『THE WITCH 2 魔女‐増殖‐』ネタバレの感想 アクションが1作目を格段に越える迫力 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 4/5 ☆☆☆☆★

 予告編を見てアクションが凄いので見たいと思ったので、1作目を見てからか鑑賞した。1作目と主人公の少女(最後まで名前が出ない)が別なので、1作目を見なくても楽しめるかもしれないが、最後に1作目の主人公のジャユンが登場し、1作目の最後に登場したペク博士の妹のペク総括も登場するので、1作目を見てから本作を鑑賞するのを勧める。

 アクションは1作目より格段にパワーアップしている。1作目はチェが率いる「第一世代」対ゴンジャが率いる「第2世代」の戦いや、ジャユン対YSセンターの社長(本名不明)とその部下、ジャユン対チェとゴンジャの戦いがあったが、ク家や研究所内の狭い空間で、戦う人数も限られていた。

 それに対して本作では戦闘場面は、森の中でのトム対支部の2人の男、ギョンヒの農場での少女対ヤクザ、電飾看板上でのガッチャマン(1作目で生き残っていた?)と土偶少女2(名前を付けてほしい)、及び農場での「ユニオン派」のチョとトム対「土偶」の土偶少女3と土偶少年(こっちも名前を付けてほしい)であり、野外の広い空間で大きく動き回って戦い、対戦相手が違い、戦闘方法も様々で、動きも早く、見応えがある。

 しかし、登場人物や組織が多く、分かりにくい。チャン率いる「超人間主義者」は、少女と戦う場面がないが、少女を探していた。チョ率いる「ユニオン派」は、元々アークから脱走した「土偶」を始末していたが、ペク総括に依頼されて少女も始末しようとする。地元ヤクザはギョンヒの土地を手に入れるため、「土偶」と協力して少女を殺そうとする。「土偶」も少女を殺そうとし、敵対しているチョ達「ユニオン派」と戦う。と、4つもの集団が少女を狙っている、と言う構図だと思った。

 ところが「土偶」のボスはジャユンで、「少女を殺せ」ではなく、「少女を解放しろ」と命令していたのだとか。どうしてこんな大きな間違いをしたのだろう?「土偶」達が済州島のアークで大虐殺をしたのは、少女を逃がすためだったの?少女をジャユンが監視していたらしいが、なぜそんなことをしたのかよく分からない。脱走した少女が、農場主に助けられるのは1作目と同じで、工夫が足りないと思った。

 1作目の最後に、ジャユンは実の親に会いにペク総括の元に行くので、ペク総括がジャユンの母親かと思ったら違った。バスから拉致されたミヨンが母親で、お腹の双子はジャユンと少女らしいが、ジャユンの方が年上に見える。実年齢でもジャユンの役のキム・ダミは今年28歳、少女役のシン・シアが25歳で、キム・ダミが3歳年上である。3作目が作られそうな終わり方なので、母親とテレバシーで繋がっている少女とジャユンが、どこかのタンク内に隔離されている母親のミヨンを探す話になるのだろうか?

 冒頭で牛を殺した少女は、ジャユンの子供時代?母の声が聞こえるので、本作の少女の夢?それともバスで寝ていたミヨンの予知夢?遺伝子操作人間を作る研究所(アーク?)は全世界にあるらしく、ジャユンがそこから解放した少年少女(土偶?)も、チョの手帳によると沢山いるらしい。3作目でも新たな「土偶」が登場するのだろうか?ヨンドゥはなかなか死ななかったが、土偶少女3から貰った赤いカプセルは、人間を超人にする薬なのか?ギョンヒとデギル姉弟は生き返るのだろうか?このようにまだまだ分からない点が多いが、3作目に期待したい。評価は「4」である。

 英題は『The Witch: Part 2. the other one』で「魔女:第2部、もう一人」の意味である。邦題は2がないし、「魔女 増殖」では意味不明だ。本記事は1作目と区別するために「The Witch 2」と表記する。ガスマスクの日本版ポスターも何かよく分からない。この英語版ポスターの方が分かりやすい。なお中央のバズーカを構えているのがIMDbによれば「ガッチャマン」である。