ウクライナの危機が報道されて9年になるか。
ウクライナの自由主義国寄りの政策が、ロシアとの亀裂を生むのではないかという報道だった。 ソ連邦時代からのロシアの軍港、クリミア半島の不安定さを伝える報道であった。
報道はこれだけであった、後にも先にも。
この時願ったのは、外務省が、当事国をはじめヨーロッパ、アメリカ諸国に特使を派遣する事だった。 ウクライナを通るロシアの石油、ガスのパイプラインから、クリミア半島の賃料を支払わせる経済的処理案をもって、諸国を説き伏せる特使の派遣を希望した。
しかし外務省は我関せず、メディアは何の報道もないまま、一年後のロシアに寄るクリミア併合のニュースが飛び込む。
対するアメリカをはじめとする自由主義圏の、ロシア経済封鎖である。
不安通りの成り行きに失望しながら8年、ロシアのウクライナ侵攻のニュースである。
途端に、朝から晩までのウクライナ報道一色の賑わいだ。
そんなにウクライナが心配なら、どうしてこれまでの間もっと情報を伝えてこなかったのか。 事ここに至ってから騒いで何になる。世界の不安定が米中対立、延いては日本の安全に影響することくらいは分かっていたことだ。
今のミャンマーはどうなっているのか。こちらの情報も聞きたい。
先日、アメリカの乳幼児用のミルク不足の報道が流れたが、これも一度きりの報道である。
単なるミルク生産の調整不足なのか、農業政策に係る問題なのかさっぱり分からない。
主要国アメリカの動向は、日本にとって重要課題だ。
ミルク不足の意味くらいは報道しないか! 意味不明の報道に価値は無い。
数年前の、不作に寄る小麦の輸出禁止報道の時もそうであった。
輸出禁止の数年前にアメリカは、農産物の輸出入自由化を日本に迫ったんだ。
自由化は日本の食料自給率に影響する。日本国民の生存に関することだ。
それを迫っておきながら、自分の都合で輸出禁止令を出すアメリカを問題視するでもなく、無しのつぶてでは報道の意味をなさない。
その前のコメ問題による、日本の減反政策時の報道も、結果報道だけであった。
現在の世界のテーマは、自由主義圏の団結に寄る防衛問題だ。
各国の動向がすべて影響することくらいは承知して報道しろ。
ニュース配分を考えればいくらでも報道は出来るはずだ。
マスコミの馬鹿報道に、国民も声を上げて欲しい。
松尾洋