『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:武内英樹 2023年

主な登場人物(俳優)役柄

【埼玉解放戦線と関係者】

麻実麗(GACKT)埼玉解放戦線のリーダー。

壇ノ浦百美(二階堂ふみ)白鵬堂学院の生徒会長。

下川信男(加藤諒)埼玉解放戦線員。

おかよ(益若つばさ)埼玉解放戦線員。

【千葉解放戦線】

浜野サザエ(小沢真珠)千葉解放戦線員。

浜野アワビ(中原翔子)千葉解放戦線員。

【大阪・関西連合と関係者】

嘉祥寺晃(片岡愛之助)大阪府知事。

神戸市長(藤原紀香)神戸市長。

京都市長(川崎麻世)京都市長。

女将(山村紅葉)京都の意地悪な女将。

元大阪府知事(ハイヒールモモコ)嘉祥寺晃の母。

【滋賀解放戦線と関係者】

桔梗魁(杏)滋賀解放戦線のリーダー。滋賀のオスカル。

近江美湖(堀田真由)滋賀解放戦線員。

近江晴樹(野性爆弾くっきー!)滋賀解放戦線員。

桔梗魁の母(高橋メアリージュン)滋賀のジャンヌ・ダルク。

和歌山の姫(トミコ・クレア)仮の姿。

和歌山の姫(天童よしみ)本当の姿。

【現代パート】

内田智治(アキラ100%)市役所職員。

内田直子(和久井映見)智治の妻。

若月依希(朝日奈央)智治と直子の娘。男の子を妊娠中。

若月健太(瀬戸康史)依希の夫。

大阪のおばちゃん(くわばたりえ)大阪出身の助産婦。

 

 原作者の魔夜峰央の回りで踊る白い服装のダンサーたちと原作者の妻、息子、娘。

 その昔、東京から蔑まれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形の撤廃に成功し、関東に平和が訪れた。それから3か月後。

(現代パート〕埼玉の田舎道をワゴン車に与野在住で市役所職員の内田智治、妻の直子、娘の依希が乗って、都市対抗の綱引き大会会場の熊谷に向かっていた。依希は男児を妊娠中で名前を考えていた。カーラジオから埼玉のご当地ソング「人生たまたま…さいたま」に続き、埼玉県にまつわる都市伝説の第2章が流れ始める。

(ドラマパート)埼玉解放戦線を率いる麻実麗と壇ノ浦百美は、さらなる平和を求めて「日本埼玉化計画」を推し進めていたが、埼玉県人は横の繋がりが薄いと言う問題が浮上する。そこで、埼玉県内を繋ぐ「武蔵野線」を提案する。大宮駅前では鉄道のストライキで、東京に行けない埼玉県人で暴動が起きようとしていた。しかし、大宮と浦和は仲が悪く、武蔵野線よりも東京ネズミーランド直通の鉄道を造った方が良いと言う意見もあった。

 このままでは埼玉がバラバラになるので、埼玉を一つにするため、麗は「越谷に海を作る。海岸から白い砂を持ち帰ってビーチを作り、しらこばと水上公園をつくる」と言う。千葉の海岸の砂は黒いので、和歌山県の白浜の砂を持ち帰ると言う。百美は「愛する麗様とハネムーンに行ける」と喜ぶが、麗は「残って鉄道会社を説得してくれ」と頼む。

 麗は千葉解放戦線から5艘の帆船を船長付きで借りた。麗は浜野サザエと浜野アワビに「阿久津はどうした?」と聞くが、2人は慌てふためく。帆船に埼玉解放戦線員が乗り込み、出航する。

(タイトル『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』。埼玉県民歌)

 埼玉解放戦線員は初めての船旅で、酷い船酔いに襲われる。麗は「幼い頃からマイアミ・ビーチで遊んでいた」ので平気だった。

 サザエとアワビは「千葉には観光名所が沢山ある。千葉ポートタワー。銚子ポートタワー。鴨川グランドタワー。埼玉にはタワーはあるのか?」と聞く。埼玉解放戦線員は「ない。どこも風景が同じだから」と答える。

 船の無線機に「和歌山解放戦線。助けて」の声がかすかに聞こえる。嵐が来て、船が沈没する。

 海岸に倒れている麗を、桔梗魁が助け「滋賀解放戦線の桔梗魁。別名滋賀のオスカル」と名乗る。麗は「人の住む陸地があったのか?」と驚き、「埼玉解放戦線の麻実麗だ。お前とは同じ匂いを感じる」と好意を持つ。

