『呪術廻戦』第2期『第28話 懐玉-肆-』ネタバレの詳しいあらすじと感想 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

主な登場人物(声優)役柄

【都立呪術高専】

五条 悟:ごじょう さとる(中村悠一)呪術高専2年。六眼(りくがん)という特殊な目を持つ。

夏油 傑:げとう すぐる(櫻井孝宏)呪術高専2年。呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)の使い手。

天元:てんげん 不死の術式を持つ呪術師で、高専関係者や盤星教信者からは「天元様」と敬称される。

【呪詛師】

伏黒 甚爾:ふしぐろ とうじ(子安武人)「術師殺し」の異名を持つ殺し屋。

【盤星教】

園田 茂:そのだ しげる8咲野俊介)盤星教の代表役員であり、天元を絶対視している。

孔 時雨:こん しう(安元洋貴)盤星教と伏黒甚爾の仲介を担当。

【星漿体の関係者】

天内 理子:あまない りこ(永瀬アンナ)廉直女学院中等部2年。天元の星漿体(せいしょうたい)。

黒井 美里:くろい みさと(清水理沙)天内理子の世話係。

『第28話 懐玉-肆-』のあらすじ

 夏油は「帰ろう」と言って理子に手を出す。すると理子が伏黒に頭を撃たれて死ぬ。伏黒が「お疲れ。解散」と言う。夏油が「何でお前がここにいる」と聞くと、伏黒は「五条悟は俺が殺した」と言う。夏油は「そうか、死ね」と紅龍の呪霊を出して伏黒を襲う。呪霊を倒した伏黒は「焦るなよ」と夏油に言う。

(タイトル『第28話 懐玉-肆-』)

 伏黒は「薨星宮(こうせいぐう)入口に見張りは置けない。扉の位置さえわかれば後はザル。呪力のない俺は透明人間みたいだ。1つ問題があって、俺が呪具を持つとその呪力で透明人間じゃなくなる。物を格納できる呪霊を飼っていて、呪具を入れて持ち歩いている。呪霊を縮小して俺の腹の中にしまう。これで俺はあらゆる呪具を携帯したまま、結界を素通りできる。始めに呪具を使用しなかったのは、六眼相手の奇襲は透明のままじゃないと意味がないので。星漿体(せいしょうたい)を先にやっても良かったが、六眼の視界に入るのはリスクがあった」と言う。

 夏油は「なぜ、薨星宮に続く扉がわかった?私たちは残穢(ざんえ)を残さなかった」と聞く。伏黒は「人間が残すのは残穢だけじゃない。臭跡、足跡」と言う。夏油が「女性が一人いたはずだ。彼女はどうした?」と聞くと、「多分死んでる」と言う。夏油は「やはりお前は死ね」と言って、紅龍の呪霊で伏黒を襲い、さらに沢山の穴から光線を出して伏黒を狙う。伏黒は紅龍を剣で切って倒す。

 夏油は仮想怨霊を出し、和鋏で伏黒を襲う。伏黒は呪霊から呪具の天逆鉾を出して、和鋏を防ぐ。夏油は伏黒の呪霊を取り込もうとして失敗する。伏黒は夏油を呪具で死なない程度に斬る。

盤星教本部・星の子の家。伏黒は星漿体・天内理子の遺体を呪霊に飲み込ませて持ってくる。盤星教代表役員・園田茂は、伏黒に金を渡す。

 園田は「同化を認めれば盤星教は立ち行かなくなる。行動が過ぎれば術師に潰される。我々はやけくそだった。失うはずだった全てが今は手中にある」と言って、理子の遺体を運ぶ。

 伏黒は孔 時雨に「何であの時、メイド(黒井)を殺さなかった?」と聞く。孔は「あの時、お前のプランが何となく理解できた。メイド救出失敗の緊張より、成功のゆるみの方が、削りとしてでかいと判断した」。伏黒は「何で沖縄なんだよ」と聞く。孔「それは俺も笑った。捕らえた人間を運ぶのは普通車だよな。公共交通機関はリスク高い。何と会長の私物のプライベート・ジェットだと。金持ちは考えのスケールが違う」と言う。

