『アーヤと魔女』NHK放映版・劇場版 ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 

 2020年12月30日にNHK総合で放映された『アーヤと魔女』と、2021年8月27日公開の『劇場版アーヤと魔女』の「ネタバレの詳しいあらすじ」を紹介する。NHK放映版と劇場版はほんの若干の違いがあったが、ほぼ変更がないと言っていい。詳しい変更点は「NHK放映版と劇場版の微妙な違い」を参照してほしい。

 

監督:宮崎吾朗  TV放映2020年・劇場公開2021年

主な登場人物(声優)役柄

アーヤ・ツール(平澤宏々路)孤児院に住む女の子。

ベラ・ヤーガ(寺島しのぶ)呪文を作って売って、生計を立てている魔女。

マンドレーク(豊川悦司)ベラ・ヤーガと一緒に暮らしている大男。小説家。

トーマス(濱田岳)ベラ・ヤーガの使い魔の黒猫。

赤い髪の女性(シェリナ・ムナフ)アーヤの母親。名前は不明。

園長(木村有里)孤児院の園長。

セルマ(柊瑠美)孤児院の副園長。

カスタード(齋藤優聖)孤児院でのアーヤの親友。

Mr.ジェンキンス(岩崎ひろし)孤児院の近所に住む。

 

 夜中、バイクに乗った赤ん坊を連れた赤い髪の女性が、黄色の車に追われる。赤い髪の女性は髪の毛の一部を抜くと、ミミズに変えて車のフロントガラスに飛ばす。

赤い髪の女性は「聖モーウォード子どもの家」に行く。赤ん坊に、ここはシェバーズパイが美味しいと教え、よそに行ってはダメと話す。赤ん坊を「アヤツル」と呼び、置いていく。

 早朝、赤ん坊の泣き声を聞いて、園長と副園長が玄関に行くと、女の子の赤ん坊がいた。置手紙があり「仲間の12人の魔女に追われています。逃げきったらこの子を返しに貰いに来ます。何年もかかるかもしれませんけれど。この子の名前はアヤツル(EARWIG:ハサミムシ)です。」と書いてあった。副園長は、この母親が魔女団全員を怒らせることをしたのかと心配するが、園長は魔女を否定する。

 置き去りにされたアーヤの元にあったものは名前が「アヤツル」だという手紙と「EARWIG」と書かれたカセットテーブだだった。園長は人を「操る」みたいで嫌だと思い、皆に赤ん坊をアーヤ・ツール、アーヤだと紹介する。

 (タイトル『アーヤと魔女/Earwig and the Witch』オープニングクレジット)

 (10年後)園の子供達は、お化けの扮装をして園の墓地へ行く。通りかかったジェンキンス老人がそれを見て驚いて逃げる。アーヤと少年カスタードは、鍵を開けて塔に登る。

アーヤはカスタードを「鐘の代わりに生首があったりして」と脅す。2人は塔の頂上に登り、景色を見る。カスタードがアーヤに「貰われて別の所で暮らしたい?」と質問する。アーヤは「ない」と答え、選ばれそうにならないように、寄り目にすると良いと教える。

 園長は副園長に、近所のジェンキンスさんが、子供逹が昨晩、幽霊の格好をしていたと言っていたと教える。副園長は気付かなかったと言う。アーヤは、自分がやったと名乗り出て、今日の午後に誰かが貰われていくので、皆でお別れパーティーをしたと説明する。特に園長先生と別れるのが辛いと話す。それを聞いた園長は感激する。園長はアーヤに内緒で赤いセーターをプレゼントする。

