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      season6

     episode2

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いよいよこのストーリーは

教科書どおりだと察した。


関東と関西

離れて知らずに生きてきた。

野根澄しそ美、50歳、

田貫登真斗、40歳。


2020年、

ひょんな事から出会って

異常な程に惹かれ合い

ジェットコースターの如く

愛憎劇を繰り広げて2021年、


愛がぶつかり合い

2人は喧嘩別れとなる。

"お前はお前の人生を生きろ‼️"

"俺は俺の人生を生きる‼️"

"俺らはもう別々や‼️‼️"


そんな言葉を吐き捨てられて

突然連絡を絶たれてから

しそ美は生まれて初めて

息が出来なくなり

地上にいながら溺れそうになった。


8ヶ月の"サイレント期"という

修行のような孤独な時間を過ごし

しそ美は不食となった。

49kgの体が5kg痩せると

傍から見てもおかしいと

気づかれた。

何をしても登真斗の心はもう

帰ってこない。

泣いても泣いても叫んでも

どーにもならない絶望。

苦しい苦しい2021年だった。


そして2022年、

ぽつんぽつんと登真斗から

連絡がくるようになった。

しかしその距離感は頑なに保たれ

"友達として"というスタンスが

しそ美にとっては

変わらない絶望であり

心が潰れる日々だった。


そしてその夏

ライオンズゲートが閉じる日

しそ美は離婚した。

自らの殻を破って

本当の人生を生きようと

覚悟を決めたからだった。


それから仕事に夢中になった。

登真斗への執着を手放すためにも

自分軸を強固にする為にも

仕事に本気になった2023年だった。


そして2024年

50歳の誕生日を前に

今度は しそ美から

連絡を絶ったのだった。


"Happy birthday しそ美"

真夜中の0:00のメッセージを

未読スルーした。

心を鬼にして

心を無にして

しそ美は

登真斗との連絡を切ったのだった。


心のどこかで

(本当に縁があるなら終わらない)

そう信じて。


それから2ヶ月

しそ美は しそ美の今を生きて

登真斗は 登真斗の今を生きた。

しそ美はその間

今までの不信感や腹立たしさ

弱くてズルい登真斗への

負の感情のあぶり出しもあり、


またそのお陰により

距離を保ってこれた。

日常も忙しく

様々な山を越えて

谷も越えて

自分事に夢中になり、

1人でも幸せな瞬間を

感じられるようになった。

1人でも目に見えない存在に

守られている安心感を

体験できるようになった。

もう登真斗無しで1人でも

生きていけそうなほどの

多幸感を感じられる

しそ美になっていた。 


そんなある日

たまたま地震があって

それがたまたま

ライオンズゲートのピークであり

そしてたまたま水星が

逆行中であった。

そして登真斗からの連絡で

2人は正直な想いを

みんなぶつけ合って

分かち合って、また

繋がったのだ。


たまたまのようで

たまたまじゃなく

必然だったんだと思う。


これが

ツインレイストーリーでないなら

なんなのか?と思うほど

もう2人はツインレイなんだと

いい加減、自信を持とうか。


もういい加減、安心して

信じて宇宙に任せようか。

(ツインレイなの?)

(それともカルマメイトなの?)

という、そこの不安は

もう卒業しようと思った。


けれどもこれが本当に

教科書通りなら、、、

最後にドカンと障害がくる。。。


(……怖い)

(……もう傷つきたくない)


お試し、という章を超えた先に

統合というステージを

迎えられるのが

教科書どおりであるなら、


しそ美と登真斗には

まだまだ山がそびえ立つのだ。


(おじいちゃんおばあちゃんにならないと共に陽の当たる道を歩めないのだろうか……)


(……もう総入れ歯クラスにならないとそんな未来は無いのだろうか……)


最後の最後、

死ぬ手前にようやく

登真斗と当たり前に買い物をして

当たり前に同じ家に帰り

当たり前にご飯を食べて

当たり前に一緒に眠れるのかな…


子供はもう望む年齢じゃないから

ニャンコやワンコを、、、なんて

夢だったけど

共に暮らせるのが

しそ美70、登真斗60、

くらいなら(笑)

自分らの老後で手一杯で

ペットどころじゃないのかな…


"未来は未定"

そんな綱渡りのような未来を

しそ美は、

登真斗は、

歩もうとしているのだった 。*∅


2024.8.14

道照月子

~season6episode3へ続く~