不安になるのが人間の本質です | ピッポさんの読書ブログ

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読書感想文!!!というか備忘録…

『 エラー管理理論によると、私たちは損害が少ない選択肢を選ぶバイアスがあるという。進化の視点に立てば、生き残った者はネガティブな合図により速く、つまり自動的に反応した者だったということになり、ネガティブ優先のバイアスが当然選択されたと思われる。

何と言っても、けがや病気や死亡につながるようなものをすばやく見つけるほうが、実がたわわになった木を見て反応するより大事だ。そんな木は必ずまたあるだろうが、あのライオンに殺されてしまったら見つけようもない。そう、人間は実際、ネガティブ優先のバイアスを持っているのだ。たっぷりと。私たちはたくさんの無表情な顔の中から、幸せそうな顔より怒った顔を目ざとく見つける。(省略)

 こうしたネガティブ優先のバイアスを立証・検討してきた、ペンシルヴェニア大学のポール・ロージンとエドワード・ロイズマンは、この傾向は日常、普遍的に見られるという。ネガティブ優先の刺激を受けると、血圧が上がり、心臓が送り出す血液の量や心拍数も増える。私たちはどうしてもネガティブな刺激に注意がいってしまう(新聞は悪い出来事を報道することで成り立っている)。

人は他者のポジティブな情動よりネガティブな情動を読み取るほうが得意だ。ネガティブ優先のバイアスは、私たちの気分や他者に対する印象の抱き方を左右し、完全主義を募らせ(稀覯本も小さな染み一つでその価値が下がる)、道徳的判断に影響を与える。そのうえ、私たちにはネガティブな情動のほうがたくさんあり、快感より苦痛を表す語彙のほうが多いほどだ。 』



マイケル・S・ガザニガ
「人間らしさとはなにか?人間のユニークさを明かす科学の最前線」


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人はネガティブなことに反応しやすい…

そういうふうに人の脳って進化してきたんですね…

そう考えると…

ヒマになると不安なことを考えるようになる…

っていうのも納得…

よく意識的にポジティブな情報に注意を向けるってなことが本に書かれてありますが…

悪い情報に引っぱられすぎないためにも大切なことなんですね…

もし悪いことばかりに意識が向いてへこむことがあっても…

それは人格や性格のせいではなく…

脳の機能…

と…解釈すれば少し気が楽になりますよね(実際そうですし)( ̄▽+ ̄*)

ネガティブ優先バイアス…

(バイアスって辞書で調べると→先入観)…

これを知っておくだけでも意味があると思います…

新しいことをする際に頭に浮かんでくるいろいろな不安にたいして…

それってそんなに不安に思うことなのか?と落ち着いて分析できそうですし…

本田健さんがPodcastのなかで不安について…

「借りてもいない借金の利子を前払いしているようなもの」

とおっしゃっていたの思い出しましたね( ̄▽+ ̄*)





マイケル・S・ガザニガ
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学教授、「心の研究のためのSAGEセンター(SAGE Center for the Study ofthe Mind)」「認知神経学科夏期講座(Summer Institute in Cognitive Neuroscience)」のディレクター。認知神経科学学会(Cognitive Neuroscience Institute)会長、アメリカ芸術科学アカデミー会員、ナショナル・アカデミーズ医学研究所メンバー、大統領生命倫理評議会メンバー。





(参考)
「すべてがうまくいく上気元の魔法」 斎藤一人
「本田健の人生相談 Dear Ken」