 ここ和歌山県の白浜は大阪府の植民地で、大阪人のための」リゾートになっていて、アポロンタワーでは、大阪人たちを楽しませるために、魅惑の県人ショーが行われていた。鹿の格好で鹿印せんべい食い競争をさせられる奈良県人。梅干しの種を鼻や耳に詰められながら、足つぼ地獄を歩かされる和歌山県人。鼻から溢れるほど鮒寿司を詰め込まれながら、信楽焼割りをさせられる滋賀県人など、他県の者を見世物にしていた。

 アポロンタワーでは大阪府知事の嘉祥寺晃が、奈良県人なのに京都人と偽って接客した女。滋賀県人なのに道頓堀にダイブした男を「甲子園に放り込んでおけ」と罰する。

 桔梗は「WHITE BEACH(白浜)」の砂が白いのは和歌山の姫君の祈りのお陰だと言う。和歌山の姫はどこかに幽閉され、月1回、祈りのために出されると教える。

 大阪府知事の部下が、船が難破して浮いていたとネギを持って来る。嘉祥寺がサングラスをかけてネギを見るとが見え「埼玉県人が密入国した。甲子園に放り込め」と命じる。

 桔梗は麗を連れて、徒歩で滋賀を目指す。和歌山県内で野生のパンダを見た麗が驚く。さらに進むと鹿が沢山いて、奈良県に入った。

 (現代パート)綱引き大会会場に着き、内田智治と若月依希は車から降りるが、両親が滋賀県出身の内田直子は、車の中でラジオドラマの続きを聞く。

 (ドラマパート)百美はJR埼京線、JR京浜東北線、西武新宿線、西武池袋線、東武東上線、東武伊勢崎線、の代表と会うが、仲間割れして「武蔵野線」構想は進まない。

 麗は森の中に怪しい人影を見つける。桔梗は「交通安全の人型看板の“とびだしとび太”愛称“とび太”で、この看板の設置のお陰で、馬車に轢かれる人の数が劇的に減少した。県の人口と同じ140万体ある。滋賀県に入った」と教える。

 馬車のナンバープレートの「滋賀」の文字を見た麗は「虫が付いている」と驚く。桔梗は「滋がゲジゲジと揶揄されている」と教える。

 芦屋市にある大阪府知事の自宅で、府知事の妻で神戸市長と京都市長が浮気していた。そこに大阪府知事嘉祥寺が来る。部下が捕らえた埼玉解放戦線員と千葉解放戦線員を連れてくる。嘉祥寺が「麻実はどこだ?」と聞くが、京都市長は「埼玉に何ができる」と軽く見る。嘉祥寺は埼玉解放戦線員を甲子園に放り込むように命じ、千葉解放戦線のサザエとアワビを「味見してやる」と連れて行く。

 麗が帰る船の準備ができたが、桔梗はもう少しいてほしいと頼む。麗は仲間を連れて帰り、差別ない国造り「日本埼玉化計画」を行うため、「3日後に甲子園で行われる少年野球大会で、甲子園で何が起きているか探る」と言う。

 埼玉に残った百美は、麗の帰りが遅いので「浮気?」と心配する。百美は白鵬堂学院の野球部部長に「甲子園の少年野球大会で、和歌山県の人に麗を見なかったか聞いてくれ」と頼む。

 通天閣前で嘉祥寺がアワビとサザエにタコ焼きを食わせると、2人は関西弁をしゃべり出す(大阪人化第1形態)。府知事の部下が来て「埼玉が滋賀に逃げ込んだ」と報告する。

 甲子園球場で白鵬堂学院の野球部の試合中に、麻実と桔梗が甲子園の地下に行く。ところが桔梗の裏切りにより、麗が大阪府警に捕まる。

 嘉祥寺が椅子に縛った麗に無理やりタコ焼きを食わせると、関西弁を話すようになる(大阪化第1形態)。さらに嘉祥寺がお好み焼きを食わせようとして止めると、麗は「何でやねん」と突っ込む(大阪化第2形態)。嘉祥寺は満足する。

