映画中に登場した12種類の恐竜たちを紹介する。
トリケラトプス
映画では、ソルナ島を低空で飛ぶカービー夫妻の小型飛行機から目撃した。
中生代後期白亜紀の、現在の北アメリカ大陸に生息した植物食恐竜の一属。既知の非鳥類型恐竜の最後の属の一つで、6,600万年前のK/Pg絶滅イベントで絶滅した。トリケラトプスという名は「三本の角を持つ顔」を意味する。全長9メートル、体重12トンという最大級の角竜でもあった
コリトサウルス
映画では、ソルナ島を低空で飛ぶカービー夫妻の小型飛行機から目撃した。また、施設内で遭遇したラプトルから逃げ、コリトサウルスの群れの中に紛れ込んだ。
中生代白亜紀後期(約7,700万 ~ 7,570万年前)、北アメリカ大陸に生息した大型の鳥脚類。コリトサウルスの名は、「コリント式のトカゲ」を意味し、その頭部の形態が古代ギリシアの一部族コリント族の兜にある頭飾りに似ているため、これにちなんだ属名を与えられた[2。体長10 - 13メートル。パラサウロロフスやランベオサウルスのように頭骨に空洞の骨突起を持つ。
ステゴサウルス
映画では、ソルナ島を低空で飛ぶカービー夫妻の小型飛行機から目撃した。海に向かう船からも目撃。
ジュラ紀後期 (約1億5,500万~約1億5,000万年前)、現在の北米大陸に生息していた、体長7メートルから9メートルほどの植物食恐竜。剣竜のなかでは、最も大きな種類[1]。恐竜のなかでも特に有名な属のひとつである。ステゴサウルスを含む剣竜類の化石は複数個体がまとまって発見されることがあり、群れで行動していたとする説の根拠のひとつとなっている。
パラサウロロフス
映画では、ソルナ島を低空で飛ぶカービー夫妻の小型飛行機から目撃した。
中生代白亜紀後期 (約7,650万 ~ 7,300万年前)の北アメリカ大陸に生息した大型の鳥脚類。体長約9.5-10メートル、肩高5メートル。体重は約4トンに達したと推定される。
ブラキオサウルス
映画では、ソルナ島を低空で飛ぶカービー夫妻の小型飛行機から目撃した。海に向かう船からも 目撃。
約1億5,400万~約1億5,300万年前にローラシア大陸西部およびゴンドワナ大陸の一部に分布していた竜盤目ブラキオサウルス科に分類される属。体長(全長)は約25m、体高(頭頂高)は約16mに及び、近年まで最も背の高い恐竜とされていた。大きく見積もっても50t程と推定されている。
スピノサウルス
映画では、ソルナ島に着陸したカービー夫妻の小型飛行機の乗員が襲われた。
後期白亜紀セノマニアン期のアフリカ大陸に生息していたスピノサウルス科の恐竜の属。化石はエジプト・ニジェール・モロッコのほか、リビアなど北アフリカで産出している。推定全長は約10~18メートル、推定体重は約6~9トンであるが[2][3]、化石が不完全なためこの推定値も確かなものではない。ワニに類似する細長い吻部や、表面に縦皺の走る円錐形の歯、頭頂部の小型の鶏冠、高さ2メートル近くに達する椎骨の神経棘が特徴に挙げられる。細長い吻部は水の抵抗の軽減、円錐形の歯は魚食性への適応と見られ、主に魚を食べていたと考えられている。
ティラノサウルス・レックス
映画では、スピノサウルスから逃げていた一行が遭遇し、スピノサウルスと戦って負けた。
約6,800万~約6,600万年前(中生代白亜紀末期マーストリヒチアン)の北アメリカ大陸に生息していた肉食恐竜。大型獣脚類の1属である。最大全長は約13メートル、最大体重は約9トンと、現在まで報告されている獣脚類の中で史上最大級の体格を誇る種の一つに数えられており、中生代最後の地質区分とされるマーストリヒチアン最末期の約200万年間にかけて北米ララミディア大陸に生息していた。
ヴェロキラプトル
