『約束のネバーランド』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

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原作:白井カイウ、出水ぽすか『約束のネバーランド』

監督:平川雄一朗

主な登場人物(俳優)役柄

エマ(浜辺美波)グレイス=フィールドハウスに住む天真爛漫な15歳の少女。

レイ(城桧吏)グレイス=フィールドハウスに住む知的な15歳の少年。

ノーマン(板垣李光人)グレイス=フィールドハウスに住む聡明な15歳の少年。

ドン(山時聡真)グレイス=フィールドハウスに住む14歳の少年。

ギルダ(安藤美憂)グレイス=フィールドハウスに住む14歳の少女。

イザベラ(北川景子)グレイス=フィールドハウスの寮母(ママ)。

クローネ(渡辺直美)本部から派遣され、イザベラを補佐するシスター。

グランマ(三田佳子)複数の農園を統括する物で、イザベラら飼育監の上司。

謎の男(松坂桃李)不明。

 

 「初めまして、エマ」とイザベラが幼いエマに話しかける。

 現在、2045年10月。朝、エマが目覚め、皆を起こす。エマがコニーの髪をとかしていると、コニーは「大きくなったらママみたいなお母さんになりたい」と話す。男の子逹がエマを鬼ごっこに誘う。15歳のノーマンとレイが、同年のエマを子供みたいとからかう。

 「ここグレイス=フィールドハウスは孤児院で、ママと慕うイザベラは親じゃない。共に暮らす私達に血の繋がりはない。ハウスは私にとって「家」だった。優しいママと沢山の兄弟、皆大事な家族だった」

 食堂で、皆が朝食を食べる。その後、モニターを見てテストを受ける。ママがノーマン、レイ、エマの3人が300点満点、フルスコアだと誉める。

 一生懸命に試験を受け、勉強が終われば一生懸命に遊んだ。ハウスの外で、皆で鬼ごっこをし、ノーマンが鬼だった。庭の外側には柵があり、向こうに森があった。ハウスの敷地から出てはいけない。

鬼ごっこで最後に残ったエマが木に登って隠れる。木の下でノーマンが転び、気遣って木から降りてきたエマをノーマンが捕まえる。

 「ハウスでは、16歳になるまでには皆里親を手配され、外の世界に旅立っていく。まだ知らない素晴らしい未来が待っていると思っていた。だけど、ここは嘘だらけの世界だった」

 (タイトル『約束のネバーランド』)

 ある晩、コニーに里親が見つかり、ママが手を引いて門に向かう。ギルダがコニーに手紙をくれるように頼むが、今まで出て行った兄弟達は誰一人手紙を寄こしていなかった。ギルダは「ハウスの事なんか忘れるくらい毎日楽しい事でいっぱいなのよ」と思う。

 エマとノーマンは、コニーが大好きなぬいぐるみが食堂に忘れているのに気付く。レイが「門の灯りが点いていた。まだコニーは出発していないと思う」と言う。夜間の外出は禁止だが、エマとノーマンはぬいぐるみを届けようと、門へ向かう。門の内側の柵は開いており、2人は中に入る。

 

 無人のトラックの荷台のホロの中を見たエマとノーマンは、胸に花の枝が刺さったコニーの死体があるのを見て呆然とする。

 誰かが来たので、2人はトラックの下に隠れる。やって来たのは2匹の鬼で、コニーの死体を食肉として出荷されると話す。鬼逹はイザベラに「また6歳か。そろそろフルスコア3匹も仕留めておけ」と話し、イザベラは「畏まりました」と答える。

鬼が臭いを感じて車の下を見ると、ぬいぐるみが落ちていた。鬼はぬいぐるみをイザベラに渡す。

 2人は門から走って逃げる。ノーマンは「今すぐ逃げよう」と言うが、エマは「これ以上家族が殺されるのは嫌だ。皆で一緒に逃げる」と言う。

 ハウスに2人が戻り、レイにノーマンは「間に合わなかった」と答える。部屋で2人は話し合う。エマ「私たちは食べられるために生きている。ここは孤児院ではなく農園」。ノーマンは「ママは、鬼の手先の飼育監。柵は私達を閉じ込めるための物。首の数字は識別番号」。エマ「だから誰からも手紙が来なかった」と話す。

