こんばんはニコニコ

 

このブログの一つの目的は
一人の膵臓がん患者の経験を
お伝えする事なので
久々に抗がん剤(幸願財)の
副作用の経験をまとめてみました。
(このブログの最初のページからこの‍記事に飛んでこれるようにしました)

ご存じのように副作用の出方は
個人差がとても大きいと言われています。

あくまでも私の場合の
副作用の経験ですのでご了承ください。


では、手術前の幸願財
商品名でアブラキサン+ジェムザール
(ナブパクリタキセル+ゲムシタビン)
通称:アブジェム
略称:GnP療法

(Gemcitabine、nab-Paclitaxelの頭文字)
の副作用についてです。

4週間(28日)で1クールです。
1日目8日目15日目に点滴投与となります。
(3投1休って言われます)
これが基本ですが
副作用の大きさや体調などにより
1投1休だったり適宜調整されます。


私の場合は
1クール目が好中球実数減少と白血球数減少と
2クール目が病院の正月休みで
1投1休でした。

それ以外は3投1休で
10クール投与しました。
点滴の回数は28回でした。

また9クールの3週目からは
ジェムザールのみの投与でした。

点滴の時期と副作用です。

1クール1週目
投与後4日目から太ももに軽い筋肉痛っぽい症状と軽い二日酔いの時のような胸のムカつき感が発生。
点滴のデキサート(吐き気予防)のステロイドによる血糖値の上昇。
吐き気がほぼ無かったので次回からステロイドの量を半分に調整。
好中球実数と白血球数の低下
(点滴の病院基準を下回ったのはこの時のみであとは低空飛行ながらセーフ)


1クール3週目
頭髪の脱毛開始。
アブラキサンを止めて3週間後くらいから少しづつ髪が生え始めるが、
アブラキサンを止めて一年経過しても毛髪の量は8割くらいで
抗がん剤投与前のようには戻らず。
毛髪は細いけどふさふさだったのでちょっと悲しい。
そして不思議なことに白髪は減少。


2クール3週目
軽い太もものひざ上筋肉痛
軽い吐き気
軽い指先しびれ

この3点は幸願財終わるまで続く


2クール4週目
鼻毛も抜けてきたようで乾燥の影響もあり
鼻をかむと血がにじむ


3クール1週目
手の指先のしびれが少しづつ強くなってくる。
この週は太ももの筋肉痛はなぜか減少。
吐き気は点滴の翌日から連続4日間あったが、食欲に影響なし。
しびれに対しては点滴時に冷やせば

軽減できるらしいことは聞いていたが

何もしなかった。

主治医や看護師に強く訴えなかったのが

良くなかったのだと思う。



3クール2週目
この週あたりから点滴翌日はしびれと筋肉痛以外はそれほど異変を感じない
翌々日からだるさが出て二三日続くようになる。
だるさ(倦怠感)の出方はこの後ずっとこんな感じに発生した。



3クール3週目
投与翌々日のだるさ、軽い太もも筋肉痛、軽い吐き気、軽い指先しびれにくわえて、
新たに舌の軽いしびれと味覚に違和感を感じるように。


3クール4週目
鼻をかむと血がティッシュペーパに付着。
外気が寒いと鼻毛がなくなってきた影響で鼻水が
鼻の中に留まらず流れ落ちるので外出時はマスク必須。


4クール1週目
足の爪が浮き始める。
気付かずジムのトレッドミルで走ったら母趾の爪が剥がれかけ出血
自己粘着性の伸縮弾性包帯で保護していたが
最終的には母趾・示趾・小趾の爪が剥がれる(両足)



4クール2週目
味覚障害が強くなってきた
醤油味が苦く感じたり水が錆びのような金属の味がしたりする
ビールがとても不味い。

日本酒・ウイスキー・ワイン(白赤)チャレンジするもダメ。

主治医は焼酎ならいけるかもって言われたけど

焼酎は飲まず嫌いのため却下。

 


