『劇場版 奥様は、取り扱い注意』ネタバレの詳しいあらすじ(改訂) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 2022年3月18日に「金曜ロードショー」で『劇場版 奥様は取扱注意』が放映されるので、参考に2021年3月に掲載した「ネタバレの詳しいあらすじ」を再掲載する。放映を見てあらすじを書き足した。なお、放送では1時間59分の映画を1時間30分程度にカットしているので、是非ノーカットで見て欲しい。

監督:佐藤東弥

主な登場人物(俳優)役柄

伊佐山菜美/偽名:桜井久美(綾瀬はるか)専業主婦、実は元特殊工作員。

伊佐山勇輝/偽名:桜井裕司(西島秀俊)公安の人間。県立高校数学教師として珠海市に潜入。

池辺章(小日向文世)勇輝の上司で公安の人間。

神岡恭平(鶴見辰吾)勇輝が任務を報告する上司。

三枝礼子(前田敦子)精神科医。記憶を失くした久美(菜美)のカウンセラー。

五十嵐晴夫(六平直政)調査基地の建設反対派リーダー。

矢部真二(鈴木浩介)裕司の同僚。調査基地の建設反対派。

坂上洋子(檀れい)珠海市長。調査基地の建設を推進する。矢部の元妻。

横尾義文(みのすけ)新エネルギー源の調査会社社長。

浅沼信雄(佐野史郎)開発コンサルティング会社社長。

岩尾珠里(岡田健史)ダイニングバー経営。

ドラグノフ(セルゲイ・ヴァラソフ)ロシアの諜報員。

 

 

中央アジアのアジトに伊佐山菜美たち特殊部隊が、人質救出のために潜入する。敵の兵士達が現れ、菜美たちと激しい銃撃戦と格闘戦になる。菜美は敵兵士を制圧し、人質が囚われている部屋に入ると人質は人形で罠だった。ロシアの諜報員ドラグノフが現れ「おまえは兄貴の仇だ」と格闘になる。倒れた菜美は、ガラスの破片でドラグノフの左目を切り、ヘリコプターにぶら下がって脱出する。

それは桜井久美の、格闘ゲームをしながら寝ていた夢だった。久美は海辺の珠海市の家に、夫の桜井裕司と暮らす専業主婦だった。久美は自転車で珠海市の商店街に買い物に行く。珠海市は、沖合の海底にあるエネルギー資源メタンハイドレートの研究所建設賛成派と、美しい海を守るために反対派の「珠海の自然を守る会」が激しく対立していた。

 市長の坂上洋子は、珠海市の未来のために研究所の建設に賛成だった。「珠海の自然を守る会」のリーダー五十嵐晴夫が、市長選に立候補を表明していた。新聞記者の増田が市長に、メタンハイドレートの調査を行っていた北原顕二教授が行方不明になっており、事件性があるのではと質問する。

 久美が自宅で料理を作る。テレビのニュースで、北原教授が行方不明になっていると報じていた。夫の桜井裕司が帰って来て、久美の料理を食べる。

 裕司は高校の数学教師をしていた。校長室で、新エネルギー源調査会社社長の横尾義文が、体育館の補修工事費を寄付していた。

 夜、「珠海の自然を守る会」の事務所にチンピラが侵入し、チンピラは、データ・ドライブを探して荒らす。

 久美が商店街で買い物をしていると、裕司がやって来る。2人は海岸を散歩し、海を眺める。

記憶喪失の久美は、三枝礼子医師よりカラーキューブセラピーを受けていた。三枝は久美の精神が前回よし少し不安定だと言う。久美のたれかと戦っている夢は格闘ゲームの影響で、ゲームは刺激が強いので止めるように助言する。久美は記憶が戻るか心配する。

 (タイトル『劇場版 奥様は、取り扱い注意』)

 18ヶ月前、任務を終えた伊佐山菜美が家に帰って来ると、玄関に迎えに来た夫の伊佐山勇輝が「動くな」と、菜美に銃を構える。勇輝が撃ったのは、家に侵入した外国人工作員5名で、2人は格闘する。工作員が撃った弾が菜美の頭をかすめ、菜美が倒れる。勇輝の連絡で公安の人間が来る。

