その結果、その方法を実行すると毎日五十セント(約五十円)節約できると言われたときよりも、実行しないと毎日五十セント失い続けることになると言われたときのほうが、実行率が最大で三倍も高くなりました。二つのメッセージの内容には経済的な意味では差がないことに注目してください。経済的にはどちらの五十セントも同じですが、心理的には損失を強調したメッセージのほうが三倍も説得力があったわけです。 』
ノア・J・ゴールドスタイン
スティーブ・J・マーティン
ロバート・B・チャルディーニ
「影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣」

損失にうったえかけるメッセージのほうが最大で効果3倍…
というわけです…
3倍…これはかなり大きな差です…
身近なものや人やが3倍になったさまを思い浮かべてみてください…
かなりです…
何かを得る可能性より何かを失う可能性に人は敏感に反応する…
この傾向は社会科学の研究では最も確実な裏づけがあるそうで…
「損失回避」という考え方を初めて検証し立証した…
ダニエル・カーネマン氏は2002年のノーベル経済学賞受賞者です…
(相棒のエイモス・トベルスキー氏は受賞前に亡くなられました…)
お得ですよ!!…よりも、損してますよ!!…
のほうが断然印象にのこるようです…
損失にうったえかえるメッセージでよく使われるのが…
締め切りと希少性をアピールするやり方…
→ 数量に限りがある…
→ 期限が決められている…
→ 手に入りにくい…
広告でもCMでも頻繁に使われているのでそんな手に引っかかるのかなぁ…
とも思いますが…
それほど欲しくないものでも…
期間限定とか、在庫限りという宣伝文句につられてつい買ってしまった…
って経験ありませんか??
たくさんの企業が実践していることから考えても…
これはかなり効果がある(実証済み)…
シンプルな方法なので応用範囲はかなり広そうですね…
というわけでここぞ!!というときは…
損失にうったえかけましょう( ̄▽+ ̄*)
ノア・J・ゴールドスタイン
現在UCLAで教鞭をとっており、その学術研究および著述は心理学、ビジネス分野の多くの主要学術雑誌で取り上げられている。彼はまた、国立科学財団、国立衛生研究所などの米政府機関から研究奨学金や助成金を授与されたほか、アクセンチュア社、農務省森林局、商務省国勢調査局といった多数の企業、政府機関の顧問を務めてきた。
スティーブ・J・マーティン
本書で紹介される戦略に基づいた研修、コンサルティングサービスを提供しているインフルエンス・アット・ワーク(UK)の所長。販売、マーケティング分野での経験が豊富で、彼の論説はさまざまな業界誌、全国紙でたびたび取り上げられている。書籍“Sold!”の共著者でもあり、世界中で講演を行い、トレーニングを実施している。英クランフィールド大学、ロンドン・シティ大学(サー・ジョン・キャス・ビジネススクール)などの多くの経営学大学院で影響力や説得をテーマにたびたび発表を行う一方、さまざまな企業、政府機関の顧問を務めている。
ロバート・B・チャルディーニ
現在アリゾナ州立大学で心理学およびマーケティングの指導教授を務めている。影響力と説得に関して世界で最も多く引用されている専門家であるとともに、100万部を超える売上を記録した草分け的作品『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』の著者でもある。その研究はさまざまな学術およびビジネス専門誌に掲載され、実業界や政府からも注目を集める。2003年に、社会心理学分野での傑出した功績により、アメリカ性格・心理学会よりドナルド・T・キャンベル賞を授与された。
(参考)
「影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか」 ロバート・B・チャルディーニ
「現代広告の心理技術101」 ドルー・エリック・ホイットマン