『THE FIRST SLAM DUNK』舞台挨拶生中継の詳しい内容 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 

 2023年5月7日(日)16:00の回から行われた、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた舞台挨拶の亜生中継をフォーラム山形で見た。登壇者は、仲村宗悟(宮城リョータ役)、笠間淳(三井寿役)、神尾晋一郎(流川楓役)、木村昴(桜木花道役)、三宅健太(赤木剛憲役)、司会は麒麟の田村裕。

 

18:23 開始

スタッフ「全国334スクリーンでライブビューイング」

司会「麒麟の田村裕です。バスケが好きで3回見ました。60回越えの人もいるとか。3日前に急に言われたんですけど、スケジュール空いてました! 僕もこの映画を何回も見たし、何回も泣きましたし、このような機会をいただけて大変光栄です」

キャスト登壇

司会「思いやストーリ―を語る場にしましょう。公開156日目にして、国内では初めて声優陣による舞台挨拶。映画の反響について」

仲村「年末年始に地元の沖縄に帰ったんですけど、(頼まれた)サインが山積みで。『SLAM DUNK』のすごさを改めて感じましたね」

笠間「中学1年生の甥が作品に夢中になっていた。彼は面白くて、学校で『親戚のお兄ちゃんが声優をやっている』と話すんだけど、『じゃあサインもらえるかな』と聞かれると『ダメ』って断るらしいんですよ。でも彼にとっても宝物のような作品になったようでうれしかった」

神尾「80歳近い父が、もう2回見に行ってくれた。年代は関係ない」

木村「子どもたちと触れ合う機会が多くて『見たよ!』と聞くと、うれしい気持ちになります。ある日、小さい子と写真を撮る時に肩を組んだら、お母さんから『左手、添えてますね!』と『本物だ~!』と言われて照れ臭くなりました」

三宅「悔しいこともあって、ゴリを演じているのですが、『すごい流川のファンで!』、『みっちーのファンで!』『あ、もちろんゴリも!』と言われて…ゴリが一番好きな人いないのかなと…」

木村「そんなことないよな!」(観客へ)「ゴリ好きな人!」(手をあげない人に)「そこは手をあげて!」

司会「観客から質問を受け付けます。質問がある人は手を挙げて下さい」と言って指名。

観客の男性「毎回鳥肌が立つ場面があるんですが、皆さんの一番好きなシーンを教えてください」

仲村「リョータって心臓バクバクでも目いっぱい平気な振りをする、強がるシーンが多々出てくるんですけど、最後に砂浜でお母さんと対面するとき、ポケットに手を入れるんですよ。ビビってるときに、そうやる癖があるんだと思うんですけど、お母さんの近くに座るときには、ポケットから手を外すんです。お母さんから『どうだった? 相手は』って聞かれたときも、『強かった』って言った後に『怖かった』って答えるんですけど、『怖かった』って今までのリョータだったら言わなかったと思うんですね。やっとリョータが家族と向き合えた瞬間だったのかなって。宮城家の成長物語でもある感じがして、最後の砂浜のシーンはめちゃくちゃグッとくるし、好きなんですよね」

神尾「オープニングで、山王工業が階段の上から降りてくるというのがバチバチでしたね。初めて観たときにあそこで泣いてしまって。“イチ泣き”ですよね」

三宅「赤木も背が高いけど、それ以上の壁の圧を感じながらお芝居をしていて、本当に怖くなっちゃって」

司会「次の質問は?」

別の観客の男性「映画がきっかけで「SLAM DUNK」にドハマりしました。映画に出会って一番印象的だったことはなんですか?」

笠間「井上監督に出会えたことだと思うんですよ。昔から井上監督のマンガ作品が大好きなんですけど、そういう自分が熱狂していたもので、しかもやっぱりマンガ家さんってあまり表に出られる機会がないじゃないですか。あの作品を生み出してらっしゃる方が今目の前にいる。しかもすごくフランクに接してくださるんですよ」