 台所で料理長がシェバーズパイを作っていると、アーヤがやって来て「おじさんのシェバーズパイは世界で一番おいしい」と言う。

 午後、園に養子を希望する人々が来て、子供達を眺める。アーヤは「子供達はお人形さんじゃない。眺めて楽しむものじゃない」と不機嫌だった。

 ベラ・ヤーガとマンドレークが園にやって来る。園長は子供達を1列に並ばせ、1人ずつ紹介する。園の快適な生活を止めたくないアーヤは、選ばれないように寄り目をする。

 アーヤはマンドレークの背が伸びるのを見る。

 ベラ・ヤーガはアーヤを選ぶ。

アーヤは嫌がるが、園長に説得される。アーヤは荷造りして、赤ん坊の時に持っていたカセットテープ「EARWIG」を見つける。

 アーヤは皆に見送られて、ベラ・ヤーガとマンドレークと一緒に「子どもの家」を出る。

ベラ・ヤーガの屋敷に入ると、門がひとりでに閉まり鍵がかかる。

ベラ・ヤーガは入口近くの部屋がアーヤの部屋だと荷物を置く。ベラ・ヤーガは、自分は魔女で、手伝いが欲しいので連れてきたと教える。それを聞いたアーヤの顔は明るくなり「私に、魔法を教えてくれる代わりに、私が、おばさんの助手になってあげる。」と、ベラ・ヤーガと勝手に約束する。

 さっそくベラ・ヤーガがアーヤを仕事場に連れていくが、床はドロドロで、酷い臭いが漂っている。ベラ・ヤーガは、アーヤにここを掃除しろと言う。

 アーヤは仕事着を着ると、ベラ・ヤーガはドブネズミの骨を砕いて粉にしろと言う。ベラ・ヤーガは「決してマンドレークを怒らしてはいてない」と家の大事な決まりを教える。マンドレークは、イライラして怒った時に角が生えるという。アーヤが他にどうなるか聞くと、ベラ・ヤーガは恐ろしい事だと話す。

 アーヤはドブネズミの骨を砕いて粉にする。アーヤが何に使うか聞いても、ベラ・ヤーガは教えてくれない。ベラ・ヤーガは本を読みながら薬を作り、使い魔の黒猫のトーマスを呼ぶ。

 ベラ・ヤーガはかかって来た電話ににこやかに対応し「バレエの発表会で、主役から降ろす呪文」の注文を受ける。本には「ドッグ・ショーで優勝する呪文」「隣の庭のダリアを枯らす呪文」「2階の男の子に使う惚れ薬」などが書かれてあった。ベラ・ヤーガは隠れていたトーマスを見つけ、「ドッグ・ショーで優勝する呪文」を調合する。

 食堂に行くと、本を読んでいたマンドレークが、デーモン達がストック・オン・トレント駅の軽食堂からパイとフライドポテトを持ってきたと教える。ベラ・ヤーガが嫌いだと言うと、マンドレークは大好物だと言って怒る。アーヤは好きだと機嫌を取る。

 風呂場でアーヤは「自分の身を守らなきゃ。我慢できなかったら逃げればいいし」と独り言を言う。風呂場から出ると、ベラ・ヤーガの部屋の入口が無くなっていた。

 アーヤは部屋を探検し、書斎に入る。書きかけの小説があったがつまらなかった。使い魔がアーヤの頭に本を落とす。

 廊下の突き当りの部屋は非常に臭く、水たまりがあり、その奥は広い駐車場で、黄色の車があった。車の中には「EARWIG」と書かれた本とラジカセがあった。

アーヤは本とラジカセを取ってくる。

 廊下に戻ると、玄関の扉が消えていた。自分の部屋の窓も開かず、閉じ込められていた。アーヤは初めて一人で眠る。

 次の朝、起こされたアーヤは風呂場で歯を磨く。「バスルームは私の物」と、鏡に園長とカスタードの写真を貼る。

 食堂でベラ・ヤーガが朝食を作る。アーヤは、ベラ・ヤーガがどこで寝ているか尋ねると、余計な詮索はするなと言われる。アーヤが言うことを聞かなかったら、青と紫色のミミズを機わせてやる、とベラ・ヤーガが言う。

 ベラ・ヤーガは庭で洗濯物を干す。アーヤは庭で篭いっぱいにイラクサを採る。塀の窓にアーヤが行こうとすると、蔓が伸びてきてアーヤを止める。マンドレークがデーモンたちに見張らせているとベラ・ヤーガ教える。アーヤはマンドレークも上手に操れるようにならなければと思う。

 ベラ・ヤーガが薬を作り、アーヤが何の魔法に使うか聞いても教えない。ベラ・ヤーガはアーヤをこき使うばかりで、ちっとも魔法を教えてくれない。アーヤに庭に様々な植物を取りに行かせ、仕事場の洗い物をさせる。