菜美は病室で目覚めるが、記憶がなかった。勇輝が「無事でよかった」と菜美を抱きしめる。

 警視庁警備局公安部。池辺章が勇輝に新しい任務を与える。珠海市の沖で発見されたメタンハイドレートの調査を行うグローバルマネー社の金の流れが不自然で、ロシアの調査船に金が流れているらしい。勇輝は高校教師の桜井裕司の名前で、妻の菜美は桜井久美の名前で、珠海市に住み調査するのだ。ただし、池辺は「あの女の記憶が戻っても、公安の協力者にならなかったら、お前の責任で始末しろ」と言い渡す。2人が写っている写真と、結婚指輪を渡す。

 珠海市に台風が接近し、風雨が強くなる。物音がして菜美が庭に出ると、ビー玉が落ちていた。テレビのニュースで、新聞記者の増田が自殺したと報じていた。

 菜美は勇輝と映っている写真を眺める。勇輝が帰って来て、1年半前にパーティーで知り合って、一目惚れして結婚したと教える。菜美は「早く思い出したい」と言う。

 菜美が料理を作りながらラジオを聴いていると、メタンハイドレート開発についての市民の声を放送していた。勇輝から電話が来て、何をしているか尋ねる。勇輝は車の中でパソコンの画面を見て、家の中のカメラとGPSで菜美を監視していた。

 ロシアのメタンハイドレート調査船に坂上市長が視察に来て、横尾社長も同行する。

 

行方不明の北原教授は、この船で研究していた。横尾の携帯に浅沼信雄から電話があり、北原が隠したデータが見つかったか尋ねる。また、国のメタンハイドレートの調査費は年間200億円で、そのうち20億円を調査船を通してロシアに流すため、どんな手段を取ってもデータ・ドライブを発見し、市長選で坂上を当選させるように指示する。

 街で買い物をしていた菜美が「珠海の自然を守る会」事務所の前を歩いていると、猛スピードで老人が運転するトラックがやって来て、菜美は寸前で避ける。トラックが突っ込んできて、事務所前のやぐらを壊す。珠里が菜美を助け起こし「良く避けられたな」と感心する。矢部も菜美を心配する。警察が来るが、老人がブレーキを踏み間違えたと、簡単に結論付ける。事故を聞いた勇輝が駆けつけ、矢部は菜美が勇輝の妻だと知る。

 事務所内で五十嵐が、最近嫌がらせが多く、市長立候補の嫌がらせと疑う。矢部は「洋子はそんな卑怯な人じゃない」と呟く。市長の坂上は矢部の別れた妻で、意見が対立して別れたが、珠海市を良くするにはどうすればいいか、いつも考えていたと話す。五十嵐は、街の財産 である美しい海を失ってはいけないと話す。

 勇輝と菜美は海岸で座って海を眺めながら、菜美は「気持ちが同じなのに別れるなんて。」と言うと、勇輝は「俺達はいつまでも一緒にいよう」と誓う。車の中で、ビー玉を持つ男が2人を見ていた。

 菜美は三枝医師に交通事故に遭いそうだったと教える。菜美は、記憶を失ったのは交通事故のせいと話す。

 勇輝はゲーム場で神岡と会う。神岡は勇輝に、反対派に潜入するように指示する。

 夜、反対派事務所から家に帰る老人が、道でチンピラに襲われる。

 勇輝は、学校のグラウンドのベンチで矢部と一緒に愛妻弁当を食べる。

 菜美は商店街で買い物をしていると、店のおばちゃんに子供を作ればと言われる。交通事故に遭いそうだった時に助けた珠里を見つけ、お礼を言う。神社の境内で、中学生から財布を脅し取っていた不良を見つけ、菜美が止める。菜美が不良に絡まれ、珠里が助ける。

