さて、とりあえず戦争映画を「まとめ」てみた。
というより、もう無作為に選んでいこうと決めた![]()
今回は、観るのに覚悟が必要な映画3本立てでいく。
プライベート・ライアン
スティーブン・スピルバーグ監督。トム・ハンクス主演。
ノルマンディー上陸作戦を描いた戦争映画の傑作。
ネタバレというほどのネタバレはしてない
公開当時、映画館まで足を運んだが、開始5分で観に来たことを激しく後悔した映画だ。
冒頭のオマハ・ビーチの有名な戦闘(虐殺)シーンはご存知の方も多いだろう。
上陸用舟艇にすし詰めにされた兵士たち、彼らがこれから向う浜辺にはむき出しになった機雷が不気味にそびえ立つ。
鈍色の空の下、上陸用舟艇が吹き上げる波しぶきが不安と緊張に顔を強張らせた兵士たちに降り注ぎ、観ているこちらまで寒くなった。(D−デイは6月なんで、そこまで寒くはないんだろうけど)
船酔いでゲーゲー吐いてる兵士と、もらいゲロする兵士。ゲロの連鎖で戦う前から早くも体力を消耗している。
時々、機雷で吹き飛ぶ船もいる。
もうここらへんで既に帰りたくなっていた。不吉な予感しかしないし。
というのもこの映画、予告編サギだったのね。予告編は何というか、妙に叙情的な作りだったのよ。
だからそんな過激な映画だと思わず、軽い気持ちで友人とお誘い合わせのうえ観に行ったわけだ。
映画館の大画面・大音量であの大血祭りシーンを観せられた友人は、ついに耐えきれなくなり途中退場。
(その後、友人は虐殺シーンが終わったのを確認するように恐る恐る戻ってくるも、終盤、橋の攻防戦が始まる頃また退場して行った……)
プライベート・ライアン以降、戦争映画では「リアルな戦場」を描くことが主流になったように思う。
戦争映画の転換点とも言える不朽の名作だろう。
っていうか、アマプラじゃコレもPG−12になってたぞ?どうなってるんだ、アマプラ。
余談
映画が終わった後、持ち込んだ飲食物をそのまま持ち帰っている気の毒な観客を何人か見た。
そうだよね、あの映画観ながら飲み食いする気にならないよね、と苦笑いしたのを覚えている。
ブラックホーク・ダウン
プライベート・ライアン以来、リアルな戦争映画を探し求めていた時期だった。
プライベート・ライアンのホーバス軍曹が、今度は中佐になって出演している!軍曹から中佐とは出世したな!
米軍はブラックホーク(ヘリ)と車両部隊を投入し、敵のアジトへ急襲をかける。
短時間で制圧できる任務だったはずが、事前に察知していた敵の猛反撃を受け不測の事態が続々と発生。
現場はおエラいさんが立てた作戦通りにはいかないのよ。
で、当たり前だけど負傷兵が出て、その人を搬送するために銃弾が雨あられと降ってくる中を車で通らなきゃならなくなる。
ズラリと並んだ建物の屋根から一斉に狙い撃ちされるんで、銃座に座って応戦する兵士は命がいくつあっても足りないのだ。
それで当たり前だけど死者が出る。
死んだ兵士の代わりに誰かが銃座に座らなきゃならない。
いや、絶対あんなとこ座りたくないし。死亡率99.999%だろ。
で、低空をパタパタ飛んでいたブラックホークが地上からRPG(ロケットランチャー)で撃たれて墜落する。
これぞタイトルの″ブラックホーク・ダウン″だ。
墜落地点から一番近い主人公たちが、乗員の救出へ向かうことになった。
とはいえ、そこに辿り着くのも命がけだ。
命からがら現場に到着したところで、別のブラックホークが降りてきて割と簡単に負傷兵を救出して去って行く。
せっかく助けに来た主人公たちは、その場に取り残されてしまった。
その頃、元ホーバス軍曹率いる車両部隊は、敵の集中砲火をくぐり抜けながら爆走中。
銃座に着いていた兵士がRPGにやられて半分になり、(半分になってるけど、まだ息がある)元ホーバス軍曹が見守る中「娘たちによろしく言ってくれ」と遺言を託す
だから銃座なんかに座りたくないのよ!