 アーヤは半開きのドアから覗くと、マンドレークは部屋でデーモンに、今晩はシルバーヘインズのフィッシュ・アンド・チップスを採ってくるように命じていた。

 食堂で乾電池を見つけ、ラジカセに入れる。アーヤは何でも好きな物を食べられるマンドレークを羨ましがり、「子どもの家」の生活を懐かしむ。アーヤの部屋に入ってきたトーマスにアーヤが話しかける。

アーヤがラジカセで「EARWIG」を聞くと、派手なロックの曲が鳴る。

 アーヤはベラ・ヤーガの絵を描いて風呂場の鏡に貼る。

廊下の壁からマンドレークの首が出ていた。

 アーヤはイモリの目玉を数えるが、途中で分からなくなる。ベラ・ヤーガが次々に色々な物を数えさせ「ぼけっとしていると、ミミズが行くよ」と脅す。

 夜、アーヤが部屋でマンドレークの絵を描いていると、壁の2か所が明るく光る。トーマスが、壁の向こうにマンドレークの部屋があると教える。アーヤはトーマスが話すのを知って驚く。トーマスはマンドレークの気に障るので、絵を描かない方がいいと忠告する。トーマスは呪文に詳しいと言い、アーヤが知りたい呪文は、本の終わりの方にあると教える。アーヤの部屋の隣は風呂場だった..

 こっそりとアーヤとトーマスが仕事場に行く。本の後ろの方に「あらゆる魔法から身を守る呪文」があり、その呪文を使えば魔女達は僕逹に手が出せなくなる、とトーマスが教える。材料が何100種類もあるが、全部この部屋にあり、朝まで時間はたっぷりあるとトーマスが言うので、アーヤが作り始める。

 ドブネズミの骨の粉、イモリの目玉、薄切りにしたガマガエルを準備し、ヒヨスを温め、トーマスの尻尾の毛を3本抜いて一緒に温め、ベラドンナのエキスをヒヨスに3滴たらし、というように次々に作っていく。使い魔(トーマス)が作っているのを見ている必要があると言う。混ぜ合わせながら言葉を唱える。本に書いていなかったので、トーマスが覚えてた魔女が締めくくりに使う6種類の言葉を順に唱える。呪文が効いたようで、薬が完成する。

 今まで魔女を怒らせて、ミミズの罰を何回も受けて来たトーマスが、先に薬を体に塗る。次にアーヤが薬を体中に塗りたくる。

 朝になり、寝坊したアーヤに、ベラ・ヤーガが早く朝食を作れと怒鳴る。アーヤは奴隷じゃないと反抗する。マンドレークは新聞の自分の小説の評論を読んで怒り、新聞に火が点く。

 朝食後、アーヤは雨の中、庭に魔法薬の材料取りに行かされ、嫌気がさす。アーヤは「私が助手になれば魔法を教えてくれる約束だったのに。私を死ぬほどこき使っているだけじゃない。」と怒る。ベラ・ヤーガは「そんな約束してないよ。あんたをもらってきたのは、手が足りなかっただけさ。」と返答する。アーヤは「おばさんはずるい。園長先生に、私のお母さんになりたいと言ったくせに。」と言って、ベラ・ヤーガ怒らせる。

 大鍋の下に薪を足しながら、アーヤはベラ・ヤーガが魔法を教える気がないことを確認し、反撃を考える。

 アーヤが食堂に行くと「子供の家」のシェバーズパイがあった。マンドレークは大好物だと言う。アーヤは感慨に浸る。

 客が注文した呪文の薬が完成し、ベラ・ヤーガが届けに行く。ベラ・ヤーガが壁に手を近づけると、玄関のドアが出現し、出て行く。ベラ・ヤーガは作業場の床を綺麗にするように言い残す。ドアが閉まると、ドアは壁になっていた。

 いつも「手が足りない」と文句を言うベラ・ヤーガに、呪文で手を生やすことを思いついたアーヤは、トーマスに「手をはやす呪文」が無いか尋ねる。アーヤは「EARWIG」のテープをかけながらベラ・ヤーガの人形や手を作る。呪文を完成させるには、ベラ・ヤーガの髪の毛が必要だった。