映画では、海岸に向かう途中で一行が遭遇した。映画では賢く、鳴き声でコミュニケーションを取っていると示唆されている。また、巣を作って、その中に沢山の卵を産む。卵を取り戻す執着心がある。オスとメスで体表の模様が違う。写真では右がオス、左がメスである。
約8,300万~約7,000万年前(中生代白亜紀後期)の東アジアにあった大陸に生息していた小型肉食恐竜。獣脚類に属す。化石はモンゴル、中国、ロシア東部から、2種が発見されている。体型はほっそりとしており、頭蓋骨は大きい。際立った特徴として後肢に大きな鉤爪を具える。羽毛恐竜であったと考えられる。
コンプソグナトゥス
映画では、エリック少年が隠れ家としているトラックの近くに出現した。
中生代ジュラ紀後期、ヨーロッパに生息した小型肉食恐竜である。竜盤目 - 獣脚亜目 - コンプソグナトゥス科に属する。属名は(かわいい、上品な)+ (顎)の意味である。体長70~140センチメートル。フランスの個体は125センチメートルあったとされる。ミクロラプトルなどが発見されるまでは長い間世界最小の恐竜であった。発見当初から始祖鳥との形態類似が指摘されていた。現在ではシノサウロプテリクスと最も近縁であり、また羽毛に覆われていたと考えられる。
アンキロサウルス
映画では、川を下って海に向かう一行が船の上から目撃した。
中生代白亜紀後期(約6,800万年前~6,600万年前)の現北アメリカ大陸に生息した植物食恐竜の属の一つ。鳥盤目 - 曲竜下目 -アンキロサウルス科に属する。属名は「連結したトカゲ」の意。体長は約5.5~10.7メートル、体重は約4.5 -7トン。戦車のように体を覆う装甲と、先端に大きな骨塊のついた尾をもつ。装甲は楕円形の骨板と骨質のスパイクで構成されていた。その装甲化はまぶたにもおよぶ。最大の武器である尾は基部が水平方向への柔軟性を持ち、先端付近は骨質の腱で補強され、そのまま先端の骨塊につながっている。これを左右にハンマーのように振り回すことにより、同時代の獣脚類のような天敵(主としてティラノサウルス)から身を守っていたと推定される。
プテラノドン
映画では、川を下るための船を探している一行が襲われた。
プテラノドンは「歯のない翼」の意身。中生代白亜紀後期(約8,930万~7,400万年前)に生息していた翼竜の一種。翼開長はロンギケプス種で約7 - 8メートル、ステルンベルギ種では約9メートルもの大きさになるが、揚力を稼き出すための翼は羽毛ではなく皮膚と同じ組織でできている、膜状の翼である皮翼で、骨格はいたって軽量な構造体となっている。推定体重は15 - 20キログラムと中型犬と同程度でしかなく、力強く羽ばたくために必要な筋肉量を付着させ得る骨表面のスペースは鳥類ほど多くない。それゆえに、映画で描写されたような、人間を鷲掴みにして空中に舞い上がるだけの力はなかったと考えられる。同様に、後肢の構造に大きな動物を押さえ込むような力強さがあったようには見えず、地上での移動に際して前肢の3本指とともに四つ足歩行をするのに用いられる程度のものだったと推測される。これで人間ほどの重量のある物体を吊り上げることは困難である。
ケラトサウルス
映画では、スピノサウルスのフンの中から衛星電話を探している時に出現するが、フンの臭いで退散。
中生代ジュラ紀中期から後期 (約1億5,300万~約1億4,800万年前) にかけての現在の北アメリカ大陸とアフリカ大陸に生息していた獣脚類の恐竜の一種。属名は「角をもつトカゲ」を意味する。体長約4.5~6メートルの中型肉食恐竜である。鼻の上にある角状の骨質の突起、眼窩上部にある瘤状の隆起、背面正中線上に並ぶ骨質の板などが目立つ特徴である。
(解説は「Wikipedia」を参照した。写真は「IMDb」より)