静岡県藤枝市岡部町に鎮座する
『神神社(みわじんじゃ)』
近くの常昌院(兵隊寺)でボランティアガイドの方から偶然この場所を教えてもらう。
大和国(今の奈良県)大神神社の御分霊を戴きお祀りしたのが神社創建の由来で、創建は644年であります。
644年といえば大化の改新…の1年前ですね。
ボランティアの方が言うていたんですけど、ここには全国でも珍しい「三ツ鳥居」や「岩境」があるということです。
三ツ鳥居といえば明神型鳥居の3つを1列に組み合わせたもので、(柱が4本 の為、四脚鳥居とも呼ばれる)奈良県大神神社の三ツ鳥居が有名ですので分霊されたコチラにあるのも納得です。
(大神神社の三ツ鳥居は拝殿奥にあるため直接見ることは出来ない)
神神社は延喜式内社。
現在でも古代祭祀が行われていて、神体山としての森も保存されています。
■神神社 (ミワジンジャ)
■静岡県藤枝市岡部町三輪1288
■054-667-0039
境内案内板より~
延喜式内 神神社 祭神 大物主大神(大国主神の和魂) 相殿 天照皇大神・葛城一言主神 例祭 十月十九日 創祀 皇極天皇三年(六四四年)四月中の牛の日 由緒 皇極天皇の御代東国に疫病が蔓延して人民が苦しみあえいだ時、先の崇神天皇の御代の吉例に倣って大和国三輪山大物主神を意富多多根古命二十六代の子孫三輪四位を神主としてこの地に祀り、 大難を救って戴いたのがこの神社創祀の由来である。文徳天皇仁寿元年(八五一年)正六位上の位を賜わってより順次叙位を重ねて、伏見天皇正応六年(一二九三年)正一位を賜わる。明治六年三月二十二日郷社に列せられた。当神社は古来本殿がなく、三ツ鳥居の奥が古代の斎庭であった。今でも例祭など主な祭りには、お山に五対の御幣を立て、本殿と同じ神饌を上げて祀る古代祭祀の姿を 残している。(岡部町民俗無形文化財)特殊神饌・例祭 白おこわを献ずる。・端午の節句(六月五日)茅巻を献ずる。特殊建造物三ツ鳥居(三輪鳥居)本
殿 文化八年十月 拝殿 昭和六年十月 明神鳥居 文政九年十月奉建