4クール3週目
軽い吐き気が毎日続く

辛い時はプリンペラン錠服用


5クール1週目
5クール目くらいから、足の指も痺れるようになる
手の爪の先端が浮き気味になり爪の裏側?が黒ずんでくる

黒ずみ方は、爪の根元側全面と細い縦線が入るかんじ。

爪の黒ずみはアブジェム止めて1年ほどかけて消えた。

 

 

5クール2~3週目
徐々に足の指と足裏が痺れるようになり強くなっていく。
この痺れはアブラキサン止めて1年4ヶ月経っても無くならない。
詳しくはこちらの記事をご参照ください
https://ameblo.jp/4715kita/entry-12609259966.html

頬骨辺りが多少赤黒く色素沈着っぽくなる

これは散歩で日に焼けると目立たなくなった

日差しが強くなる時期と重なったことが良かったかも。

幸願財を止めると自然と消えていった。



6クール4週目
両足が浮腫み始める。
靴下の跡が凄いので気付く
弾性ストッキングを着用するが夏場は暑くてつらかった。
浮腫みは幸願財終了後1か月以内でなくなった

 

足の浮腫みは何もしないでいると幸願財止めた後

伸びた皮膚が元に戻らなくなるので

弾性ストッキングはいてくださいねって

先生に言われたことがなんか嬉しかった。

だって、治ること前提のアドバイスに聞こえたのです。



7クール2週目
眉毛が完全に抜け落ちる

(1クール目から抜け始めていたけど)
気が付けば全身の毛という毛が無くなりスベスベ肌


8クール3週目
視力の低下を感じるようになる
前腕部も浮腫みだす


9クール2週目
視力低下は黄斑浮腫によるものと判明


9クール3週目
黄斑浮腫はアブラキサンが原因のためジェムザールのみの投与となる
この黄斑浮腫が出なければ
アブジェムと放射線療法を併用する
治療で腫瘍をもっと小さく出来る可能性があったので
副作用は治療の幅を狭めてしまう嫌な奴です

 

 

10クール

ジェムザールのみの点滴

吐き気・だるさ・筋肉痛とも

かなり低減した。

恐るべしアブラキサン

(気持ちの問題かもですが)

 


次にTS1(商品名)

(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤)
術後補助化学療法として
TS1を服用しました。

TS1は6週間が1サイクルで
4サイクル(約6ヶ月)です。
4週間朝晩服用し2週間休薬が基本です。
私の場合は基本通りでした。

副作用ですが

1サイクル目
多少の悪心による
若干の食欲不振と
軽い貧血があったくらいで
全然大丈夫と高を括ってた
 

2・3サイクル目
指先のかさつきやパックリ割れが出る。
これはヒビケア
とメンソレータムで対処
悪心と倦怠感が少しづつ強くなる
下痢も少しづつ酷くなる 

休薬中の最初の1週間で徐々に回復し
次の1週間でだいぶ楽に過ごせる感じ。


4サイクル目
悪心も強くなり
食欲不振も強くなる
酷い時はプリンペラン錠服用
貧血の度合いも強くなる
貧血を示すの血液データが基準値内に戻ったのは
服用終了後6ヶ月から9ヶ月の間。
倦怠感も悪化し頻度増
下痢もさらに強くなる
(休薬中に対し2~3割増し)
4サイクルの2週目から軽い涙目

色素沈着と味覚障害はなし
新たな痺れと浮腫みはなし
好中球実数減少と白血球数減少はあったが基準値内



以上、私の場合の抗がん剤による副作用でした。

もっと短く簡単にまとめようと思ったのですが

ダラダラと長くなりすみませんでした。

 

エクセルとかで表にしてしまえば良かったかもですが

なんか味気ないし。

 

 

文字ばっかで寂しいので

最近大人気の鬼滅の刃でYouTubeから借用した

キメツ学園 禰豆子の絵をどうぞ。

竹じゃなくてパン銜えてる(パン屋さん設定)

 

炭治郎・善逸・伊之助の高校生姿もどうぞ

 

 

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