 珠里は自分が経営するダイニングバー「Change」に菜美を連れてくる。店の壁には、珠里の趣味の女装コスプレの写真があった。菜美も、いつか自分の店を持つのが夢だと話す。

 行方不明の北原教授は、この船で研究していた。横尾の携帯に浅沼信雄から電話があり、北原が隠したデータが見つかったか尋ねる。また、国のメタンハイドレートの調査費は年間200億円で、そのうち20億円を調査船を通してロシアに流すため、どんな手段を取ってもデータ・ドライブを発見し、市長選で坂上を当選させるように指示する。

 街で買い物をしていた菜美が「珠海の自然を守る会」事務所の前を歩いていると、猛スピードで老人が運転するトラックがやって来て、菜美は寸前で避ける。トラックが突っ込んできて、事務所前のやぐらを壊す。珠里が菜美を助け起こし「良く避けられたな」と感心する。矢部も菜美を心配する。警察が来るが、老人がブレーキを踏み間違えたと、簡単に結論付ける。事故を聞いた勇輝が駆けつけ、矢部は菜美が勇輝の妻だと知る。

 事務所内で五十嵐が、最近嫌がらせが多く、市長立候補の嫌がらせと疑う。矢部は「洋子はそんな卑怯な人じゃない」と呟く。市長の坂上は矢部の別れた妻で、意見が対立して別れたが、珠海市を良くするにはどうすればいいか、いつも考えていたと話す。五十嵐は、街の財産である美しい海を失ってはいけないと話す。

 勇輝と菜美は海岸で座って海を眺めながら、菜美は「気持ちが同じなのに別れるなんて。」と言うと、勇輝は「俺達はいつまでも一緒にいよう」と誓う。車の中で、ビー玉を持つ男が2人を見ていた。

 菜美は三枝医師に交通事故に遭いそうだったと教える。菜美は、記憶を失ったのは交通事故のせいと話す。

 勇輝はゲーム場で神岡と会う。神岡は勇輝に、反対派に潜入するように指示する。

 夜、反対派事務所から家に帰る老人が、道でチンピラに襲われる。

 勇輝は、学校のグラウンドのベンチで矢部と一緒に愛妻弁当を食べる。

 菜美は商店街で買い物をしていると、店のおばちゃんに子供を作ればと言われる。交通事故に遭いそうだった時に助けた珠里を見つけ、お礼を言う。神社の境内で、中学生から財布を脅し取っていた不良を見つけ、菜美が止める。菜美が不良に絡まれ、珠里が助ける。

 珠里は自分が経営するダイニングバー「Change」に菜美を連れてくる。店の壁には、珠里の趣味の女装コスプレの写真があった。菜美も、いつか自分の店を持つのが夢だと話す。

 菜美が海岸に行くと、矢部が海の写真を撮っていた。矢部は自分が撮った写真を見せながら「珠海の海を失ってはいけない。」と話す。

 家に帰った菜美は、自分の夢を絵に描き、帰って来た勇輝に見せる。それは海を臨む丘の上にカフェがあり、勇輝と菜美と子供の3人で海を眺めている絵だった。店の名前は思いつかないと話す。

 寝室で寝ている菜美の頭の傷を見ながら勇輝は、池辺が言った「記憶が戻っても、公安の協力者にならなかったら、お前の手で始末しろ」の言葉を思い出す。

 珠海警察署に五十嵐と矢部が行き、連続して反対派のメンバーが襲われているので、捜査するように陳情するが、刑事は取り合わない。警察署に坂上市長と横尾が来る。

 菜美が珠里の店に行く。珠里は菜美に網元料理を教える。街に買い出しに行き、珠里の料理の話を菜美がメモする。反対派の街頭運動を見つけ、珠里は急に帰る。反対派の中には、勇輝もいた。休日部活だと嘘を言っていた勇輝を菜美が怒ると、勇輝が心配を掛けたくなかったからだと言う。菜美が他に嘘はないか尋ねると、勇輝は無いと答える。

 勇輝は菜美を連れて車で丘の上に行く。そこは菜美が描いた絵とそっくりの場所だった。勇輝はこの場所に店を立てないかと言う。家に帰った菜美は、店の名前を「Mar de Memories」(ポルトガル語で「思い出の海」)にする。