 (現代パート)両親が滋賀県出身の内田直子は「何で滋賀が裏切るの」と怒って会場に行く。会場では埼玉県知事が「仲が悪い大宮と浦和が決勝になると困る」と焦る。智治は「さいたま市が勝ちます」と言うが、熊谷の暑さで弁当が腐って、食中毒になって負ける。会場ではママさん達が携帯ラジオでドラマを聞いていた。

 (ドラマパート)嘉祥寺が麗を甲子園球場の地下に連れて行くと、巨大なタコ型の愉快な粉物製造所になっていた。施設用の指示で、食い倒れ人形の服装の多数の労働者や、水着を着た多数のゆりあんレトリィバァが働いていた。

 大阪人以外は強制労働させられ、さらに都道府県魅力度ランキング40位以下「アンダー40」の県民はおんぼろな牢屋に入れられており、麗も入れられる。

 麗が目覚めると、埼玉解放戦線のおかよ、下川信男たちがいた。麗が大阪弁を話すのを見た信男は、白い粉で言語機能がおかしくなっていると指摘する。信男は「看守に逆らうと、吸引機でたこ焼きスタンプを押される」と2つ押された腹を見せる。さらに「3つ押された人間は、たこ焼きの具にされるらしい」と言う。

 牢屋に白い粉が差し入れされ、麗は思わず白い粉を舐める。

 白鵬堂学院の野球部が戻り、野球部部長が百美に「船が座礁した」と報告する。野球部員はなぜか関西弁を話すようになり、帰りのバスの中で、突っ込みが止まらなくなったと話す。百美は持ち帰った甲子園の砂が白いのが気になる。

 桔梗は嘉祥寺に「麗を差し出したら、強制労働の仲間と姫を解放すると約束した」と詰め寄るが、嘉祥寺は約束した覚えはないと言う。

 麗は幼年時代のマイアミ・ビートの夢を見る。母が「大きくなったら、救世主となって救って。ここ滋賀県を」と言う。

 麗が目覚めると、関西弁は治っていた。信男は麗に、ここから逃げるように言い、逃走資金として現金化できる平和堂のカードを渡す。おかよは「大阪人でも道に迷う梅田駅地下のダンジョンに逃げ込めば、追っ手を撒ける」と教える。「アンダー40」が反乱を起こし、その隙に例が逃げる。

 京都祇園に麗が逃げるが、手配書が回り岡っ引きが「御用だ」と探していた。麗を京都に潜んでいた滋賀解放戦線の近江美湖が助ける。美湖は甲賀氏出身で忍びの子孫だった。美湖は、京都人は洛中と洛外に仕切り、洛中に住む者だけを京都人としていた。また、父は京都人の本音がつかめず、精神崩壊したと教える。京都の女将が客に「山科は交通の便の良い所ですな」と言ったのを翻訳機に掛けると「ど田舎」と翻訳する。

 宿に岡っ引きが麗を探しに来る。美湖は麗を連れて再び滋賀県に向かう。

 (現代パート)川口の力士に綱引きの選手をお願いしたが、熱中症で具合が悪くなる。決勝は大宮対浦和になる。

 (ドラマパート)麗と桔梗は船で滋賀県に向かう。麗は「われは湖の子(うみのこ)さすらいの」と口ずさみ、桔梗に「幼い頃に母が歌った子守唄だ」と説明する。桔梗は「それは『琵琶湖周航の歌』で、滋賀県の小学5年生は全員学習船「うみのこ」に乗り「琵琶湖は海です」と教わり、郷土愛を育てている」と教える。麗は「マイアミ・ビーチで聞いた」と言うと、麗は「マイアミ浜だ」と教える。

 桔梗の家に行くと、桔梗の母である「滋賀のジャンヌ・ダルク」の肖像画があった。それを見た麗は「私の母だ」と言う。つまり麗と桔梗は兄弟だった。桔梗は「母は埼玉から流れ着いた父(埼玉デューク)と恋に落ちた。父は兄を連れて東京に行った」と教え、一家の写真を見せる。麗は「お前と同じ匂いを感じていた」と話す。

 しらこばとの伝書鳩が来る。足に百美からの手紙があった。「野球部の生徒は、甲子園の砂を持ち帰ってから変になった。顕微鏡で調べると集合体がの文字を作った。体を大阪化する成分が入っている。父の話では大阪府知事は、日本全土を大阪の植民地にする計画を進めているらしい」と書かれていた。

