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season５
episode20
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水星逆行に
ライオンズゲート｡*∅
そして地震がキッカケとなり
2人の運命の輪を揺らす。
こんなことって、あるんだろうか。
もうそれに尽きる。
だけど、それすら
わかっていたような
不思議としか
言いようがない現実を
野根澄しそ美は経験する。。。
ライオンズゲートがピークとなり
エネルギーが最大の日を迎え
世の中が地震への恐怖に増した夜、
"しそ美、地震大丈夫か"
ワンチャンあるかなとは
思っていた。
だけどあんなにも
未読スルーを繰り返して、
ましてや誕生日0:00の
"Happy birthdayしそ美"
というメッセージも未読スルーして、
さすがに心折れるだろうと、
田貫登真斗とはもう
終わったんだと
ケリをつけた自分のその行動を
後悔はしていないが
"しそ美、地震大丈夫か" と、
2ヶ月ぶりに
登真斗からのLINEが鳴ったのだった。
思わず即見した。
（……嘘でしょ……）
登真斗。登真斗。登真斗。
登真斗が連絡をくれた！！
未読スルーをしていたのは
こっちの方だという立場を忘れ
"登真斗ーー！"と送った。
2ヶ月ぶり。
しそ美のそんな返信に
"返信ありがとう。何かしら考えがあるんやと思ってあれから俺も連絡しなかった"
と、即レスする登真斗。
湧いてきた感情はもう
止まらなかった。
と、同時に
（すごいな水星逆行復縁効果…）
（しかもライオンズゲートピーク）
と、やはりか💦という
宇宙様の計らいに驚く
もう1人の冷静な自分。
そしてそれからつらつらと
登真斗との交信が始まった。
今どこにいるか？なんて
問題じゃなかった。
登真斗の一言一句が
乾いた胸に染みる。
しそ美が
"沢山我慢してた"と送ると
登真斗は
"一緒"と送ってきた。
そして
"何度もお前が夢に出てきた"
と言った。
そして
"昔くれたタオルや作ってくれたものを、キモイけど匂い嗅いだり触ったりしてた"
と言った。
しそ美からすれば
そんな事は全くキモい、という
現象では無い。むしろ嬉しい。
だけど今夜
みんな言ってしまいたくなった。
破壊、しないと
再生しない、という意識が
急激にメラメラと湧いてきたのだ。
これはもう
水星逆行の波に乗れた！という
手応えをキャッチした しそ美は
もう全部全部吐き出すと
一瞬で決めて
我がツインレイ男子にぶつけた。
・車を手放し完全に会えなくなった絶望につらかったこと。
・でももしも会えたとて、ほんとは毎回離婚してほしいと思う自分が汚くて嫌だったこと。そしてその思いを隠していたこと。
・ほんとはずっと心の中でわたしを選んでよ！って思っていたのに言えなくて我慢してたこと。
・中途半端でずるくて弱いあなたをずっと許してたこと。
不倫する人が嫌だ！人を平気で裏切れる人が嫌だ！登真斗にそんな人になってほしくない！という気持ち。
そして最後に
"結婚してるなら奥さん大切にしなよ"
"登真斗は家族を大切に生きてよ"
で締めくくろうとしたが、
そんないい女風の自分を
今夜はやめた。
登真斗、本音はさ……
離婚してわたしをしっかり選んでよ‼️
男らしくハッキリしてよ‼️
堂々と私を選んでよ‼️
ちゃんと愛してよ‼️
って胸ぐら掴んで
泣いてわめいて抱きつきたいんだよ
と言った。
これからはもう
弱いあなたを甘やかさないって、
登真斗に言った。
きっと文字だから
そしてこの今夜だから
言えたのかもしれない。
すると登真斗は
ゴメンしかない、と言った。。。
ここまででも、かなり
弱いツインレイ男子にしたら
愛のボディーブローが
キツいはずだが
今回はこんなフラフラのあとで
登真斗は伝えてくれたのだ。
"しそ美の存在は、しそ美が消そうとしても俺の中では無理やから。それはずっとアタマに叩き込んでおいて欲しい"
"死ぬ時考えるんはお前やという夢を見たんよ"
と、
この2ヶ月、
登真斗なりに苦しい日々があって
何か思うことがあったんだって
わかった。
でもここからがまた
今までを超えた展開となる。
しそ美は心の残りカスを
全部出したのだ。
綺麗な復縁物語にする気など
ちゃんちゃら
無かったからかもしれない。
終わるなら終われ！という
崖から飛び降りるほどの
気合いがあった自分に
今更ながら驚く。
"あたしはもう嫌だ‼️我慢はもう嫌だ‼️
ちゃんと選ばれる女性でありたいんだ‼️
一生死ぬまで寄り添える人として選ばれたいんだ‼️そんな自分の気持ちをもう優先すると決めた‼️"
"一生登真斗と横に並んで歩きたいんだ‼️
死ぬまで手を離さないってハッキリ言われなきゃ嫌だ‼️堂々と嫁になりたいんだ"
の後に
"わたし今夜が
こんな今夜になるなんて
思っても無かったのよ？……"と
毒が抜けたように
しそ美がいうと
"本音ありがとう"と
登真斗は言った。
嫌に素直だった。
この2ヶ月、心を鬼にして
未読スルーをしてきた
しそ美に
登真斗は
"俺は死んでもお前を愛してるよ"
という狂愛発言を
これらの吐き出しの後にしたのだ。
（強くなってる……）
何か一皮剥けたような
これまでとは違うような
覚悟を決めた登真斗が
そこにいた｡
水星逆行、
ライオンズゲートピーク。
この夜に
しそ美と登真斗の魂は
磁石の如く重なった。
運命の輪はもう、
力強く回りはじめたようだ。
止められないほどの運命の輪は
2人にもどうにも出来ないほど
勝手に回り出した。
まるで宇宙に
操られているかの如く
もうこのツインレイストーリーは
加速へと
切り替わったようだ｡*∅
2024.8.9
道照 月子
～ season５ （完）～