 気が付くとマンドレークがアーヤにおやつを持って来ていた。アーヤはマンドレークに小説家か尋ね、今度読ませてお願いする。

 ベラ・ヤーガが帰って来て、アーヤは慌てて人形やラジカセ、おやつを自分の部屋に隠す。ベラ・ヤーガは床が汚いと怒る。掃除しながらアーヤは、どうやってベラ・ヤーガの髪の毛を手に入れるか考えるが、ベラ・ヤーガの部屋がどこにあるか分からなかった。

 ベラ・ヤーガはアーヤが怠けたので、夕食は部屋でチーズとパンだけだと言う。アーヤが部屋に戻ると、マンドレークの使い魔のデーモンが夕食を持って来ていた。

 夕食を食べながらアーヤはマンドレークの本を読むが、本当に詰まらなかった。アーヤはドライバーで壁に穴を開けると、穴の向こうにマンドレークの部屋があり、マンドレークがキーボードを演奏していた。アーヤが部屋の隣の風呂場に行くと、ドライバーの先があった。

 朝、アーヤがベラ・ヤーガに起こされて台所に行くと、壁のベラ・ヤーガの帽子に髪の毛を2本見つけ、喜ぶ。

 マンドレークの希望の揚げ焼パンを作るため、アーヤはフライパンに大量の油を注ぎ、パンを焦がす。それを見たマンドレークがアーヤに怒るが、アーヤは作った事が無いと答える。マンドレークはベラ・ヤーガに、作り方を教えなかった事を怒る。

 マンドレークはデーモンに、エッピング・キャンプ場からボーイスカウトが作ったまともな揚げ焼パンを取って来るように命じる。つむじ風が起きると、テーブルの上に美味しそうな揚げ焼パンが乗っていた。

 ベラ・ヤーガはマンドレークを怒らせたことで、アーヤを仕事場で叱る。アーヤは「ただやれと言うだけでなく、いろいろ教えてくれなくっちゃ」と反抗する。ベラ・ヤーガは「あんたは働くためにここに来たんだ。猫の手も借りたいほどだ。」と怒る。

 仕事をしていたアーヤは、トイレに行く振りをして、呪いの人形にベラ・ヤーガの髪の毛を縛る。アーヤが仕事場に戻ると、ベラ・ヤーガの額と尻に手が生えていた。それを見たアーヤは、腹を抱えて笑いながら「手を足してあげたの。だっておばさん『手が足りない』ってしつこいくらいに言ってたから。」と教える。

 怒り狂うベラ・ヤーガは「ミミズの罰だ」と言うと、仕事場のモップをアーヤに飛ばして、アーヤを仕事場から彼女の部屋に押し込む。

人形から手が取れる。アーヤの部屋の天井からミミズが降って来るが、床に落ちただけで、呪文が効いているお陰でミミズまみれにならずに済んだ。トーマスは怖がって布団に隠れていた。

 呪文で身を守っている事がベラ・ヤーガにばれるので、アーヤはミミズを隠さなければならないと気づく。アーヤはミミズを壁の穴に、次々に入れる。

すると穴が赤く光ると、壁が溶けていく。巨大な魔神のような姿に変身したマンドレークがアーヤの部屋にやって来て、「あいつにミミズをくれてやる」と言って出て行く。沢山のデーモンも出て行く。

 仕事場から「私じゃない」と叫ぶベラ・ヤーガの声が聞こえる。ベラ・ヤーガがやって来て、アーヤを怒る。マンドレークは「私をわずらわせるなと言ったはずだ!」とアーヤの部屋にやって来る。ベラ・ヤーガとアーヤが怯えて後退り、ラジカセにぶつかった拍子に「EARWIG」の音楽が流れ出す。流れてきた音楽に驚いたベラ・ヤーガに、アーヤはラジカセを渡して、「邪魔者は消えるわね。これ以上わずらわせては悪いもん。」と言い、マンドレークに「おじさん、後はお好きにどうぞ。お二人で」と言うと、燃え盛る壁の穴に飛び込む。

