をしているメイの所に来る。メイは、ここにある物を全部必要で持って行くと言う。メイは扉の前で、持ってきた導線を繋ぐ。アナヤも気持ちを変えて手伝いに来る。

 4人は堤防で筒に火薬を詰める。メイは「燃えて圧力がかかると爆発する」とノアに教える。アナヤは火薬を溢す。

 トレヴァサンがきて「壊しても彼が再建する。君にはチャンスがあったが、決して戻らない過去の夢を見ている」と言う。メイは彼に「ここはあなたの居場所じゃない。ここで起きた事はあなたのせいじゃない。だから一緒に来て」と頼む。トレヴァサンは「彼は君の猿の皮を生きたまま剥ぐだろう。君は学ぶだろう」と言って去る。メイは仕方なくトレヴァサンの首を絞めて殺し、死体を海に捨てる。猿達は呆然と見る。

 メイは「行きましょう。夜が明ける」と、先導して3人の猿と崖下の岩場の波打ち際を歩く。ある場所に来ると「あそこまで登る」と指示する。アナヤとスーナは松明を持ち、ノアはメイを背負って崖を上る。途中で岩が崩れ、ノアとメイは落ちそうになる。4人は岩棚まで登りきる。

そこには通気口があった。松明に火を点け、4人は中に入る。竪穴にアナヤが松明を投げると、かなり深かった。メイがレバーを下ろすと、電源が入り、明かりが点く。スーナは「人間がこれを造ったの」と驚く。メイは地図を見つける。非常用の斧を取り出すと、3人に「ここにいて」と言って、一人で行く。

 ノア達がある部屋に入ると、惑星の模型があった。アナヤが人間の人形を触ると「ママ」と喋る。

 メイがあっちこっちのロッカーを開けると、銃を見つける。機械からハードディスクを取り出す。

 ノアは絵本を見つけ「記号には意味がある」と言う。中には動物園の檻に入ったキリンや、ゴリラ、チンパンジーを、人間が見ている絵があった。

 メイが3人の所に来て「行くよ」と声を掛ける。下に降りると、沢山の戦車があった。メイが壁のレバーを下ろすと警報ブザーが鳴る。メイは「素早くやらないと。仲間を助けたら、起爆させる」と告げる。

 扉が開くと、外は夜が明け、ダーとプロキシマス達がいた。プロキシマスは戦車を見て「ノア、本当に役に立つ猿だ。だが気付いていない。人間を信じていけない」と言う。一族の猿達が貯蔵庫に入って来る。

 プロキシマスはノアに「この貯蔵庫の中で、メイは何を企んでいた?」と聞く。手下のライトニングがスーナを捕まえ、首にナイフを向けてノアを脅す。プロキシマスは「どちらを選ぶ。スーナか?人間か?」と聞く。メイは拳銃でライトニングを撃ち殺す。

 プロキシマスは歓喜し、メイに「行っていい。もっと中にあるか?」と聞く。ノアは「メイ、よせ」と止める。メイは「私のせいで、ごめんなさい」と言うと、外に飛び出し、設置していた導線と導線を接触させる。すると、堤防に仕掛けた火薬が爆発し、堤防が破壊される。

壊れた堤防から海水が押し寄せる。ノアは「登れ」と叫び、猿達は一斉に貯蔵庫の中に逃げ込んで上に登る。メイは桟橋から、海水が扉の中に流れ込むのを見る。

 ノアは流される母親を助ける。更に皆で上に避難し、ノアは通気口に避難させる。シルヴァがノアを執拗に追いかけて襲う。ノアは狭いパイプの隙間から上に逃げるが、体格が大きいシルヴァは通れず、溺れる。

 ノアが通気口の岩棚に来ると、一族の猿達も避難していた。プロキシマスが「私の王国を壊せると思うのか」とノアを襲って倒す。プロキシマスは一族をひざまずかせる。ノアは鷲を呼ぶ歌を歌う。他の猿たちも歌う。すると、鷲達が次々にプロキシマスを襲う。プロキシマスは崖から転落する。サンがノアの腕に留まる。ノアは皆に「うちに帰ろう」と呼びかける。

 ノア達は村を再建する。そこにメイが来て「お別れを言いに来た」と言う。ノアは「プロキシマスは正しい。人間は諦めない。地上の全てを自分達の物にするまで」と言う。メイは「貯蔵庫は人間の物。人間の道具と知恵があった。猿のではない」という。ノアは「猿達は無言に戻れと?我々は家を再建する。より良く、より強く。我々は学んだ。もしラカがいたら、シーザーの話をしただろう。シーザーは正しいのか?猿と人間は共に暮らせるのか?」と聞く。メイは後ろに拳銃を隠していた。メイは「分からない」と答える。ノアはラカに貰ったペンダントを「とても大事だ」と言ってメイに挙げる。メイは受け取り、馬に乗って去る。

 ノアとスーナが馬で行き、サンがやって来る。ノアは天体望遠鏡をスーナに見せる。

 メイは荒野を馬に乗って進む。建物の前に来るとドアが開き、防護服を着た女性が出てくる。メイはハードディスクを女性に渡す。中の人間がハードディスクを機械に差し込むと、パラボラアンテナが動き、「誰かいる?」と無線で呼びかける。すると「声が聞こえて嬉しいよ」の返事が返ってくる。建物内の人々が嬉し泣きして喜ぶ。

 ノアは空を見上げる。メイも空を見上げる。

 (エンドクレジット)

 何かの動物の鳴き声。

(写真は「IMDb」「映画com」より)