『暗殺教室』ネタバレの感想 教師の私もこれは教育を描いていると思った(再掲) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

2020年3月30日(月)21時より地上波テレビで『暗殺教室 卒業編』が放映される。そこで参考のため、2015年に掲載した前作の『暗殺教室』の「ネタバレの感想」と「ネタバレのあらすじ」を掲載する。明日は2016年に掲載した『暗殺教室 卒業編』の「ネタバレの感想」と「ネタバレのあらすじ」を掲載する予定。
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 評価 ☆☆☆☆★ 4/5

 私は原作を見ていないが、映画館で配っていた原作コミックの試し読みが面白く、娘が原作のコミックやアニメが面白いと言い、評判も良いので「ソラリス」で見た。中学校生徒が先生を暗殺すると言う話なので、中学校教師である私はやや抵抗を感じながら見たが、標的の先生はタコ型の超生物で人間の先生ではなく、コメディー調で結構楽しめた。

「殺せんせー」は月の7割を破壊するほどの攻撃力を持ち、来年月に地球も破壊すると予告しているのに、なぜ中学校の、しかも落ちこぼれの組の担任をかって出たのか不思議である。この「殺せんせー」は、他人を犠牲にすることには激怒する。「先生は君達を見捨てない」の言葉通り、罠と知りながら崖から飛び降りた業を助ける。合宿ではマッハのスピードで動いて分身を作り、生徒一人一人に個別に教える。暗殺にも勉強が必要だと説く。生徒を外国に連れて行って、本物の教材で教える。など、「殺せんせー」は生徒思いで、教育熱心で、教師としての手腕もなかなかである。生身の人間の私には、そこまでできないのが残念である。生徒は、教師を乗り越えて成長する。「殺せんせー」は生徒が成長して殺されるのなら本望かも知れない。中学教師の私から見ても、この映画は教育を描いていると思った。
ただ、潮田渚役の山田涼介(21歳才)を始め、赤羽業役の菅田将暉(22才)、吉田大成役の長谷川ティティ(22才)など、メインキャラがどうしても中学年生(15才)には見えず、頭の中では高校年の話だと自動的に翻訳して見ていた。逆に堀部イトナ役の加藤清史郎(13才)は、実際の中学生であるが、幼くて小学生にしか見えなかった。自律思考固定砲台の「律」役に「天使すぎるアイドル」で話題の橋本環奈(16才)が登場していたのには驚いた。鷹岡先生役の高島政伸の怪演には笑ってしまった。ビッチ先生役の元KARAの知英(ジヨン)の色っぽさも合っているかも。
この「殺せんせー」は宇宙人かと思ったら、烏間との会話によると、どうやら前は人間だったらしい。「殺せんせー」の回想シーンが何回も登場するが、組担任だった雪村先生の遺言で、3年組の担任になったらしい。
さて、映画の表題に『第部』とも『前編』とも付いていないので、てっきり完結するのかと思った。しかし、「殺せんせー」の正体は何か。「殺せんせー」はなぜ月を破壊し、次に地球も破壊しようとするのか。イトナは何者なのか。なぜ雪村先生が死んだのか。などなど、詳細は全く分からないまま終わり、最後に「To be continued」の文字が出たので、驚いた。どうやら続編が作られるらしい。確かに原作はまだ続いているので、映画も続くのは当然かも知れない。
でも続編が作られるのはいつになるのだろう?娘の話では、映画は原作をだいぶ端折っているらしい。原作コミックは学期期末テストあたりだそうなので、もうすぐ完結するかも。続編の映画が、早く作られることを祈る。確かエンドロールで、茅野カエデの頭に触手らしいものが動いていた。どんな続編になるのか、今から楽しみである。評価は「4」。