次女の飲み水はぬるま湯。暑い季節になってもそれは変わらない。調理台の上に乗って催促するのだが、気づいてやれないこともある。そんな時は父さんの風呂に同行して、思う存分湯を飲んでいる。自分が風呂に浸かるのは好きではないが、風呂場で遊ぶのは別らしい。時々、誰もいない風呂に入って空の風呂桶を覗いたり、窓から外を眺めている。残った水滴を舐めていることも。既に冷たくなっていると思うのだが、風呂場の水は暖かく思えるのか。入り口の折戸は換気の為に緩く閉めてある。それでも通り抜けることは出来ないはずだが、次女は身体を押し当て開けてしまう。そして何故か、扉が折れて下に出来た三角の隙間から風呂場に潜り込んで行く。右側には人が入れる程のスペースが開いているにも関わらず。