木村「やり遂げた時に、井上監督から『二人三脚で桜木花道を作っていた気がします。とても楽しかったです』と言われたのが印象的でした。声優冥利に尽きるといいますか、うれしかったですね。2年掛けてアフレコをしたので、撮り終わったところを半年後に『やっぱりこうした方が良くなるのでは』ってことも何回もあったし。『こういうのどうですか』って提案しても監督は『違う』ってならず、『面白い!』言ってくださりました。声優冥利に尽きますし、それが励みになって、今日まで来られたなという気がします」

スタッフ「山王工業のメンバー・河田雅史役のかぬか光明がサプライズで会場にいます」

登壇者「本当だー!」「本物ですよ!」「ちょっと、こっちに(ステージに)出てよ!」

かぬた「坐骨神経痛でそっちに行けない!」

司会「かぬかさんからの質問は?」

かぬか「忖度なしで、山王のメンバーでそれぞれ気になるのは誰か」

仲村「それこそ、濃いなと思ったのが河田です。忖度なしですよ。マンガを読んでいるときから思ってましたけど、あの巨体で、パワーのプレイだけじゃなくて、知略的なプレイをしているというのが、山王のキーマンなんだなって」

三宅「俺も河田なんですよ。本当に恐怖を感じたんです。もう俺、何したら勝てんだよって」

神尾「沢北(栄治)です。山王メンバーで唯一、沢北役の武内駿輔くんと一緒に収録したというのと、最後の収録も武内くんとで、2人ですごく情熱を持って取り組んだので、記憶に残っています」

笠間「(山王のキャストについては)どなたが演じるのか、ほとんど情報がないまま現場に行っていたのもあって、沢北が赤木のプレイに対して「そのパターンも知ってる」と言うシーンで、強敵としてそこに立ちふさがるという感覚がしたというか、エースの沢北をこんな風に演じられる人がいるんだって。声だけでは気付けなかったんですよ。ブースか出てきたときに「え!」って驚いて武内駿輔が。それも込みで沢北ですかね」

木村「僕も沢北でして。すごく感情移入してしまうというか。神社のシーンでの「経験を与えてくれ」の回答が「負けること」だったのかとか、敵ながら考えさせられる。頑張った姿にも最後は胸を打たれるんですよね。そういう意味で気になるキャラです」

司会「SNSからの質問です。作品から影響を受けた事は?」

笠間「当時漫画を見て三井に憧れて、シューティングガードをした。

司会「後に三井役をやるとは」

笠間は「まさに“あきらめたら”じゃないですけど、日常生活の中で何度も『あっ、これあきらめたら試合終了のパターンだ』というのを感じて、三井のマインドを降ろすために、自分を追い込んでいました。つらい日々でもありましたが、三井のマインドを降ろすためには…。具体的には「お風呂に入るのが面倒くさくても『これはお風呂入ろう!』と動いたり」

キャスト陣・司会「それは頑張れ!」「そこは試合終了でもいいんじゃない?」

仲村は「どんなにキツくても、心臓バクバクでも平気なふりをする。僕らの仕事でも、やっぱり緊張する仕事ってありますからね。でも『ダメなんです』という感じで舞台にあがれないし、マイクの前にも立てない。だからリョータには本当に共感できる。リョータとは身長も一緒。だから頑張っている姿を見ると、鼓舞されるんです。僕も本を読んで、自分の指針になる言葉というか、影響を受けましたね」

司会「次のSNSの質問です。アフレコで難しかったことは?」

木村「声優人生で培ってきたものとは違い、最初は、それとの戦いだった。アニメ声優として勉強し、練習してきたのは派手で、スクリーンから飛び出してくるようなお芝居だった。井上監督はリアリティーを追及。だからこそ、どうしてもやりたくなるのが『返せーーーー』という3文字の台詞を、どれだけ、普通の高校生。僕の中で、声優として階段を一つ上がれたように思う」と感謝した。

がボールを取る時、リアルな息遣いで言えるか…記憶に残った。たった3文字に3時間かかった。撮り終わっても、映画を見ると、あのシーンの前は、ちゃんと言えてるかな?とバクバク…」

笠間は「僕は、撮り直しが全然なくて。これを出すのが僕の仕事だと思ったのは、バスケ経験者というのもありますけど、バスケ独特の静と動の切り替え。すごく疲れているのに、急に動いて走り出さなきゃいけないじゃないですか。バスケットの作品、『SLAM DUNK』で声を当てるってなったときに重要視しましたし、辛かった練習を思い出して、そのままやりました。そうしたら『もうそれで』って言っていただけました」

