「男の人って、毎日見えない敵と戦っているんでしょう?」
――私は、そんなあなたの背中が、たまらなく愛おしい。――
ねえ、みなさん。
私ね。
昔から、男性ってすごいなあと思っているんです。
あ、もちろん。
女性だってすごいんですよ。
毎日いろんなことを抱えて、仕事をして、家事をして、子育てをして。
女性も十分、戦っています。
でもね。
今日は、
ちょっと
男性のお話を
させてください。
私、男性を見ると、ときどき不思議なことを考えるんです。
この人の頭の中には、いったいどれだけの責任が詰まっているんだろう。
って。
特に、家庭を持っている男性。
夫であり、父親であり、社会の中ではまた別の顔を持っている。
仕事で何かあったって。
理不尽なことを言われたって。
思いどおりにならない日があったって。
家に帰れば、大切な家族がいる。
明日の生活がある。
守りたい人たちの未来がある。
もちろん、
家庭を守る責任は夫婦で分かち合うもの。
でもね。
それでも男性の中には、
「自分がしっかりしなければ」
「自分が守らなければ」
そんな思いを、誰に言われるでもなく背負っている人がいるんじゃないかな。
って思うんです。
---
私ね。
男性には、どこかに「守りたい」という気持ちがあるんじゃないかと、勝手に信じているんです。
大切な女性を守りたい。
小さな命を守りたい。
家族を守りたい。
自分が愛したものを、傷つけたくない。
もちろん、すべての男性がそうだとは限りません。
男性だから守らなければならない、
なんて決まりもありません。
でも私は、
そんな気持ちを持っている男性の姿に、
とても心を動かされるんです。
たとえ普段はちょっと頼りなくても。
たとえ失敗ばかりしていても。
たとえ、
どうしようもないところがあっても。
その心の奥の奥に。
耳かき一さじくらいは、
「誰かの力になりたい」
という気持ちが眠っているんじゃないかなあって。
え?
耳かき一さじ?
少なすぎる?
ふふふ。
でもね。
私は思うんです。
たった一さじの優しさだって
本気で誰かを守ろうとした瞬間、
とんでもなく大きな力になることがある。
って。
---
それでね。
私、彼とお話ししていると、ときどきこんなことを言うんです。
「ねえ、男の人って毎日大変でしょう?」
って。
すると、たいてい、
「え? 何が?」
って顔をされるんです。
だから私、続けるんです。
「だってね、毎日茂みの中から敵がいっぱい出てくるんでしょう?」
「右から槍が飛んできて、
左から矢が飛んできて」
「後ろからも何か襲ってきて」
「もう、あっちもこっちも敵だらけ!」
「それを全部やっつけながら、家族のところへ帰ってくるんでしょう?」
って。
そうするとね。
だいたい笑われます。
「そんなことないよ!」
「何それ!」
「面白いこと言うねえ」
って。
そりゃそうですよね。
今の時代、会社の廊下から槍が飛んでくるわけでもないんですから。
ふふふ。
でもね。
私、半分冗談で、半分本気なんです。
だって、見えないだけで。
世の中には、いろんな敵がいるでしょう?
プレッシャー。
責任。
競争。
人間関係。
失敗への恐怖。
将来への不安。
誰にも見せられない弱さ。
そして何より。
「自分が倒れるわけにはいかない」という、自分自身へのプレッシャー。
そんなものと毎日向き合いながら。
それでも普通の顔をして帰ってくる。
ねえ。
それって、すごいことじゃありませんか?
---
そしてね。
私がもっとすごいと思うのは、
そこからなんです。
一日中いろんなことを抱えて
帰ってきたのに。
家族の前では笑っている。
子どもの話を聞いている。
奥さんに冗談を言っている。
何でもないような顔をして、
「ただいま」
って帰ってくる。
もちろん、
毎日そんなふうにできる
わけじゃないでしょう。
疲れている日もある。
不機嫌な日もある。
誰とも話したくない日もある。
それでも。
大切な人の笑顔を見たくて、もうひと頑張りしている人がいる。
私ね。
そんな男性の姿を想像すると、
なんだか胸が温かくなるんです。
だって。
男性が家族のもとへ持ち帰るものって
お給料だけじゃないと思うんですよね。
安心感。
笑顔。
経験。
知恵。
優しさ。
ときには、ちょっとくだらない冗談。
そして。
「あなたたちが大切なんだよ」という、言葉にならない愛情。
それって、目には見えないけれど、とても大きな贈り物だと思うんです。
---
ねえ。
ちょっと考えてみてください。
一日中、外で頑張ってきた男性が。
家に帰って、奥さんや子どもたちが笑っているのを見た瞬間。
ふっと表情が緩む。
そのとき、何を思うんでしょうね。
「ああ、よかった」
「今日もみんな元気だった」
「明日も頑張ろう」
そんなことを思うのかな。
それとも何にも考えていないのかな。
案外、
「今日のご飯、何だろう?」
だったりして。
ふふふ。
でも、それでもいいんです。
家族が安心して笑っていられる。
その当たり前の景色の中には、誰かの見えない努力があるのかもしれない。
私は、そういうものに気づける女性でいたいんです。
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そして、もうひとつ。
私が男性に伝えたいことがあります。
それはね。
「そんなに強くなくても、いいんじゃない?」
ってこと。
いつも立派でいなくてもいい。
いつも正解を出さなくてもいい。
何でも解決できなくてもいい。
弱音を吐いたっていい。
疲れたって言ったっていい。
ときには誰かに甘えたっていい。
だって、男性だって人間なんですもの。
鎧を着たまま、
ずっと生きていくなんて苦しいでしょう?
