『ANNA/アナ』ネタバレの感想 どんでん返しと緊迫場面の連続に驚嘆 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 評価 5/5 ☆☆☆☆☆

 予告編が面白そうだったので「フォーラム山形」で見た。

アナ役のサッシャ・ルスは、ロシア生まれの元モデルで、モデルでKGBのスパイのアナにぴったりだと思った。

 さて、何か事件があると「○か月前」などと遡って種明かしがあり、こんな裏があったのかと分かって驚く。これが何度となく続き、そのたびに感心した。

まず、アナは美人なのでモデルにスカウトされたと思っていたら、これもKGBが仕組んだものだと分かって驚いた。

 一番驚いたのはドイツ外交官殺しの任務だ。娼婦に変装したアナがドイツ外交官を射殺するが、部屋を出たアナは廊下で一息ついてから、オルガの部屋に戻って来る。オルガはなぜ12分も掛ったのかと訝しがる。いつもは冷静なアナが「家に帰りたい」と明らかに動揺していた。実はアナはCIAに捕らえられ、レナードがKGBを裏切ってCIAの2重スパイにならないか誘い、アナが了承していたと後に明らかになる。長引けばオルガに怪しまれるので即断しなければならず、この緊迫した場面に驚嘆した。ところが更に後に、手錠の跡と腕時計を落とした事からアナが裏切ったとオルガは見抜き、逆にアナを脅してCIAのワシリエフKGB長官暗殺計画を聞き出していた、と分かって驚いた。

 そのワシリエフ暗殺計画の前にアナが物置でアレクセイとセックスするが、これはアナがCIAの準備した銃を取りに物置に入る口実だったと分かって驚いた。

 ワシリエフKGB長官を暗殺したアナは、軍人達を次々に射殺して脱出口に向かうが、倒しても倒しても軍人逹が次々にやって来て、アナは脱出できるのかハラハラした。KGBの玄関前でレナードが車で待つが、なかなかアナが現れない。やむを得ずレナードの車が去って行くときは、アナは無事逃げることができたか心配した。これも、アナは脱出後に裏口で待つオルガの車に乗り込んだことが分かり、驚いた。確かに、アナは玄関と違う方向に逃げていたので疑問に思っていた。このワシリエフ暗殺は、オルガがKGB長官になるために利用したものだったと知り、またまた驚いた。

 アナが最後にパリの公園にレナードとアレクセイを呼び出し、CIAとKGBが対峙する場面も緊張感いっぱいだった。アナは結局KGBによってでもなくCIAによってでもなく、自分の力でついに自由を手に入れたが、その方法も非常に頭が良いと感心した。オルガが納得するのも当然である。

 アナの格闘能力と射撃能力も見事である。KGB脱出までにアナは次々に軍人達を射撃や格闘で倒すのが見事である。最初の任務のレストランでも、最初は武器なしてボディーガードを次々に倒すのも見事である。休暇明けに、アナがいろいろな姿に変装して、次々に任務を遂行するのも感心した。アナは一体何人殺したのか、知りたくなった。

 このようにどんでん返しの連続と、緊迫場面の連続と、アクションに興奮しっぱなしだった。さらにストーリーも凝っていて、見事としか言いようがない。評価は「5」である。

 原題は主人公の名前の『ANNA』だが、左右対称のタイトル・シーケンスも感心した。