窓を開けよ、
碧空をさえぎるな、
むせぶような花の香りを わたしの部屋に入れておくれ、
太陽の最初の光に
わたしの全身を隅々にまでひたらせよ、
私は生きているーこの讃美の音信を
若葉若葉のささやきにのせて わたしに聞かせておくれ、
この朝に
彼女のヴェールで わたしの心をつつませよ
朝が 緑の若草で 広大な野を覆うように。
わたしが人生で享けた愛
その物言わぬ言葉を
この空に 風に わたしは聞く、
その聖らかな浄めの水で 今日 わたしは沐浴をする。
あの碧い胸にちりばめられた 宝石の首飾りの美のなかに
すべての生の真理をわたしは見る。
1940年11月28日 未明 ウドヨン
タゴール死生の詩
森本達雄編訳
人間と歴史社