 学校の研究室でも、勇輝はパソコンの画面で菜美に居場所を監視していた。街に買い物に出た菜美は、五十嵐を追うチンピラ達を見つけ、後を追う。警告音がして、パソコンの画面を見た勇輝は、道を外れた菜美を見つけ、車で向かう。空き地でチンピラ達が五十嵐を襲っているのを見ていた菜美を、チンピラが襲う。殴られた菜美は記憶が戻り、チンピラを倒す。勇輝が来て、五十嵐と菜美が倒れているのを見つけ、チンピラを倒す。残りのチンピラは逃げて行く。

 菜美が病院のベッドで目覚め、勇輝が「無事でよかった」と抱きつく。矢部が来て、「五十嵐の怪我は大したことないが、精神的ダメージが大きく、市長立候補は無理と言っている」と教え、事務所が荒らされ、メンバーが相次いで襲われるが、警察は事件として扱わない、と不満を述べる。見舞いに来た珠里が、それをドアの陰で聞く。

 家に帰った2人は、スイカを食べる。菜美は勇輝に、珠里に教わった網元料理をご馳走すると、勇輝が「また腕を上げた」と感心する。菜美は「記憶が戻らなくても、過去を捨てて、あなたとの今を大事にしていく」と話す。勇輝は「過去を捨てる必要はない。君は君のままでいい」と話す。

 三枝医師が菜美に、何か思い出したか尋ねる。菜美は自分の名前も思い出せず不安だったが、たわいのない日常が一番大切と分かった」と話す。菜美が帰ると、車の中でモニターを見ていた勇輝が三枝に、どう思うか質問する。三枝は「カラーキューブセラピーも安定し、サーモグラフィーを見ても嘘はついていない」と答える。

 菜美に電話が来て、珠里の店に行く。珠里は菜美に店を手伝ってほしいと話す。菜美は勇輝を店に連れて行き、カフェの勉強にもなると説得する。勇輝は菜美と珠里の店に行き、了承する。

 調査会社の社長室で部下が横尾に、データ・ドライブは五十嵐が持っていると分かった、と報告する。横尾に浅沼から電話があり、データ・ドライブは見つかったか、尋ね、横尾は有力な情報が入ったとこだ、と答える。また浅沼は、公安が嗅ぎまわっているので、感づかれたら速やかに消せ、と命ずる。社長室にドラグノが来る。

 勇輝は菜美を車で珠里の店に送る。帰りは珠里が送ると言う。勇輝は車の中から店を監視する。店の中では菜美が客の人気者になっていた。

 市長室で秘書が坂上市長に、五十嵐が退院したと教える。坂上は、市民の選択のために、五十嵐に立候補して欲しいと言う。

 反対派を襲おうとしていたチンピラ達が、仮面をした黒装束の女性に襲われる。

 菜美は、会計を教えてもらっていたと、予定より遅く珠里の店から帰って来る。勇輝はテレビで「驚異のニュース」を見ていた。左胸に鉄筋が貫通したが、心臓や血管が無事だったと言う映像を見て、菜美が奇跡だと感心する。

 グラウンドのベンチで勇輝と矢部が弁当を食べていると、矢部が、反対派の襲撃が止んだと教える。生徒達は、黒いコスチュームの人物が賛成派に雇われたチンピラをやっつけ、その人物は女だと噂しているのを聞く。勇輝は、忍者のような黒装束の菜美がチンピラをやっつけ、満月を背景に「気持ちいい」と言っているのを想像する。

 菜美を珠里の店に送った勇輝は、「珠海の自然を守る会」の事務所前に車を止め、監視する。事務所から出て来た矢部を勇輝が追うと、矢部を襲おうとしたチンピラ5名を、黒装束の人物がやっつける。勇輝は黒装束の人物が菜美だと思って追い、捕まえて仮面を取ると珠里だった。