 次の日、エマとノーマンは柵を越えて森に中に入ると、高い塀があった。エマはロープ1本で登れると言う。ノーマンは「次の出荷までおそらく2ヶ月。ここから抜け出す方法を見つけるまでは、誰にも言わない」と誓う。

 夕食の合図の鐘が鳴り、2人は皆がいるハウスの前に行く。男の子が森でナイラと逸れたとママに言う。ママは懐中時計を見ると森に入り、すぐにナイラを連れて来る。ノーマンは、ママが見たのは受信機で、我々の体のどこかに発信機が埋め込まれていると気づく。ママはわざとそれを見せ、門に行った者に逃げられないと宣戦布告したと考える。

 エマにママが「顔色悪いよ」と話しかける。エマは「何でもない」と笑顔で答える。ママは「昨日誰かと門に行った?」と尋ね、エマは「決りなので言っていない」と嘘をつく。

 エマとノーマンはシーツでロープを作り、木の洞に隠す。後を付けてきたレイが立ち聞きしていた。2人はレイに見た事を話すと、すぐに信じた。3人で逃げようと言うレイに、エマは皆で逃げると言う。レイは、外は鬼の世界だと話す。脳が上手いので勉強させているのだろうと言い、発信機を壊すのは俺に任せておけと話す。

 図書室でフィルが、フクロウの絵が描かれたミネルバが寄贈した本を沢山持って来る。ノーマンは、フクロウの絵の周りにモールス符号で「嘘」「真実」「逃げろ」「危険」「約束」などと書かれており、外の世界にミネルバと言う味方がいるとレイとエマに話す。

 ママは手伝いのシスター・クローネを紹介する。3人は、監視役が増え、ママに先手を取られたと悔やむ。

イザベラにクローネは「上物以上の育成数は全棟歴代トップ」と誉める。イザベラはクローネに、子供逹の資料を覚えるように言う。イザベラはクローネに、子供2人に秘密を知られたが、上に報告せず、クローネには見張ればいいと話す。

 3人は子供達と鬼ごっこをしながら囮の足跡などを教え、脱走の訓練をする。そこにクローネが来て、仲良くなるために鬼ごっこに混ぜてと言う。

 ノーマンは敵を知るため、クローネを鬼に鬼ごっこをする。クローネはイザベラに忠誠を誓うふりを見せながら、シスターの座を狙ってイザベラを追い出そうと考えていた。クローネは子供を連れて隠れているエマに「収穫を見たのなら、私はあなたの味方」と話す。クローネは20分間でノーマンとレイを捕まえられずに負け、ただのフルスコアじゃないと恐れる。イザベラは、クローネに「事態のコントロールはできている。ただ見ていればいい」と釘を刺す。

ノーマンは、子供の中に内通者がいると考える。3人は味方に入れるため、年長者のドンとギルダに真実を話すと、2人は信じる。3人は全員で逃げようと話す。

 ノーマンはエマとレイに「ドンに自分のベッドの下、ギルダにトイレの天井にロープを隠したと嘘を教えた。偽のロープが無くなった方が内通者だ」と話す。エマは「内通者も連れて行く」と言う。

誰かがママの部屋に「ノーマンのベッド」とメモを置く。

 ノーマンはレイに「ベッドの下のロープが無くなっていた。ドンとギルダに話した場所は別で、内通者はレイだ」と話す。レイは自分がずっと前からママの内通者だと認める。幼いレイがママに「ハウスの秘密を知った。取引しない」と持ち掛けた。レイは結果を出したら報酬を貰っていると話す。レイはこの脱獄のための準備だったと話す。ノーマンはレイに、コニーのぬいぐるみを置いて行ったのはレイで、2人を門に向かわせた。今度はノーマンたちの2重スパイになるよう持ち掛ける。

 3人でロープ作りする。レイは物置の床下に隠していた発信機を無効化する機械を見せ、明日届く部品で完成だと話す。レイはノーマンに、エマを騙して年長者5人で逃げようと持ち掛ける。

 レイはママに「ノーマンがママを殺そうと、除草剤や洗剤を集めている」と話す。ママはレイに「来月は出荷がない。次は1月のレイの誕生日」と教える。

 4人が森で脱出の計画を練っていると、クローネが聞いており、イザベラを引きずり降ろしてママになるため、自分と組まないかと提案する。女の子は16歳になると出荷か、飼育監の選択が与えられる。飼育監になったら心臓にチップが埋められ、一生農園の外に出られないと教える。クローネはここ第3農園じゃないけど農園出身だと教え、他にも情報を教えるから今夜部屋に来るように誘う。