 日本全国で空前の「阪流ブーム」が起き、ドラマ「大阪に不時着」「大阪ラブストーリー」がヒットし、阪流アイドルOTB(OSAKA Takoyaki BOY)の楽曲が1位になり、タコ焼きダンスも流行していた。

 芦屋市にある大阪府知事の自宅で、府知事の妻で神戸市長と京都市長が「悪い男やの」「ハイカラな女が好きなんや」と浮気していると、嘉祥寺大阪府知事が来て「準備は最終段階に入った。3日以内に完成する」と教える。元大阪府知事である嘉祥寺の母親が水晶玉に呪いをこめ、粉の民たちが周りで「コナコナ」と唱えていた。嘉祥寺は「いよいよ大阪が天下を取る日が来る」と喜ぶ。

 桔梗は「『大阪都市構想』に失敗してから、息子が急に変わった。同じ琵琶湖の水を飲んでいるのに」と悔しがる。麗は地図を見て、粉の実が淀川流域で栽培されていると知り「大阪を阻止する計画がある」と言う。

 滋賀県、奈良県、和歌山県の代表を集め、麗は「琵琶湖の水を止めれば、粉の実は枯れ、大阪植民地化計画を阻止出来る」と提案する。滋賀県「滋賀が水没する」、奈良県民は「このままでいい」と反対する。麗は「私も滋賀の血が入っている。滋賀を愛する気持ちは同じだ。このままでは大阪化する」と説得する。

 桔梗も「ゲジゲジ、琵琶湖県と馬鹿にされてきた。比叡山は殆ど滋賀県なのに一部だけの京都の観光地になっている。奈良は1300年前から時が停まっている。和歌山はお荷物扱い。三重県は中部に逃げて行った。悔しくないのか」と訴える。

 みんな、琵琶湖の水を止める事に賛成する。麗は「瀬田川洗堰の水を止める。いざ出陣じゃ」と宣言する。

 大阪、兵庫、京都の軍勢10万人に対して滋賀、奈良、和歌山の軍勢は5000人いるか。桔梗は軍勢を増やす妙案があると言う。桔梗は湖畔の滋賀県人を彦根城に退避するように指示する。瀬田川洗堰を閉鎖し、琵琶湖の水を停める。

 大阪府知事・嘉祥寺は、部下から「淀川に水が枯れ、粉の実が枯れた。瀬田川洗堰の水門が閉じられた」と報告する。嘉祥寺は「麻実の仕業か」と怒り、京都市長は「応仁の乱以来の戦だ」と怒る。

 瀬田川洗堰に大阪、兵庫、京都の軍勢10万人がやって来る。神戸市長は「弁天の島だけは欲しい」と言う。対する滋賀、奈良、和歌山の軍勢は10~15万人もいて、大阪側が驚く。決戦は明朝。

 朝になると、滋賀、奈良、和歌山の軍勢は「とび太」の看板だと分かる。戦は近江兄弟に任せ、桔梗と麗は強制労働者解放に向かう。

 滋賀県民はとび太の看板を盾にして、大阪勢と戦う。和歌山県民は体中に鮒ずしを塗って戦う。

 両軍の出身者対決が行われる。大阪府は「菅田将暉」の看板を挙げる。滋賀県は「西川貴教」を出す。兵庫県は「戸田恵梨香・北川景子」を見せる。奈良は「せんとくん・加護亜依」、和歌山は「明石家さんま」を出す。京都は「桓武天皇」を出す。さらに和歌山県は「紀の川フルーツ大使・藤原紀香」の垂れ幕を出す。両親が和歌山県出身で「紀香」は「紀の川の香り」の意味があった。嘉祥寺は「産地偽装だ」と怒る。

 ゲリラ豪雨が起き、予定より早く滋賀が水没する。滋賀県民は彦根城から拡大した琵琶湖を眺める。湖畔には沢山のとび太の看板が浮いていた。都市が水没する

 阪神球場地下では信男が「パチパチパンチ」や「ポコポコヘッド」の大阪化第4形態を始め、完全に大阪人化しようとしていた。そこに麗がやってきて、強制労働者を全員解放する。強制労働者による反乱が起きる。麗が「これで戦いは終わった」と言うと、美湖が幽閉されていた和歌山の姫を連れてきて、姫は「まだ終わっていません」と、ミサイルに白い粉を積んで、一気に大阪化する計画を教える。麗は電話で百美にミサイルを知らせる。