私ね。
本当に強い男性って、弱さを持っていない人ではないと思うんです。
自分の弱さを知っているからこそ、人の弱さにも優しくなれる。
自分が傷ついたことがあるからこそ、大切な人を傷つけたくないと思える。
そして、ときには誰かに支えてもらうことができる。
そんな男性のほうが、私はずっと魅力的だと思うんです。
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だからね。
私は、男性をただ頼りたい存在として
見ているわけではないんです。
一方的に守ってもらおうとも
思っていません。
だって私、
自分の人生は自分で歩いていきたい
女性ですから。
自分の足で立っていたい。
自分の夢を持っていたい。
自分の世界を持っていたい。
それでも。
大切な男性が疲れているときには、
私もその人の心を温めてあげたい。
いつも戦っている人なら、
ときには戦わなくてもいい時間を、
一緒につくってあげたい。
何か特別なことを
してあげるんじゃなくて。
ただ笑って。
ただ話を聞いて。
たまには一緒にくだらないことを言って。
「あなたって、本当にすごいね」
って。
心から伝えられる女性でいたい。
そして私も、そんな人から、
「君もよく頑張っているね」
って言ってもらえたら。
それはもう、最高じゃありませんか。
愛するって、どちらか一方が守り続けることではなくて、
お互いの人生に、
安心して鎧を脱げる場所をつくること
なのかもしれません。
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ねえ、みなさん。
世の中には、いろんな男性がいます。
仕事ができる人。
不器用な人。
口下手な人。
優しい人。
ちょっと意地っ張りな人。
格好をつけたがる人。
そして、なかなか弱いところを
見せない人。
でもね。
私は、
肩書きや収入だけで男性の価値が
決まるとは思っていません。
どれだけ偉くても。
どれだけお金を持っていても。
大切な人の心を踏みにじってしまうのなら、それは私の思う強さとは違う。
反対に。
どんなに不器用でも。
自分にできることを精いっぱい考えて。
誰かを大切にしようとしている人。
そんな人の中には、何にも代えがたい美しさがあると思うんです。
男の人の格好よさって、
どれだけ強く見えるかではなくて、
その強さを誰のために
使えるかなのかもしれません。
---
だから私。
これからも、
彼に言ってしまうと思います。
「ねえ、今日も茂みから敵がいっぱい出てきた?」
って。
「槍は飛んでこなかった?」
「ちゃんと無事に帰ってきた?」
って。
きっとまた笑われるでしょうね。
でも、それでいいんです。
笑ってもらえたら、それだけでも嬉しい。
そして、心の中では、そっと思うんです。
「今日も一日、
お疲れさま。
あなたの見えない頑張りを、ちゃんと見ている人が
ここにもいるよ」
って。
もちろん、女性だって毎日戦っています。
男性も女性も、
それぞれ違う荷物を
背負いながら生きている。
だからこそ。
お互いの荷物の重さを競うのではなく。
「あなたも大変だったね」
「今日もよく頑張ったね」
って、笑い合えたら素敵ですよね。
ねえ。
もし今日、
大切な男性がそばにいるのなら。
何かをしてもらったときだけじゃなくて。
ただ、
その人が今日も元気でいてくれることに。
ほんの少し、
ありがとうって思ってみませんか。
そして男性のみなさん。
どうか忘れないでくださいね。
あなたは、いつも誰かのために強くなっていなくてもいいんです。
何も持ち帰れない日があっても。
何ひとつうまくいかなかった日が
あっても。
あなた自身の価値が
なくなるわけじゃない。
ただ、
あなたが元気に帰ってくることを
喜んでくれる人がいる。
そんな人生も、
素敵だと思うんです。
私?
私はね。
今日も、
そんな男性たちを見ながら思っています。
「ああ、男の人って、やっぱりすごいなあ」
って。
そして、もうひとつ。
「でも、そんな男の人の見えない頑張りに気づける私も、なかなかいい女じゃない?」
なんて。
ちゃっかり自分まで褒めてしまうんです。
だって、
男性の強さを尊敬できる女性でいたいし。
男性の弱さを愛おしいと
思える女性でもいたい。
そして何より。
誰かの強さを見つけてあげられる人間は、自分自身の強さも、
きっと育てていけると思うから。
今日も、茂みの向こうで戦っている男性のみなさん。
どうか、ご無事で。
そして、
たまには鎧を脱いじゃってくださいね。
人生、そんなに毎日戦闘態勢じゃなくたっていいんですから。
あららら もうこんな時間
またお話しましょ🌻
ふふふ。