タウリン | ぷうちゃんていうの★脳脊髄液漏出症低髄液圧症候群脳脊髄液減少症線維筋痛症慢性疲労症候群胸郭出口症候群

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8年長生きできる? 「タウリン」が持つ驚異の力とは…「投与したマウスの寿命が10%以上延びた」

ドクター新潮 ライフ

2024年02月27日

デイリー新潮 引用

タウリンは生命の誕生・進化と密接に関係し、生活習慣病から肌の美容、精神の安定まで、実にさまざまな効能を有しています。

昨年6月には、国際的な総合科学雑誌である「サイエンス」に、米国コロンビア大学などの国際研究チームが、タウリンの老化防止(アンチエイジング)作用を証明する実験結果を発表しました。タウリンを投与したマウスで寿命が10%以上延びるとともに、サルで加齢による体重増加の抑制、骨量や筋力の増加、不安行動の抑制などが認められたのです。この寿命の延びはヒトでは7~8年に相当します。ヒトでも同様の作用が期待されますが、効果は現段階では不明で、今後の研究結果を待たねばなりません。

タウリンは主に肝臓や脳で合成される他、肉や魚を食べることによって外部から摂取することもできます。われわれが体内でタウリンを合成するように、牛や豚、鶏、魚も体内でタウリンを作り出しており、量の多寡はありますが、これらの食材などにもタウリンが含まれているのです。

タウリンの役割は、一言で言えば「生体恒常性維持機能」。つまり、細胞や臓器が正常に働けるように細胞内の環境を整えたり、外部環境の変化から細胞を保護したりする役割を担っています。タウリンはほぼ全身の組織に存在し、日々、細胞や臓器が正常に機能するよう、機械の潤滑油のような働きをしているのです。

例えば、この生体恒常性維持機能の一つに「浸透圧の調節」が挙げられます。地球上の生命体は約38億年前に海の中で誕生したのですが、体内の塩分濃度は海水よりも低いため、浸透圧を調節しなければ細胞内の水分が体外に排出され命を落とすことになってしまいます。そこで、海水と体内の浸透圧差を調節するために用いられたのがタウリンなのです。

第2次世界大戦中には日本海軍がタウリンの効果に注目し、戦闘機のパイロットや潜水艦の乗組員に投与していました。急上昇と急降下を繰り返す戦闘機のパイロットは疲労が激しく、丸1日休みを取る必要があったのですが、タウリンを投与したところ短時間で体力が回復したそうです。

また、タウリンによって結核やリウマチの痛み、じんましんの痒みが改善することが知られており、戦前にはそのような患者にタウリンを注射することも行われていたようです。いわば鎮痛剤や痒み止めとしてタウリンが用いられていたのです。


合成タウリンは天然タウリンと違いはありません。

医療用医薬品として効能が認められているのは肝機能改善(高ビリルビン血症)、心不全治療(うっ血性心不全)およびミトコンドリア病(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制です。これ以外に、ヒト試験において血圧低下作用などが論文で報告されています。

心不全患者を対象にした試験で、タウリン1日3グラムを4週間投与したところ、心不全特有の息苦しさや動悸、疲労しやすさといった自覚症状、むくみや腹水などの症状が改善されました。これはタウリンが弱った心臓の収縮を助けることで心不全の諸症状が改善したものと考えられています。

高血圧の患者に1日6グラムのタウリンを投与したところ血圧の低下が確認できたという研究や、尿中タウリン排泄量の調査から、高血圧患者の体内でタウリン量の低下が確認できたという研究が知られています。

体内のタウリンは6~7割が筋肉に存在し、そこでタウリンは筋肉の収縮を助ける役割を果たしているのです。筋肉の収縮にはカルシウムが必要なのですが、タウリンにはカルシウムを引っ張ってくる作用があります。実際、タウリンを何日間か投与したマウスは動きが俊敏になるようで、マウスが元気で手でつかみにくくなっているというような話を研究者の間でよく耳にします。

脳に存在するタウリンは、交感神経の働きを抑制して興奮を鎮める作用があるんです。戦前にタウリンを鎮痛剤として注射していた話をしましたが、これはまさにこの鎮静作用を利用したものといえます。脳では興奮を鎮め、筋肉では収縮を増強し運動能力を上げるわけですから、タウリンは脳と末梢で真逆の働き方をしているわけです。

タウリンは魚に多く含まれていますが、それ以上に豊富なのは貝類やタコ、イカです。貝類は魚のようにエラによって余分な塩分を排出することができないため、浸透圧調節のために魚より多くのタウリンが必要になるのではないかと考えられています。また、タコやイカは魚と違ってうろこがないため浸透圧の影響を受けやすく、タウリンが多く必要なのではないかという説、タコやイカは脚を激しく動かして運動するため、筋収縮に必要なタウリンがより多く蓄積されているのではないかという説などが唱えられています。引用おわり


 

 

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