 麗はバイクで大阪に向かう。麗は捕まり、嘉祥寺に乳首攻撃をされる。嘉祥寺は「大阪が天下を取る」と言う。麗は「ほどほどの所で生きて、差別しないのが埼玉化」と言う。嘉祥寺がミサイル発射ボタンを押す。通天閣が巨大ミサイルになって打ちあがる。

 それを知った埼玉の鉄道会社代表たちが、埼玉県内にただ一つ、行田市にタワーがある事を思い出し、田んぼアートを見るだけのために作られたのではないと気づく。

 鉄道会社代表たちが行田タワーに行くと、傍に迎撃ミサイル管理室があった。発射準備をすると、暗証番号が必要だったが、どこにも書いていない。田んぼアートを見ると「刺身最高」と書かれていた。「343315」と入力すると発射準備完了になる。発射ボタンを押すと、行田タワーが発射され、宇宙空間で通天閣ミサイルを迎撃して爆発する。

 嘉祥寺はがっかりする。麗は「お前が負けたのは底辺の人たちだ」と伝える。

 (現代パート)大宮対浦和の綱引き決勝が行われる。大宮は「新幹線を停めて見ろ」、浦和は「東京に近い」といがみ合う。

智治が審判になって決勝が始まる。智治はペットボトルの水の収斂効果で太陽の光を集め、綱を焼き切る。これで引き分けになる。埼玉県知事は、これで選挙に勝てると喜ぶ。

 (ドラマパート)元大阪府知事の呪いの水晶玉を割ると、和歌山の姫が元の姿に戻る。姫が麗を言うと、麗は「みんなで勝ち取った勝利だ」と言う。大阪府知事が警察に捕まり「大阪万博だけは、開催させてくれ」と願う。

 埼玉県の各鉄道会社代表は「横を見ていなかった」と反省し、「武蔵野線」構想に賛成する。

琵琶湖湖畔で、麗が「滋賀のお陰で勝てた」と礼を言うと、桔梗は「我々が勝てたのはとび太のお陰だ」と言う。麗は「とび太の役目は、人を守る事」と言う。桔梗が「このまま残って」と頼むと、麗は「大切な人が待っている。俺は埼玉の平和を」。桔梗は「俺は滋賀の平和を」と誓う。2人で滋賀県のマークを作る。

 滋賀解放戦線によって通行手形は撤廃され、平和な日常が戻った。

 (現代パート)依希の夫の健太も車のラジオでドラマを聞いて感動していた。健太は依希に「子供の名前は『とび太』だ」と伝える。ショックで依希は破水する。会場にいた大阪のおばちゃんが助産師だと言い、依希の出産の準備をする。依希は「とび太じゃない」と叫ぶ。

 (ドラマパート)和歌山県の白浜の大阪植民地は廃止された。滋賀県民は水没した都市を団結力で復興させた。

 埼玉県は勢力を伸ばし「日本埼玉化計画」を実行していた。バストサイズをAカップからBカップにのばした。住みたい町ランキング3位に大宮市、5位に浦和市が入った。埼玉県は唯一人口が増えている県である。武蔵野線が開通した。渋谷駅には埼玉の人や空気が持ち込まれ、埼玉化している。これが埼玉解放戦線の仕業だと誰も知らない。

白浜から持ち帰った砂でビーチが作られ、「しらこばと水上公園」が作られた。百美は「波の出るプールじゃない?」と疑問に思う。武蔵野線はちゃっかり東京ネズミーランドにも行っていた。百美と麗は踊りながら東京ネズミーランドに行く。お城の上空には「埼玉県民の日」の花火が打ち上がる。

(エンドクレジット。はなわの『ニュー咲きほこれ埼玉』の歌。

ミルクボーイのコント。「母が好きな県の名前忘れた。一緒に考えて。大阪から1時間で行けて、湖がある」「滋賀だろう」「行ったら人生観変わった」「滋賀と違う」「城と猫のキャラがいた」「ひこニャンだろ」「幾たび新しい発見がある」「滋賀と違う」「他に特徴がない」「滋賀で決まりだ」「父は埼玉じゃないかと言っている」「どっちもどっちだ」

(写真は「映画com」より)