【ドーマン!】映画「陰陽師」【セーマン!】 | Brain Note

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お久しぶりです、こしょうです。

 

先日プライムビデオで「陰陽師」をみました。

別段理由もなく、もともとオカルトチックなのが好きなので、軽い気持ちでぽちっとな。

勢いのままⅡも観たので、まとめて備忘録を書こうと思います。

 

映画「陰陽師」ーAmazonビデオ

 

「陰陽師」2001年公開

「陰陽師Ⅱ」2003年公開

監督:滝田洋二郎

出演:野村萬斎、伊藤英明、他

 

 

 

 

 

以下ネタバレあり〼

 

 

 

 

野村萬斎扮する安倍晴明が笛の名人、源博雅と共に陰陽師の力で都を危機から救う、というストーリー。

 

初めて見るジャンルの映画でした。

時代劇というより、和風ファンタジーって呼ぶ方がしっくりくるような。

不思議な術で色々解決するわけなので、CGもあります。

 

 

個人的に好きだったのは、術をかけるときに大声で叫んだりせずボソッと呟く仕草。

唇に指を当てててすごく妖艶なんだけど、職業としての陰陽師がリアルに描かれている気がして(本物見たことないけど)わくわくしますね。

 

映像も小物もとにかく陰陽師の妖しい魅力が詰め込まれてるので、

妖怪とか陰陽師とかそういう世界が好きな人にはたまらない作品だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

・・・と、ここまで勧めておいて何ですが

あえて言っておきます。

 

 

これはBLである、と。

 

 

 

いや、源博雅は毎回おなごに恋をする(そこから事件に関わることになる)し、

安倍晴明は現世に執着してないし、

一見BLとは無縁な普通の作品に見えるんですよ。

私も途中までそうだと思って観てたよ。

 

でもね、普通に陰陽師バトルするだけなら、いらないでしょ、っていう含みのある描写がちょこちょこあるんですよ。

 

 

・晴明が繰り返し言う「お前は本当に良い男だな」ってセリフとか(お供の蝶までも復唱する)

・一作目の序盤で博雅が、二つ星がいつの間にか一つになってるのを観て、想い人に

「離れ離れだった二人が出会ったのだとしたら素敵ですね...」みたいなことをロマンチックに語っていたのに

後半であの星はまさしく安倍晴明と源博雅が出会ったことを示していた...って判明するとか。

 

 

なんでもかんでもそういう目線で観るのは好きじゃないんだけど、

それでも勘ぐってしまうような要素は結構ありました。絶対狙ってたと思う。

 

 

例えるなら

 

「お互いを異性として意識してない幼馴染二人のやることなすこと、外から見るとカップルにしか見えねーよ!!!」

 

みたいな。ラブコメによくあるアレです。

 

でも晴明と博雅が友情以上の強い絆で結ばれてる、っていうだけで

特に嫉妬したりその感情に疑問を抱いたり、っていうことはないので、

二人のちょっと密接すぎる関係性はあくまでも「都の守り人」としての絆、として描かれています。

 

 

狐が化けたとも言われている安倍晴明のミステリアスさの演出の一つとして

中性性が必要だったのかなぁ、とか考えてますが、

本当のところどうなんでしょうね。

主役が安倍晴明と源博雅に見えて、実はストーリーの中心は二人ではなくて都で起きる事件の方なので、考えても意味ないのかもしれません。

原作ではどんな風に描かれているのか、気になるところです。

 

 

 

そんな変な扉を開けそうになる陰陽師シリーズですが、

一作目、二作目、それぞれをまとめるなら

 

 

一作目は「愛憎」の物語。

呪とか嫉妬とか生霊とか陰陽師らしい、ダークな要素が前面に押し出されてました。

クライマックスの道尊(敵)との決着よりも、

博雅の想い人である望月の君が、嫉妬のあまり生きたまま鬼になってしまうシーンが印象に残っています。

 

激しいバトルがあるわけではないけど、

鬼になってしまった悲しみ恥ずかしさに苛まれ、それでも抑えられない激しい怨念の間で苦しみ自害する望月の君に圧倒されます。

 

怨念怖っ

 

望月の君のシーンが圧巻すぎて、その後のチート道尊がコミカルにすら見えます。

 

とはいえ陰陽師要素が詰め込まれているので、普通に楽しめます。

道尊が呪いの言葉をひたすら繰り返すところとか

豹変した望月の君のどすの利いた声とか

 

清々しいほどの狂気に包まれてました。

 

 

 

二作目は「復讐」の物語。

陰陽師に加えて日本神話も入って来て、より神秘的で謎に包まれてる感じ。

 

アマテラスとスサノヲの生まれ変わり姉弟がストーリーの中心ですが、

姉弟も日本神話も好きな私の性癖にストレートに刺さりました。

鼻血ものです。サイコーです。

 

嫌なのに無理やり殺しをさせられている、本当は心優しい弟と

たった一人の弟を苦しみから解放してあげたい姉

美しきかな姉弟愛....

 

弟のスサは売れ出す前の市原隼人が演じてるんですが、

舌ったらずな市原隼人も、非常にイイ......

今じゃセクシーでちょっと悪っぽいイメージがついてるので、だいぶギャップがあって面白いです。

ちなみに市原隼人は結構前から推しの俳優です。

すごく顔が良い(語彙力)。

 

・・・おっと気持ちの悪い本性が出て来てしまいました。

 

それにしても、二作目の女装はもっと頑張って欲しかったなぁ。

せっかく野村萬斎さんなんだから、絶対もっと美しくできたはずなのに、何故あえてあの中途半端さで留めてしまったのか。

 

口紅をつけるしぐさはめちゃくちゃ色気あったけども、そこだけでした。

普通に女装前の姿の方が美しかった気さえする。

 

 

 

以上、映画「陰陽師」二作の感想でした。

今度本屋さん行ったら原作探してみようと思います。