三木聡 「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」 (2018) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

スキー大好き、旅行、モータースポーツ観戦、読書、映画·演劇·音楽·絵画鑑賞と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?





【予告編:1分01秒】





【あらすじ:Cinemarcheよりの引用(→

絶叫する堕天使の異名を持つカリスマ ロック シンガー「シン」(阿部サダヲ)。しかし、彼には大きな秘密があったそれは声帯ドーピング。韓国でのアンダーグラウンドの整形手術で人工的に喉を強め、常人では出すことが出来ない声を発し続けていたのだ。

そんなシンの喉も限界に達しつつあり、ある夜、事務所社長(岩松了)が止めるにもかかわらず、ライヴを決行し、大量に吐血して倒れてしまう。喉がボロボロにもかかわらず、ライヴのテンションのまま暴走気味にライヴハウスを飛び出したシン。

その前に現れたのは、声が小さ過ぎて、バンドが解散したストリート ミュージシャンの「ふうか」(吉岡里帆)。何事にも自信が持てなくて、それが異様に小さ過ぎる声に繋がっているふうか。

ところがどういうわけか、そんな彼女の眼の前にシンが何度も現れては彼女を振り回す。シンは、「心が燃えない、心の不燃ごみ」「音量上げろタコ! なに歌ってんのかわかんねぇんだよ!!」とふうかに罵声を浴びせる。

強引なパワーのシンに圧倒されるふうかは、何とか反抗しようするが、ひょんなことからシンの声帯ドーピングの秘密を知ってしまう。シンを何とか韓国に連れ出して喉を治そうとするふうかと、逆に声帯の限界に達する前に、もう一度歌わせようとする人間たちの声のリミットを巡る追いかけっこが始まる。

【以下、結末までの記述あり。 映画未見の方は、次の感想欄にお飛び下さい。】

何とか、追跡の手から逃れたシンとふうかは韓国の釜山へ。かつて、ふうかが暮らしていた花火工場が追跡劇の最後の場となる。現地の警察を交えた大混乱の中、ふうかは大声で叫び、シンは警察に捕まってしまう。

その後、ふうかはシンからの言葉を胸に秘め、絶叫の歌姫として人気歌手となり成功していた。一方、シンは韓国の刑務所に収監されている。日本でシンに自分の歌声を利かせることができないふうか。

しかし、ふうかは釜山での大騒動のせいで韓国には入国出来ない。釜山の刑務所にいるシンに何とか声を届けたいと思ったふうかは、対馬でコンサートを開き、海を越えてシンに大きな歌声を発した。




【感想】

ヤバいかも、俺の感性! この映画、どうも大コケらしいぜ。曰く、「ギャグが寒い」  曰く、「カメラワークがウザい」  曰く、「笑いが、上滑り」等々、ネット上の評価・ユーザー レビューでの批判的コメントは、枚挙にいとまがねえ。

俺も、映画の半分くらいまでは、奇妙キテレツなストーリー、キャラクター、ギャグ、カメラワークについて行けなかったんだが、映画中盤から感覚が慣れたのか、麻痺して鈍感になっちまったのか、こういう映画もありかと思い始めちまったんだよ(笑)

「いいの、いいの、ブライアン・イーノ」。すかすかの映画館の客席で、この駄洒落に反応してたのはオイラぐらいだったよ(笑) 何だって!、ブライアン・イーノって誰だって? ブライアン・イーノも知らねえのかよ!  ここからwikiってベンキョーしてくれ(→)

阿部サダヲが、舞台挨拶だかインタビューだかで、言ってたんだけど、アドリブは一切やってねぇ、全部マジメに演じたんだと。台詞とかみんな脚本どおりらしいぜ。監督・脚本の三木聡ってのは、相当イカれてるなあ、こりゃあ!

個人的に嬉しかったのはよぉ、医者役の麻生久美子の女ブラックジャック(笑) 「散り椿」(2018)では岡田准一演じる藩を追われた侍の貞淑な妻役で、日本女性の凛とした美しさがよぉ印象的だったんが、あんなマブい女が、こんなフザケたキャラを演じちゃってインカ帝国?www 聞けば、三木聡映画では常連らしいなあ。案外こっちが地なのかもなぁ。



しかし、阿部サダヲは昔、うんと若けえ頃に、バンドやってたことがあるらしいじゃんか。マジ唄うめぇんだけど(↓)。

さすがに、この映画、良い子のみんなには、薦めねぇよ。でも、ちっと頭のネジの外れてるチミ、って、おめえだよ、おめえ。おめえには合ってるかもよ! 責任は持たねえけどな!!

吉岡里帆って、オジサン全く知らなかったんだけど、何者でえ? 今でもタイプじゃねえけど、この映画観ると、吉岡里帆のヤベえとこ、喉チン〇が拝めるぜ!(笑)


【6分44秒:生歌は5分33秒頃まで)



なお、上記感想欄に、日本語として一部不適切な表現/言葉使いがありますこと、お詫び申し上げます m(__)m



【スタッフ、キャスト等】

監督・脚本:三木聡
音楽:上野耕路
撮影:相馬大輔
美術:磯見俊裕、露木恵美子
キャスト:
シン(阿部サダヲ)
ふうか(吉岡里帆)
坂口(千葉雄大)
女医(麻生久美子)
自滅(小峠英二)
伊能聖子(片山友希)
木之本(中村優子)
シンの母親(池津祥子)
無料レコード社長(岩松了)
デビルおばさん(ふせえり)
社長(田中哲司)
ザッパおじさん(松尾スズキ)

上映時間:1時間47分
日本公開:2018年10月12日 公開中の劇場はこちらから(→)
鑑賞日:2018年10月18日
場所:TOHOシネマズ新宿





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