 伏黒の前にケガをした五条が現れ、伏黒は驚く。五条は反転術式でケガを治していた。五条はハイになって「お前の敗因は、俺の首を斬らなかったことと、頭を刺すのにあの呪具を使わなかったこと」と言う。伏黒は「勝負はこれからだろう」と言って、剣で五条を襲う。五城は術式反転・赫(あか)を発動し、伏黒を攻撃する。術式反転は、1、止める力、ニュートラルな無下限呪術。2、引き寄せる力、強化した無下限呪術・蒼(あお)。そして3、はじく力、術式反転・赫」。

 伏黒は違和感を覚えるが、鎖で五条を攻撃する。五条は攻撃を避ける。

 五条は「ごめん、天内。今はこの世界が心地いい。天上天下、唯我独尊。代々伝わる相伝の術式のメリットは取説がある事。デメリットは、術式の情報が漏れやすい事。伏黒は禪院家の人間で、無下限呪式の事はよくっている。だがこれは五条家の人間でもごく一部しか知らない。順転と反転、それぞれの無限を衝突させることで生成される、仮想の質量を押し出す、虚式・茈」

伏黒は「目の前には覚醒した無下限術式の使い手、おそらく現代最強となった術師。否定したくなった。ねじ伏せて見たくなった。俺を否定した禪院家。呪術界。その頂点を。自分を肯定するために。いつもの自分を曲げちまった。その時点で負けていた。自分も他人も尊ぶことのない、そういう生き方を選んだだろうが」と呟く。伏黒は左半身に大穴を開けられて、血が滴り落ちていた。

 五条が「最後に言い残す事はあるか?」と尋ねる。伏黒は「2,3年したら俺のガキが禪院家に売られる。好きにしろ」と言って、こと切れる。

伏黒の呪霊が夏油に何か呟く。夏油が盤星教本部に行くと、理子の遺体を引き取りに来た五条が、信者の拍手に迎えられていた。五条が「遅かったな」と迎える。家入に治療された夏油は、理子の遺体を見て「私に問題無くても仕方ないな」と力を落とす。五条は「俺がしくじった。お前は悪くない」と言い、「こいつら殺すか?」と聞く。夏油「いい。意味がない。ここにいるのは非術師だ。主犯の人間は逃げた後だろう」と止める。五条は「意味は本当に必要か?」と聞く。夏油は「大事な事だ。特に術師には」と答える。

 

『第27話 懐玉--』の感想

 前回は、伏黒によって五条が大ケガをし(死んでいないはず)、夏油と理子が薨星宮に来て一安心と思った瞬間、理子が伏黒に撃ち殺されると言うショッキングな場面で終わった。薨星宮は結界によって守られているが、術者を防ぐことはできても、非術者は侵入できると言う、何ともお粗末なセキュリティーだと分かる。天元は500年に一度、星漿体と同化して新しい体を手に入れなければならないそうだが、同化できなかったらどうなるのだろう?

 さて、五条は反転術式で怪我を治療したそうで、やはり(当然?)生きていた。五条は「術式反転・赫(あか)」を発動するが、伏黒には利かなかった。ところが、五条は「虚式・茈( むらさき)」を発動し、伏黒の胴体に文字通りの風穴を開ける。

 タイトルの「懐玉」とは「うわべは粗末な服を着ていながら、懐に玉(宝石)を隠している様子」を表し、「優れた才能を内に秘めていること」の意味なのだそうだ。つまり、五条が、伏黒の言葉を借りれば「おそらく現代最強となった術師」だった事を表しているのだろう。

 こころで、伏黒と孔の会話から、黒井が見つかった盤星教の施設とは沖縄で、教団の副会長のプライベート・ジェットで運んだことが分かる、教団のる。道理で黒井は沖縄に来た記憶がないはずだ。しかも黒井を殺さなかったのは、五条に安心を与える、教団の作戦だったと分かる。懸賞金もそうだが、何とも策が込んでいる頭の良い敵である。

 次回からは「玉折(ぎょくせつ)編」が始まるそうだが、今度はどのような話になるのだろう?