「ご機嫌を直してよー、“カッパ” ちゃーん」
「いいじゃん、“カッパ” ちゃん。可愛いよ?」
そういう問題じゃないと思うの。
「だってもう、“カッパ” ちゃん以外考えらんないからー」
ニャン吉!お前ヒドいと思うの!
私 “カッパ” じゃなくて “馬” なの!
頭にお皿を乗せた妖怪と一緒にしてもらっちゃ困るわね!
まったくもう。
自分の行動が恨めしいわ。
川に避難しちゃったばっかりに。
ウール羊並のしつこさだわ。
もう!私の川潜りは忘れてくれないかしら!
「じゃ、行こうか。“カッパ” ちゃん」
くっ・・・。
振り落としたいわ。
振り落としてやる!
ちぇい!!
やあ!!
「ニャン吉よう。やっぱ “カッパ” ちゃんはどうかと思うぜ」
さすが馬屋!いいこと言うわ。
「えー?可愛いのにー」
後頭部に馬蹄の模様をつけてほしくなかったら格調高い名前を考えるのね。
「可愛いのに・・・(´;ω;`)」