恐怖の時間外労働再び。
またしても動物画像を交えながらお送りします。
以前書いた、ドアネタですが、相変わらず続いています。
誰もいないのに開けておいたドアが閉まった、とか、誰も入ってきていないのにドアが開いたというものです。
昨夜などは、夏らしい陽気で(幽霊?の)テンションが上がったのか、ドアが凄い事になってました。
あまりにもバタバタ明け閉めしすぎて、蝶番が取れてドアが吹っ飛ぶのではなかろうか、とヒヤヒヤしたくらいです。
その他にも、電化製品が頻繁に壊れたりとか、いろいろ、そりゃあいろいろ・・・。
しかし、最近は我々社畜どもも慣れてきて、
「あー、やってんなー」
「そんなに元気なんだったら、元気に成仏して元気に生まれ変わってくればいいだろ!」
「頼む!!お前の冷気で部屋を冷やしてくれ!!」
などと、言いたい放題です。
そんななかで、ただ一人、“超” がつくほど恐がりの同僚Aくんは、元気なポルターガイスト現象に一人震えておりました。
「あの・・・」
恐る恐る残業仲間に声をかけるAくん。
「俺、倉庫に行かなきゃなんですけど・・・」
「んー、いってらっしゃーい」
その日の残業仲間はウール羊、どうやら仕事が好きすぎて困る上司に、Aくんの3人。
「いやだって、今日はドアがすごいことに・・・」
「あー、なんか元気だね」
「恐くないんですか!?人外の魔物・・・じゃなくて、幽霊ですよ!?それなのに、俺一人で倉庫に行かせる気ですか!?」
「だって、音だけだし、大丈夫じゃん?」
「音だけでも恐いでしょ!?この会社は幽霊に呪われている!!」
「いや、別に業績も下がってないし、従業員にも被害は出てないから、もしかしたら座敷わらしかもよ?」
なんて仕事大好き上司の変な言葉のおかげで、哀れAくんは一人ぼっちで倉庫に出向く事になってしまいました。
ここからはAくんから聞いた体験談です。
彼は、常に携帯している某神社の御守りを握り締め、おっかなびっくり倉庫に入りました。
電気をつけようとスイッチ押したところ、電球が切れているのか、なかなかつきません。
「マジで・・・?」
一気に顔面蒼白になるAくん。
幸い、廊下は電気がついているので、ドアを開けっ放しで目当ての資料を探す事にしました。
ところが・・・。
「ぎゃあっ!!」
きちんとストッパーをかませておいたドアが、勢いよく閉まったのです。
いよいよ、血の気が失せるAくん。
これはヤバいと思ったAくんは、へっぴり腰で外に出ようと試みました。
しかし、なんとなく声が聞こえる気がします。
耳を澄ませるAくん。
そして、聞こえてきたのは・・・。
ウフ・・・ウフフフフ・・・。
なんと女性とも男性ともつかぬ笑い声。
しかも、止せばいいのに、Aくんはビックリしすぎて思わず振り返ってしまったのでした。
そして、そこにはなんと・・・。
「マジです!!ほんとにいたんですって!!」
「えー?でもウール羊は視てないしー」
「座敷わらしじゃねえの?」
「座敷わらしはあんなモヤモヤとしてるんですか!!」
あまりの恐怖につい言葉遣いが荒くなるAくん。
「まあ、」
「子供の姿だっていいますよね」
どうやら、Aくんが視たものは白くてモヤモヤとした、人の形の何かだったようです。
それを、
「座敷わらしだから気にしなーい」
と、さらっと片付けてしまう、強気なんだか天然なんだかよくわからない上司。
仕事大好き上司の方が幽霊よりも強いよな、とAくんとともに納得した日でした。
※動物画像はネットから。