―8種の旋律―Ⅳ―本棚を漁る。 | 晴れわたる青空の下で

晴れわたる青空の下で

人類の歴史は、「侮辱された人間が勝利する日」を、しんぼう強く待っている。インドの詩人タゴール

窓を開けよ、

碧空をさえぎるな、

むせぶような花の香りを わたしの部屋に入れておくれ、

太陽の最初の光に

わたしの全身を隅々にまでひたらせよ、

私は生きているーこの讃美の音信を

若葉若葉のささやきにのせて わたしに聞かせておくれ、

この朝に

彼女のヴェールで わたしの心をつつませよ

朝が 緑の若草で 広大な野を覆うように。

わたしが人生で享けた愛

その物言わぬ言葉を

この空に 風に わたしは聞く、

その聖らかな浄めの水で 今日 わたしは沐浴をする。

あの碧い胸にちりばめられた 宝石の首飾りの美のなかに

すべての生の真理をわたしは見る。


1940年11月28日 未明 ウドヨン



タゴール死生の詩
森本達雄編訳
人間と歴史社