 ノーマンは欲しい情報だけ貰うと言い、5人でクローネの部屋に行く。ノーマンは質問し、クローネが答える。ノーマン「外の世界は?」、クローネ「知らない。人間はいる」。ノーマン「鬼はいつからいる?」、クローネ「昔人を食う鬼と、鬼を殺す人が、お互いに住み分けをした。人間の世界と鬼の世界に切り分けられた。鬼の世界に残った人間が食料肉にされた」。ノーマン「警備は?」、クローネ「大したことない」。ノーマン「発信機は?」、クローネ「左耳。壊すと通知される」。5人が帰ろうとするとクローネは、5人の平然とした態度から、発信機の壊し方を壊す方法を知っていると推測する。クローネは、脱走の証拠さえ見つければすぐ出荷し、ママは失脚だと喜ぶ。

 ママがレイに、報酬のポラロイドカメラを渡す。レイはカメラで子供達やママ逹の写真を撮る。

レイはノーマンとエマに「最後の部品が揃った。発信機を壊せる」と教える。ノーマンは、今日の下見が最後だと言う。

 クローネは、子供達は発信機を壊す機械を作ったと感づき、子供部屋や物置の床下を探す。それを見たギルダがノーマン逹に教える。ノーマンは、一度探した場所は探さないだろうと、フィルのぬいぐるみの中に機械を隠す。そこにクローネが来て、ぬいぐるみを探す。その時、ママがクローネを呼び、フィンがぬいぐるみを奪い返す。

 ママがクローネに渡した本部からの手紙には「第4農園の飼育監に任命する」とあった。クローネは、これはイザベラの罠だと確信する。クローネは、ノーマンの引き出しに自分のペンを入れる。

 クローネが荷物を持って門に行くと、グランマがいた。クローネは「フルスコア3人が秘密を知り、脱走しようとしている」と教える。しかしグランマは「制御できているので問題はない。イザベラは私に必要な駒で、あなたでは代わりは務まらない」と言う。クローネは鬼に殺される。

 レイが受信機を見ないようにママを引き付けている間に、エマとノーマンが塀の下見に行く。レイがママに「薬剤のすり替えに行こう」と誘うと、ママは「クローネはいらなくなったので排除した。あなたもくび。ここから私一人で制御する」と話し、ノーマンを部屋に閉じ込める。

 ママがすぐ出てきたので、ドンがレイを探しに行く。ドンが戸を開けようとすると、レイが蹴破る。

 エマとノーマンの前にママが現れ、飼育監と食用児として話し「抗う事を諦めて欲しい。暖かいハウスで暮らし、満たされた気持ちで死んでいく。どこが不幸?」と話す。下見を強行するため、エマがママに襲い掛かると、ママはエマの足を折る。ママはノーマンに、明日出荷だと教える。

ベッドのエマはノーマンに「骨折するか、風邪を引けば出荷されない」と話すが、ノーマンは相手にしない。レイはノーマンに「発信機を無効化して逃げた振りをして潜伏し、エマの骨折が治ったら一緒に逃げよう」と提案する。

 レイは胎児の頃からの記憶があり、母の体から外に出た時から、本部に鬼がいて赤ん坊を仕分けて農園に送っていたのを見た。6歳の時ママに確かめ、取引を持ち掛けたと話す。レイは完成した発信機を無効にする機械をノーマンに渡し、全員生きてここを出ようと約束する。

 ノーマンは引き出しに、クローネのペンを見つける。

 ママが子供達に、ノーマンの里親が決まったと話す。

 翌日、ノーマンにドンとギルダが食料を渡す。ノーマンは塀に向かい、ロープで登る。夕方、ノーマンがいない事にママが気付くが、ノーマンが戻って来る。ノーマンはエマとレイに、塀の下見をしたと話す。塀の外は崖で、塀に沿って歩くと、本部にだけ橋が架かっていると教える。ノーマンはレイに機械を返す。

 ママから呼ばれたノーマンは「2人のおかげで良い人生だった」と話す。玄関でママに連れられて行くノーマンにエマが飛び付き、耳に機械を押し当てようとするがノーマンが振りほどく。ノーマンはエマを抱きしめ「大丈夫。絶対あきらめないでね」と言い残して出て行く。エマは泣く。