 珠里の店で勇輝が話を聞くと、珠里は菜美に店番をしてもらっている間に、チンピラを襲撃していたと話す。矢部が、珠里は教え子で空手部のエースだったと教える。珠里は、客の情報で、横尾が警察を買収していると知り、チンピラを襲撃したと話す。

 夜、勇輝は矢部と車で出かけ、反対派事務所に来る。矢部は「北原教授が、メタンハイドレートは10年で採りつくすと言うデータを船に隠した。北原教授が生前、五十嵐にそのデータの隠し場所を手紙で知らせた。五十嵐が矢部に、データを取りに行くように頼んだ。データを坂上市長に渡せば、町を考えて開発を中止するはずだ。」と話す。勇輝が家に帰ると、ソファーで菜美が寝ていた。テーブルには店のインテリアや料理のスケッチがあった。

 朝、菜美が目を覚ますと、勇輝が海を見に行こうと誘う。丘の上から2人で海を眺める。菜美は店のロゴを地面に書く。

 弁当を持った勇輝が出勤して車を運転していると、車に囲まれて止められ、外国の工作員が銃を向ける。工作員は勇輝に、妻を殺されたくなかったら、一人で船に隠されたデータ・ドライブを持って来るように脅す。

 

駐車場で勇輝は神岡に作戦を話す。調査船の出航前日に「出航記念パーティー」が行われ、民間人が乗船できる唯一の機会に、勇輝はデータ・ドライブを盗み出す計画を立てる。矢部はその前に、パーティーに出席する市長に、メタンハイドレートは10年で採りつくすと教えれば、市長は開発計画を取りやめ、ロシアへの金の流出は止められると考える。

 市長室で横尾は、五十嵐が立候補を取りやめたので、坂上市長の当選が確実になった。明日のパーティーで開発計画書にサインして欲しいと話す。坂上市長は、考えさせてほしいと話す。横尾は「もう後戻りできない」と話す。

 家から出かけようとする勇輝が菜美に「今度、旅行に行こう。どこに行きたい?」と尋ねる。

 海岸で市長が海を眺め、秘書が時間だと催促する。

 ロシアの調査船内で出航記念祝賀会が行われ、矢部と勇輝も参加する。坂上市長と横尾社長が鏡割りをする。

 

 菜美がセラピーを受けていると、三枝医師が「今のあなたに大切な事は?」と尋ねる。菜美は、「夫と平穏な暮らしをする事」と話している途中で、電話が来る。電話にロシア語で「お前のせいで弟が死んだ。お前の大事な人を殺してやるので、お前も苦しめ」と話す。三枝医師に再度「今のあなたに大切な事は?」と聞かれた菜美は、「もう終わり」と答える。三枝が非常ボタンを押すと、公安の職員数名が部屋に入り、菜美を取り抑えようとする。菜美は公安の職員を倒し、結婚指輪を捨て、部屋を出て行く。

 勇輝は祝賀会会場を抜け出し、船倉で地図を頼りにデータ・ドライブの隠し場所を探す。隠し場所を見つけてデータ・ドライブを取り出すと、大勢の外国人工作員に囲まれる。勇輝が「ドライブは渡さない。彼女は俺が守る。」と言うと、工作員のボスが「ドライブが目的ではない。」と話す。勇輝が工作員逹と格闘するが、多勢に無勢で劣勢になる。そこに黒いスーツ姿の菜美が来て、勇輝に加勢する。菜美は記憶が戻ったという。

 矢部は坂上市長に、2人で話がしたいと連れ出す。それを見た横尾が後を追う。矢部は坂上市長に、メタンハイドレートは10年で採りつくすと言うデータが手に入るので、開発計画書へのサインを待って欲しいと話す。横尾と社員達が、矢部と坂上市長を取り囲み、今すぐ計画書にサインするように迫る。坂上市長は断り、横尾は坂上市長と矢部を縛る。

 勇輝と菜美は、警戒しながら船の中を進む。勇輝は菜美に「何でここに来た?記憶が戻らない振りをしていればよかった」と話す。菜美は「記憶が戻らない振りを続けようと思っていたが、過去がタイムマシンでやって来た」と話す。

