『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ネタバレの感想 第1作より謎とスリルと面白さが増す | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 5/5 ☆☆☆☆☆

第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)の続編である、シリーズ第2作の本作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)が監督、俳優とも同じメンバーで見られるのは非常に嬉しい。

 ダーズリー家に住むハリーは1作目の階段下の物置部屋から、窓のある2階の部屋に移動になり、少し待遇が良くなったが、相変わらず虐げられているのが可哀そうである。ハリーはロン達に救出されてウィーズリー家にお世話になるが、こちらは家庭的でハリーに居心地は良いだろう。

 第1作は、まだ魔法世界の序盤だったが、第2作は煙突飛行粉や空飛ぶ自動車など、新しい魔法の道具が登場するのも楽しい。今回もクディッチの試合が登場するが、ハリーの技術が上がったのか、ドラコのニンバス2001の性能が優れているのか、CGの技術が発達したのか、前作よりもスピード感もスリルも上がっているのが楽しい。ハグリッドは。昔から変な動物を飼うのが好きだったのも面白い。

ハリーとロンとハーマイオニーの3人組も仲が良く楽しい。ハーマイオニーは魔法が上手で何でも知っており、今回は変身薬のポリジュースを作り、バシリスクの存在を見つけ、と大活躍である。

 私は、ハリーがハーマイオニーと結婚するものと思っていた。後にハリーはロンの妹のジニーと結婚し、ハーマイオニーはロンと結婚するのが意外に思った。本作を見直すと、ジニーがハリーを意識していたし、ハリーはヴォルデノートからジニーを救ったので、二人の仲が深まったのだろう。また、石になったハーマイオニーが復活した時、ハーマイオニーはハリーとは抱き合って喜ぶが、ロンに抱き付くのはためらい、この頃からすでにロンとハーマイオニーは異性として意識していたことが分かる。もちろん、この2組とも結婚までには様々あったが。

 ドラコは嫌な奴と思っていたが、父親のルシウスはそれ以上だった。ハリーが機転を利かせて、屋敷しもべ妖精のドビーを解放したのは感心した。ルシウスはどうも今回の事件で、トム・リドルの日記をジニーに渡した疑いがあり、ヴォルデモートの復活を目論んでいるらしいとわかる。

ヴォルデモートの正体がトム・リドルと言う学生だったとわかるのも興味深い。バシリスクとハリーの戦いもスリルある。

原作者のJ・K・ローリングは、物語のプロットを結末まで考えてから、小説を書いたそうで、実に話が緻密で、複雑に伏線が絡んでいるのにも感心する。1作目でハリーが蛇と話ができたが、本作では秘密の部屋のバシリスクの事件で非常に重要になっている。また、1作目に登場した組分け帽子が、まさかグリフィンドールの剣を実体化させる能力があったとは思わなかった。

今回、ハグリッドが入れられた「アズカバン刑務所」は名前だけ出て来るが、次作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)で重要になる。ヴォルデモートとハリーの戦いはまだまだ続く。この第2作を見て第3作も楽しみになる。評価は「5」である。

原題は『Harry Potter and the Chamber of Secrets』で、日本語訳も「ハリー・ポッターと秘密の部屋」である。

 

 

 

 

 

ABEMAプレミアム