仲村「原作の中でも名言と言われている言葉は、その言葉を立たせるように芝居をしようとする。そうすると、井上監督に『ナチュラルに作りたいから、立たせなくても大丈夫ですなので』と言われた。リョータの名言の一つである「だぴょん」も20~30回リテークした。お芝居をしようではなくて、キャラクターの気持ちに寄り添えば、結果、言葉を立たせようとしなくても立ってしまうということが分かった。僕の中で声優としてのステージが上がった」

神尾「ナチュラルな演技を求められて、こちらもナチュラルを意識してやっているのですが、ダンクをする時に僕、ダンクの経験ないんですよ!ダンクをした時の『フッ』とした息づかいがわからなくて…。試合を見ても息が聞こえるわけでもないので、そこを自分の中で補完していくのですが、それこそ30回くらい『フッ』という息だけでチャレンジさせていただいた記憶があります。あまり音を強くしてしまうとアニメっぽくなってしまう。悩みながら取り組みましたね。そこが苦労したかな」

笠間「収録でやり直しを重ねる苦労はなかった。つらかった練習、試合後のシャトルランとかを思い出して、そのままやったら『それで』と言ってもらった。アプローチは間違っていなかった。バスケットマンだった自分をつぎ込めばいい」

三宅「赤木が桜木からかん腸をされた際、その反応の声に苦労した。収録ごとにやり直しました。なんかうまくいかなかったですね。面白くしすぎてもよくないし、やらなすぎてもそのあとのセリフへの勢いが出ないし、緊張と緩和が難しかった」

木村「僕は一発録りでしたね。すぐにイメージが沸きました」

三宅「オレは何回お尻をヤラれたと思っているんだ!」

司会「質問コーナーは以上です」

エンディング主題歌を担当した10-FEETより、このイベントのために「第ゼロ感」を演奏した特別映像。

TAKUMA(Vo, G)「担当させていただいて光栄に思っています。4年ぐらい上映してほしいですね」

このイベントのために「第ゼロ感」を演奏したライブ映像。

司会「一人ずつ、最後の挨拶を」

三宅は「本当に今日という日を迎えられたことが嬉しいです。今日は湘北の靴を履いてきました。赤木の言葉を借りるなら、『ありがとよ』」

木村「みんなもそうだと思うんですけど、この曲を聴くとものすごく興奮させられるんですよ。自分の人生のテーマソングぐらいはたくさん聴いてきましたし、もう一度この物語に触れたくなったので、数日の間にもう1回観に行こうと思います。皆さんも何度でも触れてください」

神尾「僕の役者人生の中で貴重で大切な役になりました。公開前に皆さんにどうやって受け止めていただけるかずっと緊張が続いていた状態から、公開して今日で156日目となりました。応援上映や親子上映会などいろいろな形で皆さんの元に届いていてとても嬉しいです。まだ156日目は途中だと思っているので、これからも『SLAM DUNK』をお願いします」

笠間「井上監督の『SLAM DUNK』という作品をいかに彩っていくかということに終始した制作期間だったなと思います。僕らもこの作品の1つのピースでしかなくて、監督、たくさんのスタッフさんのピースがかみ合って生まれた作品。これだけ皆さんに受け入れていただけたのも、1つひとつのピースが死ぬ気ですごい熱量をかけて作ってきたゆえのこと。この熱と魂というのはこれからも作品とともにい続けますので、どうぞこれから先もたくさん観ていただければ」

仲村「ライブビューイングなど全国で観ていただいていると思うのですが、こんなにもたくさんの人数で気持ちを一つにしたり、一緒に熱くなれることって人生でもなかなかないことなので本当に嬉しく思います。宮城リョータを演じられて本当に幸せ者ですし、湘北メンバー5人でこの場に立つことができて本当に嬉しかった。次回は山王メンバーでもこういう日が来ることを夢見て、僕もまた映画を観て期待感を高めていきたいと思います」

キャスト陣はステージ中央で円陣を組む。仲村「1、2、3」

全員「勝ーつ」

司会「以上で終了です」

19:10 終了