日本でマラリアが再流行するとは思えない。 -3ページ目

明治34年(1901年)頃のアメリカ大陸(メキシコ以南)のマラリア蔓延状況

地球上、有名であるマラリア流行地域

 Hirsch氏による地球上、有名なマラリア流行地域を順次、記載する。

メキシコ以南のアメリカ大陸においては

主として西インド諸島、南アメリカ大陸東岸において、重症マラリアが流行し

之に反し、バハマ島は比較的、僅少である。

南アメリカ大陸の東岸 ギアナは、マラリアの占領地である。

大に劇甚なるマラリア発生地は、北ブラジル等であり

アルゼンチンの西方のチリ沿岸は、マラリア非流行地に近い。

ペルー及びエクアドルの西岸は比較的、短く、マラリアが流行する。

中央アメリカ及びメキシコ

特に、大西洋沿岸は大にマラリアが流行し、常に静穏を壊している。

↑『新纂麻刺里亜療法』(荒井多門編。東京:金原医籍。明治34年9月発行。国立国会図書館の近代デジタルライブラリーのサイトで無料で閲覧できるp 10, 1213を私が現代語訳したものである。なお、「順次」と書かれているが、全部、入力するのは大変なので、入力しやすいところから、入力した。が不鮮明だったので、別な漢字1文字かもしれない。

明治341901頃の地球表面マラリア蔓延図』(世界地図

http://ameblo.jp/475229/entry-10138002636.html

も参照。

原文の『バーマ』はバハマ島(Bahama I.)と解釈した。

原文の『グアナ』はギアナ(Guiana)と解釈した。

原文では、『アルゲンチニヤノ西岸は免病地ニ近シ』となっていたが、アルゼンチンに西岸はなく、アルゼンチンの西方はチリであるので、上記のように訳した。

硝石の舎密学と技術史』(金沢大学名誉教授 板垣英治

http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/7434/1/AA11653114-8-itagaki.pdf

p 26, 27

その硝酸の項には、生成について、

「天然遊離の者なく那度瑠母*'と化合して、硝酸那度瑠母となり、広大の層をなして米州の「知利*2

「百露*3」国に存在す。また加瑠母科及び加爾嬰母鞭5と化合して硝酸加瑠母および硝酸石灰となりて

熱帯地方、殊に「挨及*6」および「印度」国に産する事頗る多し

*lナトリウム、*2チリ、*3ペルー、*4カリウム、*5カルシウム、*6エジプト、*7アルカリ。

この教科書では、熱帯地方において窒素含有有機化合物が強アルカリにより分解して硝酸塩は生成す

るとする[アルカリ説]であり、アンモニアが原料となり酸化されるとは記述していなかった。この

当時、化学物質の名前は漢字の当て字で書いていた。

と記載されているので、原文の『百露』をペルーと解釈した。