『グエムル 漢江の怪物』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の映画『グエムル 漢江の怪物』(2006年)をGYAOで無料配信していた。公開当時に見て非常に面白かったので見直した。「ネタバレのあらすじ」を紹介する。

 

パク・ヒボン(ピョン・ヒボン) パク家の父親。漢江の河川敷で売店を営む。

パク・カンドゥ(ソン・ガンホ) パク家の長男。父親が経営する売店で働いている。

パク・ヒョンソ(コ・アソン) カンドゥの娘。タンサン女子中学1年。

パク・ナミル(パク・ヘイル) パク家の次男。フリーター。

パク・ナムジュ(ペ・ドゥナ) パク家の長女。カンドゥの妹。アーチェリーの選手。

黄色防護服の男(キム・レハ)

私立探偵(パク・ノシク)

ホームレス(ヨン・ジェムン)

ナミルの先輩(イム・ピルソン)

 

2000年2月9日、駐韓米軍基地第8部隊ヨンサン基地内霊安室。米国人医師が韓国人の助手キムに、ホルマリンを下水に流して捨てるように指示する。キムは、毒物が漢江に流れると反対するが、命令され、大量のホルマリンを投棄する。

2002年6月、漢江チャムシル大橋付近。釣りをしていた男が、尻尾がたくさんある魚を見つけるが、逃がす。

2006年10月、漢江大橋。川に飛び込み自殺をしようとしていた社長が、川の中に大きな黒い物を発見する。

(タイトル)

漢江の河川敷のパク・ヒボンが経営する売店で、店番をしている長男のカンドゥが居眠りしている。カンドゥの娘のヒョンソが帰って来て、部屋でカンドゥと一緒にパク家の長女ナムジュが出場するアーチェリーの試合のテレビ中継を見るが、惜しくも3位になる。カンドゥはヒボンに言われて、客にお詫びのスルメと缶ビールを持って行く。客たちは橋から巨大な怪物(グエムル)がぶら下がっているのを見ていた。グエムルは川岸に上がると、次々に人々を襲い、グエムルに追いかけられた人々が逃げ惑う。グエムルが人を喰っているのを見たカンドゥと、休日を過ごしていたアメリカ軍の下士官が、標識でグエムルを殴って血を浴びる。

カンドゥは、店の外に出た娘ヒョンソの手を引いて逃げるが、転んだ拍子に手が離れ、間違って他の女の子の手を引いて逃げる。逃げ遅れたヒョンソはグエムルの尻尾に捕まり、川の中へ消える。

 軍隊が河川敷に非常線を張り、ヒボンとカンドゥは退去させられる。体育館の合同葬儀場にはたくさんの犠牲者とヒョンソの遺影も飾られている。ヒボンとカンドゥ、ナミルと大会で銅メダルを取ったナムジュもやって来て、ヒョンソの遺影を見て泣き崩れる。

黄色い防護服を着た人が来て体育館を除染し、グエムルと接触した人を隔離する。グエムルの血を浴びたカンドゥは、防護用の袋に入れられて運ばれ、他の家族逹も病院へバスで移動させられる。バスの中のテレビでは、グエムルと戦った米軍ドナルド下士官から未知のウイルスが検出されたとニュースを放送していた。

病院での夜、カンドゥの携帯電話に死んだはずのヒョンソから「ここから出られない。大きい下水溝にいる」と電話がある。電波が悪くすぐ切れたが、ヒョンソは生きていた。

漢江の川岸で、トラックで消毒薬を巻いていた十ラックがグエムルに襲われ、作業員が捕まる。グエムルは下水溝に戻ると、尻尾で捕まえた人を下ろし、口からも人を吐き出す。下水溝にはこのようにグエムルに連れてこられた死体がたくさんあった。ヒョンソは下水溝の中の横穴に隠れていた。

カンドゥは医者に、ヒョンソが生きていると言おうとするが、うまく伝えられない。医者は頭がいかれたと言う。家族4人は、こっそり病院を抜け出そうとするが未知飼って追われる。私立探偵の手引きにより、ワゴン車に乗って逃げる。ヒボンが私立探偵に車と武器、下水道の地図を要求すると、高い金額を吹っ掛けられる。4人が逃げたと言うニュースが報じられる。

トラックに、ヒボンとカンドゥが防護服を着て乗り、後部座席にナミルとナムジュが隠れる。川の近くの検問でわいろを要求されるが、通過する。4人はあっちこっちの下水溝を探し回る。

孤児の兄セジンと弟セジュが下水道を通って川に出て、無人の売店から食品を盗む。橋の下で二人がグエムルに捕まる。

パク家の4人は売店でカップラーメンを食べる。いつの間にか、ヒョンソもいた。

グエムルは大きな下水溝に戻ると、兄弟を下水溝に置いて去る。ヒョンソが駆け寄ると、兄のセジンは死んでいたが、弟のセジュは生きていた。

売店で、寝ているカンドゥを見てヒボンが、幼い頃は頭が良かったのに、今は寝てばかりと嘆く。朝、カンドゥが起きると、ヒボンが外にグエムルがいると言う。ヒボンは扉の隙間から銃でグエムルを撃つ。グエムルは売店に突進して建物を倒す。ヒボンとカンドゥとナミルが銃を撃ち、ナムジュが矢を放ち、逃げるグエムルを追う。ヒボンの銃は弾切れで、1発残っていると言うカンドゥの銃を借りてグエムルに立ち向かうが、カンドゥの計算違いで弾が残っていなかった。ヒボンがグエムルにやられて死ぬ。騒ぎを聞いた軍人達が近づいてくるので、ナミルとナムジュは車に乗って逃げるが、逃げ遅れたカンドゥが捕まる。

