20240322京都大学、理・工学部に「女性枠」新設 26年度から「特色入試」で39人 | 前山和繁Blog

前山和繁Blog

てきとうな読書記録その他。勝手にどうぞ。引用などは作法を守っているのであれば、ご自由にどうぞ。

このごろ、過去に書いた記事の誤っている箇所が気になり始めてきた、直したい箇所もいくつかあるが、なかなかできないでいる。

英語学習の記事も時折書くことにした。

京都大学、理・工学部に「女性枠」新設 26年度から「特色入試」で39人「インバランス早急に解消しなければ」

 

 

コメントしている人々の語りの前提として大学で学ぶ知識や技能を全く信じていない人が多いというのが面白い。

 

私なりに工学とは何かの解釈をするなら、何らかの人為によって作られた物の機能が発揮されるか損なわれるかどうかの条件の記述ができること。それが工学を理解している人。

 

ロケットでも航空機でも橋でも、あるいは半導体でも機能が正常に発揮されるか損なわれるかどうか、どういった条件で変化するかの記述ができるなら、その人は工学を理解している。

 

そういった理解をできるかどうかに男か女かは無関係。しかし日本社会においては慣習的に娘に対して女だからそういうことに興味を持たなくていいという躾をしている親は多いだろうから、その娘が後になって工学に興味を持つことがあっても大学受験の際に通用する能力が身についていなかったということが起きている。

 

それから何度も書いているように大学入試で有利になれるかどうかは私立の男子校の進学校に通えているかどうかが影響しているという事実を見て見ぬ振りをしている人が大部分。数学が得意な人であれば、私立の男子校の進学校に通っている受験生の東京大学や京都大学、そして医学部への進学率が、そうでない高校に通っている受験生よりもどの程度、統計的に有利か算出できるはずだが、こういった場面でそういう能力を発揮したくなくなるらしい。

 

医師の息子と医師の娘とでは医師の娘の方が日本国内の医学部に進学する確率が下がるというのは大発見でも何でもないはず。

 

理学部、工学部というのは、米国社会なら日本社会より評価がさほどではなく法学部や経済学が社会的な評価が高めである。そして、京大にせよ東大にせよ法学部や経済学部への女子の進学率は著しく低いというほどでもない。だから理工学部への女子の進学率を引き上げようとする試みは貴重なのである。

 

*

 

それから私が昔から疑問に思っていながら書かなかったこと。私企業が高校生や大学生に向けて学力コンテストのようなことはしてもいいはずなのに、無いような気がする。少なくとも目立つ形ではない。

 

高校生には高校生にも可能な課題を大学生には大学生にふさわしい課題を出して能力の確認をするということを大々的にすればいいのに、なぜしないのかは、私の長年の疑問。

 

私は小学生の頃に放送されていた鳥人間コンテストの賞金100万円目当てに、明らかな赤字を出して取り組んでいる大学があるというのを知ったりすると、かなり引っかかったりすることがあった。

 

こういった設計の飛行機はどういった条件になると墜落してしまうのか。墜落しにくくするにはどういった変更をすればいいのかとでもいうような課題を出して、設計図を描いてもらうというような課題を出して審査するというようなコンテストなどもあってもいいはず。

 

どういったコンテストをすればいいのかというのは個々の企業が決めればいい。