 門への道でノーマンが「ママは幸せ?」と尋ねると、ママは「幸せよ。あなたと言う子に会えたもの」と答える。門に入ると謎の男が出てくる。ノーマンが「ミネルバ?」と尋ねると、男は「ミネルバは消えてもらった。この世界の秩序を守っている」と話す。鬼が出て来てノーマンを殺す。

 次の朝、子供達は無邪気に遊ぶが、エマもレイも無気力だった。ママはエマに「脱獄は絶対にできない。諦めて抗う事を止めれば、新しいママに推薦する」と話す。木の下で無気力なレイを見て、ママは「チェックメイト」と呟く。

 2か月後、エマが食堂に行くと、明日誕生日のレイがいた。2人とも脱獄は諦めておらず、ママの目を欺いていた。子供達の訓練はドンとギルダがしていた。レイは食堂に油を撒いて火を点けて火事を起こし、ママが消火している間に避難の形で脱走する。さらにレイは油を頭からかぶり、商品価値の高い自分が燃えているのを必ずママが助けるだろうと言って、マッチの火を落とす。

食堂が火事になる。ママが駆け付けるとエマが「レイが中に」と教える。ママは子供達を外に逃げるように指示し、受信機でレイが炎の中にいることを確認し、消火器で火を消そうとするが消えない。エマがいなくなっていた。ママは、子供達が靴を履いていた事に気付く。

 レイとエマは耳を切って発信機を取り出し、発信機を無効にした他の子供達と森の中を逃げていた。

エマはマッチをキャッチすると、ノーマンの伝言「ここじゃなくてもまだ死ねる」をレイに話す。ノーマンは、レイが油を貯め、脱出の人数に自分を入れていない事から、火事を起こして死ぬ気だと悟っていた。そこでエマはレイの耳から発信機を切開し、着替えさせた服に発信機と、アンナの髪の毛、肉などを身代わりに置き、火を点けたのだ。

 ママが外に出るとフィル立小さい子供が「ママ、怖いよ」「行かないで」としがみ付いてくる。ママは無線で、第3農園と橋の封鎖を本部に呼び掛ける。警報が鳴る。

 塀の上を走りながら、エマはレイに4歳以下は農園に残し、後で迎えに行くと話す。また橋は警備が厳しいので向かわない。ノーマンが下見した、渡れそうな場所からロープを張って対岸に渡ると言う。崖が狭まっている場所で、ドンが石を付けたロープを対岸の木に投げて巻き付け、ハンガーをロープに掛けて滑り降りて対岸に渡る。子供達がロープを付けたペットボトルロケットを対岸に発射し、ドンがロープを木に結ぶ。子供達もハンガーをロープに掛けて手際よく滑り降りる。怖気づいた女の子をレイがロープで体に縛り、対岸に渡る。

 最後のエマが渡ろうとしたとき、塀の上をママがやって来る。ママも依然ここに立ったことがあると話す。同い年の大好きなレスリーが殺され、逃げようとした。しかし当時のママに、ママになるように言われて戻った。赤ちゃんを身ごもり、レスリーが作った歌を聴かせて強く生きられた。生まれてきた赤ん坊を抱きあげたのが幸せだった。第3農園を任せられ、赤ん坊に1年でも長い命を与えるために、誰よりも深い愛情を与えた。と話す。

 「外には人間の住む場所はない」とママが言うと、エマは「ないなら作ればいい」と答える。ママはエマに、ロープを渡ったらロープを切ると脅す。エマが「それでもいい。こんな風に育ててくれたのはママ」と答えるとロープを渡る。ママはロープを切れなかった。も共たちは森の中に姿を消す。ママは「この先に光がありますように」と祈る。

 幼いレイがレスリーの作った歌を歌っているので、どこで覚えたとママが尋ねる。レイは「胎児の頃の記憶があり、母が歌っていた」と答え、「秘密を知っている。取引きしないか」と持ち掛ける。

 エマはノーマンが残したペンを開くと、フクロウの絵が空中に投影され、行き先を導く。

 ママはグランマと謎の男に「全て私の責任です」と話す。ママは鬼に殺される。

 夜が明け、朝日が昇る中エマたちは外の世界を眺める。

 (エンドクレジット。切絵風の登場人物。「ハンガーでロープを渡るのは危険なので、絶対に真似しないでください」の注意)

(写真は「MIDb」より)

 

 

 

 

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