 穴を通るとその先は、マンドレークの部屋だった。部屋の壁には、若い頃のマンドレークとベラ・ヤーガと赤い髪の女性が演奏しているポスターが貼られていた。3人は「 EARWIG」というバンドの仲間だった。「うそでしょ。」とアーヤは驚く。

 アーヤは、マンドレークがキーボードを弾き、ベラ・ヤーガがドラムを叩き、赤い髪の女の人がエレキギターを弾きながら歌っている光景を見る。

 壁には3人が若い頃の写真が飾ってあった。黄色い車に3人が乗り、赤い髪の女性がマンドレークにキスしようとする。

 「そこまでにしろ。」と写真を見ているアーヤに、普通の姿に戻ったマンドレークが声をかける。アーヤは「おじさん、ロックスターだったのね。私『EARWIG』大好き!この素敵な赤い髪の人は誰?恋人?」と尋ねる。それには答えず、マンドレークはベラ・ヤーガがミミズをアーヤへ送ったのかと確認する。アーヤは隠そうとバスルームに送ったつもりだったと話す。

 マンドレークは「お前をちゃんと助手にして、きちんと教えるようにあいつに言っておいた。」と話す。マンドレークはベラ・ヤーガが「昔から腕はいいくせに、ドラムも、呪文作りも」と話す。アーヤはマンドレークに「『EARWIG』は解散しちゃったの?赤い髪の人は誰?」と質問する。

 若い頃。ベラ・ヤーガが「魔女の掟はどうするんだ?」と赤い髪の女性を引き留める。赤い髪の女性は「私がどうするかは、私が決めるんだ」と反論する。ベラ・ヤーガが赤い髪の女性を叩く。赤い髪の女性は「12人の婆に操られるなんて、私は御免だね」と言って出て行く。

 マンドレークは昔を思い出し「魔女が空けた穴は、魔女にしか埋められない。彼女は、去った。」と呟く。アーヤはマンドレークのガウンにしがみ付き「おじさん!私はいなくならないし、きっと立派な魔女になるわ。だからお願い。小説家のお仕事を手伝わせて。おじさんの役に立ちたいの。」と言う。マンドレークは「煩わされるのは、好きではない」と言って、壁に押してアーヤを部屋に帰す。

 寝室に戻ったアーヤは、明日から学校に行きたいと頼むと、マンドレークは「考えておこう。」と答える。トーマスに「あの二人なら、私たちの思い通りに操れる様になるよ。私がうまくやれば、ね。」と言う。気づくと窓が開いていた。

 めちゃくちゃになった仕事場で、ベラ・ヤーガが掃除をしていた。アーヤは「魔法を教えてくれるんでしょ。おじさんが言っていた。おばさんは腕のいい魔女で、最高のドラマーだって。わたし、おばさんみたいになりたい。」と言ってベラ・ヤーガにしがみ付く。ベラ・ヤーガはまんざらでもない様子で、ドラムを叩く真似をしてみせる。アーヤは、皆で黄色い車に乗ってピクニックに行かないかと提案する。

 冬。アーヤがこの家に来て半年。「この家の皆は私の言う通り。子どもの家にいた時よりずっといい感じ」とアーヤが言う。アーヤの部屋は綺麗に飾られ、アーヤは豪華なベッドで本を読む。

マンドレークは「アーヤちゃん」と優しく呼ぶ。アーヤはマンドレークの原稿が凄く良く「塔の中身迷い込んだ子供達が、鐘の代わりに吊るされた生首を発見する場面は最高にスリルがあった」と誉める。マンドレークは喜んで、すぐに続きを書くと答える。アーヤはデーモンも手なずけ、朝食を頼む。

 黄色い車で3人が出かける。

カスタードはマンドレークが怖くて、家に遊びに来なかった。新聞の書評に「マンドレーク作『Earwig and the Witch』は今世紀の傑作」と出て、マンドレークは新聞を燃やす。

 アーヤはカスタードを家のクリスマスパーティーに招待する。カスタードが家の前でためらっていると、車が来る。ベルが鳴って、アーヤが迎えに行くと、玄関の前にはカスタードと、赤い髪の女性が立っており「メリークリスマス、アヤツル」と優しく微笑む。

 (エンドクレジット。その後のアーヤの生活の絵。)

(写真「映画com」「公式ホームページ」より)