工作員が撃って来て、2人は木箱の壁に隠れる。

 菜美が「何で私を騙したの?」と聞くと、勇輝は「きみを守ろうとして」と話す。菜美は「可愛い奥様でなくて悪かったね」と立ち上がり、勇輝も「何だよ、その言い方」と立ち上がって、お互いに銃を向ける。2人は工作員を撃ち、チームワーク良く工作員たちを倒す。

  勇輝と菜美が戦っていると、工作員の手榴弾が爆発する。その隙に矢部は見張りを倒して、坂上市長と逃げる。祝賀会会場の観客が船外に避難する。

 2人は工作員に手招きして煽り、格闘しながら勇輝が「なぜ公安の協力者にならないんだ?」と尋ねると、菜美は「私がなりたかったのは、あなたの奥様。」と答える。

2人は工作員を倒すが、ドラグノフが勇輝に銃を突き付け、菜美に銃を捨てるように言う。菜美はエレベーターのボタンを押し、ドラグノフをエレベーターに押し込むと、菜美も乗り、中で格闘する。エレベーターはデリック(鉄骨製の巨大な採掘やぐら)の頂上に着き、頂上の床の上で2人は格闘する。ドラグノフはナイフで菜美を襲う。菜美はやぐらから落ちそうになり、ドラグノフにしがみつき、手すりでドラグノフの首を絞めて気絶させる。

ドラグノフは息を吹き返し、菜美が銃を向ける。階段で勇輝が上って来て、菜美を止める。そこに神岡が来て、ドラグノフを撃つ。神岡は菜美に「組織が躍起になって探す理由が分かった。俺と一緒にやらないか。」と誘うと、ビー玉を菜美に投げる。神岡は「ロシア人に情報を流し、浅沼からも儲けた。」と言う。菜美は「私は、あんたをおびき寄せるための、公安の囮」と話す。

デリックの上空に公安のヘリコプターが来て、神岡を機関銃で狙う。池辺と多数の公安の職員が階段でやって来て、神岡を囲んで銃を向ける。池辺は「そこまでだ、神岡。ここ数年、複数の組織に情報を渡している者がいた。高い賞金が賭けられているこの女に食いつくと思った。」と話す。神岡は勇輝に「お前も、大切な物を失う前に、お前もよく考えろ。」と言う。池辺は「菜美を捕らえろ」と職員に命令する。

 菜美はビー玉を神岡の目に投げて当て、その隙に勇輝に銃を向けて人質にする。菜美は「今の私の事を愛している?」と尋ねる。勇輝は「記憶が戻っても、戻らなくても、俺の気持ちは…。」と答える。菜美は「嘘つき」と言って銃を勇輝に渡し、「愛しているなら、私を撃って殺して。」と頼む。勇輝は「愛している」と言って菜美の胸を撃つ。左胸を撃たれた菜美は、海に向かって落下する。池辺は「よくやった」と勇輝を誉め、撤収する。

 3か月後。テレビのニュースで、資金洗浄の容疑でグローバルマネー社長の浅沼が逮捕された、と報じる。勇輝は一人でコロッケを買う。坂上市長が当選し、メタンハイドレート開発に反対した。珠里の店に坂上市長が来て、矢部に「手伝って欲しい」と言ってデータ・ドライブを見せる。坂上市長はコーヒーを注文する。

 勇輝は海が見える丘の上でコロッケを食べながら、海を見て笑う。

デリックの頂上で菜美が「私を撃って。愛しているなら殺して。」と言った時、左胸に書いた店のロゴマークを見せた。勇輝は「愛しているよ。」と言って、そのマークを撃ち抜く。菜美は海に向かって落下する。

 ポルトガルの海岸の野外カフェで、菜美が食事をしている。左胸には銃の傷があった。車が来て男達が降りる。菜美はサングラスを掛けると、颯爽と立ち去る。

(エンドクレジット)

(写真は「映画com」「公式Twitter」より)

 

 

 

 

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