ニュースで、ドナルド下士官が死亡したと報じていた。

ナミルが町に行くと、「カンドゥ検挙、ヒボン死亡」のポスターが貼られてあった。ナミルは携帯電話会社に勤める先輩に会い、携帯電話の位置を特定しようとする。会社で先輩がパソコンのパスワードを探すと言って席を外しているうちに、ナミルはパスワードを見つけ、ヒョンソの携帯が最後に通信し基地局がウォニョ大橋であることを知る。先輩がナミルに掛けられた賞金目当ての沢山の仲間を連れて戻って来る。ナミルは外に逃げ、高架の下に飛び降りて隠れ、追っ手を撒く。怪我をしたナミルは、ナムジュに「ウォニョ大橋」とメールして、気を失う。

ナムジュは軍の追っ手を避けながら、あちこちの下水道を探す。ナミルからにメールを見て、ウォニョ大橋へ急ぐ。その途中、ナムジュは橋の下でグエムルに遭遇し、アーチェリーの矢を放つが、尻尾で跳ね飛ばされて下水溝に落ちる。ナムジュはカンドゥに電話する。

電話を受けたカンドゥはウォニョ大橋へ行こうとするが、医師に捕まって麻酔を注射される。しかしカンドゥは麻酔が効かない。カンドゥは米軍の医師に「娘は生きている」と言うが精神錯乱だとされる。医師はカンドゥに、ドナルドからウイルスは見つからなかったと教え、カンドゥの脳からウイルスを見つけると言う。カンドゥは手術台に固定され、額にドリルで穴を開けられる。

下水溝のヒョンソは、死体の服を縛ってつなげてロープを作り、先に警棒を結ぶ。ヒョンソとセジュがロープを投げると、警棒が金網に引っかかる。しかしロープの長さが短く、ヒョンソが手を伸ばして届かない。そのうちグエムルが帰って来て、下水溝に大量の骨を吐き出す。グエムルはセジンの死体を食べ、ヒョンソとセジュに気付いて横穴にやって来る。

頭から血液を採取されたカンドゥは、隙を見て注射器を奪い、女性看護師を人質にして手術室のコンテナから外に出る。救急車を奪うとカンドゥはウォニョ大橋へ向かう。

ナミルはホームレスに助けられていた。ナミルはホームレスとタクシーに乗り、車内で火炎瓶を作りながらウォニョ大橋へ向かう。漢江の河川敷では、カンドゥの解放を求めるデモが行われていた。

セジュは発熱し、ヒョンソは助けを呼んでくると言って、寝ているグエムルの背中に乗って、ジャンプしてロープにしがみつくことに成功する。グエルウが目覚め、ヒョンソはグエムルの尻尾に捕まり、下におろされる。グエムルに追われてヒョンソとセジュは横穴に逃げる。

カンドゥがロープを見つけ、伝わって下に降りると、縛った服の中にヒョンソの服を見つける。怪物がやって来るので、カンドゥは急いでロープを登って隠れる。

ナムジュが下水溝から這い上がると、グエムルを追ってカンドゥが走って来る。

ナミルが漢江に来ると、カンドゥがグエムルを追っているのを見つけ、橋を走る。河川敷では「カンドゥ解放」を訴えるデモ隊を警官隊が排除しようとしている。米軍が開発した、細菌を壊滅させるという最新化学兵器「エージェント・イエロー」をデモ隊に散布する。デモ隊をグエムルが襲う。警官がグエムルを撃とうとするのをカンドゥが止める。倒れたグエムルの口から、カンドゥがヒョンソとセジュを引っ張り出す。セジュは生きていたが、ヒョンソは死んでいた。ナムジュとナミルが動かないヒョンソを抱く。

 「エージェント・イエロー」の黄色い煙を吸い込んだデモ隊の人々は、血を吐く。グエムルも毒ガスを浴び、身体がしびれて倒れる。カンドゥが標識の鉄棒でグエムルを殴る。逃げるグエムルに向かってナミルが火炎瓶を投げるが当たらない。橋げたからホームレスがグエムルにガソリンを浴びせかける。ナミルが最後の火炎瓶をグエムルに投げようとするが、後ろに落としてしまう。すると、燃えている火炎瓶をナムジュがアーチェリーの矢に刺し、矢を放つとグエムルに命中し、グエムルは炎に包まれる。カンドゥが鉄棒をグエムルの口に刺してとどめを刺し、グエムルが倒れる。

 カンドゥがセジュにやって来て「お前はヒョンソを知っているか」と聞くと、セジュは目を覚ます。

 冬、漢江の河川敷の売店でカンドゥが店番をしていると、暗い漢江に気配を感じて銃を向ける。しかし何もいなかった。カンドゥが食事を準備し、セジュと二人で食べる。テレビのニュースで、ウイルスが発見されなかったと報じていたが、セジュは興味ないと言ってテレビを消す。雪の中の河川敷の店。

(エンドクレジット)

(写真は「IMDb」より)