フェンスの向こうに新顔。小柄な薄茶と白の身体。子供か女の子か。こちら側では長男四女が、湿った草むらに伏せて対峙している。二人に向けて薄茶が鳴き始める。高音から滑るように低音へ。何度も繰り返すのは威嚇なのか。そのうち四女も鳴き始めた。暫く睨み合いの後、薄茶がゆっくりと立ち去る。すると四女がフェンスに沿って走り出し、ヒマワリ花壇に入って行く。花壇の奥から再び鳴き声が聞こえ出した。どうやら薄茶は隣りの物置を回って姿を現したらしい。四女は薄茶の動きを読んだのか、それとも人間が見ているから場所を変えよう、みたいな会話が交わされたのか。そして薄茶は何処かへ去っていった。四女はまた追おうとしたようだが、フェンスから外には出られない。この間、長男はだんまり、三女は私にくっついたまま。沈黙の多い猫同士の会話。その時々で長男が応対したり、三女が応対したり。何を語っているのだろう。猫語が理解できたらと思ったり。