更にもう一機、RPGにやられて″ブラックホーク・ダウン″が発生。RPG大活躍だ。
新たに墜落したブラックホークの乗員にも危険が迫る。
そんな中、車両部隊の一部が負傷兵(と、銃座で撃たれて死んだ兵士の遺体)を載せて基地へ帰ってきた。
帰ってきたはいいが、またブラックホークダウンが起きたため救出に戻らなければならない。
みな勇敢に前線へ戻ろうとするのだが、一人トーマスだけはすっかり怖じ気づいていて上官に直訴。
トーマス「行きたくない」
上官「怖いと思った時に何をするかが大切だ。自分で決めろ」
と、根性論でトーマスをねじ伏せる。こんな言われたら、もう行くしかないだろ
こうしてトーマスは勇気を振り絞り、悲惨な戦場に逆戻りする決意を固めるのであった。
墜落したブラックホークのもとへ、暴徒が集まり始めていたが、とても地上からの救援は間に合わない。
仲間を見捨てられない別のブラックホークのデルタ二名が、危険を覚悟で助けに行くことを志願する。
が、いかんせん二人だけなもんで、野蛮な群衆の人海戦術には歯が立たず両名ともあっけなく殺されてしまう。
「仲間を見捨てない」のは立派だが、無謀と勇気は紙一重だぞ。
生き残りの墜落兵もフルボッコにされた挙句、敵の捕虜になってしまうという救いの無さ。
元ホーバス軍曹率いる車両部隊は死人と重傷患者だらけになり、止むなく基地へ戻ることになった。
どこもかしこも、もうめちゃくちゃで収拾がつかない事態だ。
その頃、主人公たちは建物の一角に籠城し、車両部隊の救援を待っていた。
そこへ仲間が合流するが、その際に兵士の一人が友人をかばって足を撃たれてしまう。
足といっても太ももの動脈をやられているので命に関わる重傷だ。
すぐに病院へ運ばないと出血多量で30分くらいしかもたないのだか、司令部は救護ヘリ要請を却下。
まあ、仕方ないのね。また次のブラックホーク・ダウンが起こりかねないし、これ以上犠牲者を増やすわけにもいかないからね。司令部としても苦渋の決断だ。
救援は望めないので、その場にいた仲間たちは協力して治療を始めた。
(ちゃんと衛生兵みたいなのは居る)
太ももの動脈を繋いで出血を止めようとするが、切れた動脈がヘンなところに入り込んでて見えないとかで、指で傷口をぐちゃぐちゃにかき回す(しかも、どアップで!)シーンは目を背けたくなる。
(医療従事者による全うな医療行為なんだろうけど拷問にしか見えん)
それで何とか出血を止めることには成功するのだが、すでに大量の血液を失ってるから助かる望みは薄い。
夜になり、敵の総攻撃が始まる。
籠城する兵士たちが窮地に陥る中、司令部では外部からの応援も総動員しての大規模な救出作戦を展開。
一方、太ももの兵士は治療のかいもなく逝ってしまった。あんだけの拷問に耐えたのに……
そこへようやく救援部隊が到着。
チャッチャと敵を片付け、テキパキと負傷兵を運び出し、遺体も回収する。
夜明けまで戦闘は続いたが、どうにか激戦地を抜けることはできた。
それでも生き残りの敵はしつこく攻撃してくるわけで、その中を車両が満員で乗れなかった兵士たちは車の陰に隠れて徒歩で移動するしかない。
ヘトヘトになりながら安全地帯まで退却してきたが、そこも遺体やら負傷者やら疲れ果てた兵士やらでごった返していた。
元ホーバス軍曹は「あと3ミリで頸動脈」という重傷を負っていた。そう言えば首撃たれてたもんな。
よう死なんかったな。
重傷者の治療が行われている野戦病院のテントへ司令官が入ってくる。
この司令官は良心的な人みたいで、部下の死や負傷に心を痛めている様子。
部下を危険にさらすような命令でも下さなきゃならないんだから、上は上で大変だよな。
普通に精神病みそうだ。
ラストは主人公のジョシュ・ハートネットが太ももで死んだ仲間の遺体を前に「誰も英雄になりたくて戦争に行くわけじゃない。結果的にそうなるんだ。キミも英雄だ。ご両親にもそう伝える」という胸アツなセリフで別れを告げる。
主人公より元ホーバス軍曹にばかり気を取られてしまったが、ジョシュ・ハートネットもカッコ良かったよ。
ああ、結局ネタバレで長くなってしまった。
あともう一本紹介したいのに。
西部戦線異状なし(2022年リメイク版)
第一次世界大戦末期のフランスが舞台。ドイツ軍の辿った悲惨な末路を容赦なく描いている。
プライベート・ライアンやブラックホーク・ダウンとは毛色の違った、マジに一片の救いも無い鬱映画だ。
ヒーローは存在せず、戦争の狂気と不条理を余すところなく突き付けてくる。
この作品はいつかちゃんとしたレビューを書きたいし、(ブラックホーク・ダウンで疲れたし)ここではさらっと触れておく程度にする。
戦争終結まで、残り15分!!
さらっと過ぎるが、この映画はこれが一番やり切れなかった。
まとまりのない「戦争映画まとめ」になったが、どうか生温かく見守ってほしい。
そして、チャッピーに進言されたので、思い切って書く。
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では、また。


