証券会社に入社すると絶対に超えなければならない最初のハードルがある。

 

ハードルといってもかなり低いハードルだ。

 

それは

 

証券外務員試験である。

 

 

当時はたしか

 

 

ゴールデンウイーク明けくらいに試験が実施された。

 

 

証券外務員試験とは

 

日本証券業協会が主催する試験である。

 

協会員の外務員として登録を受けるために必要な資格だ。

 

つまりは証券外務員の試験に合格しなければ証券マンになれないのである。

 

試験に落ちれば

 

 

会社はクビになる。

 

 

試験といっても経済の基本的な内容で社内合格率はほぼ100パーセントらしい。

 

とはいっても勉強しなければ確実に不合格になる。

 

 

入社前の研修時からテキストと問題集が配布され、講義も受けてきた。

 

 

とはいってもプレッシャーがかかるものだ。

 

日々の飛び込み営業で体はクタクタ

 

精神的にもかなりの疲弊

 

そして

 

慣れない土地での環境の変化

 

 

そのような中でも勉強はしなければならない。

 

 

本来であれば、土日祝日は勉強に集中しなければならない。

 

 

しかし

 

 

私の土日祝日は東京にいる婚約者との貴重な時間である。

 

 

シンデレラエクスプレス

 

 

C.M.はロマンティックであったが

 

 

私にはとても切ない現実であった。

 

 

ゴールデンウイークも婚約者と過ごした。

 

 

このままでは試験に落ちるかもしれない

 

 

不安がよぎる。

 

 

試験3日前から

 

 

営業(外回り)をさぼって

 

 

図書館で集中的に勉強した。

 

 

さすがに試験前日は会社の指示があり

 

 

直前勉強を命じられた。

 

 

そして試験

 

 

私を含めて社内合格率は100%であったらしい。

 

 

晴れて証券マンとなった。

 

 

そして地獄への第一歩ともなった。

 

 

 

日曜日はあちらこちらで週間株価予想が出ていますね。

 

 

ここではっきりともうしあげます。

 

 

短期売買を行なう(行っている)のであれば

 

 

予想など読んでも「百害あって一利なし」です。

 

 

市場の動きなどは誰にもわかるはずがありません。

 

 

しかし

 

 

短期売買をするのであれば

 

 

予定(スケジュール)を押さえましょう。

 

 

今週の最も注目べき予定は

 

 

14日 メジャーSQ算出日です。

 

 

その他は下記の通り

 

6月10日  中国5月貿易収支

 

6月11日  米国生産者物価(21時30分)

 

6月12日  中国5月消費者物価(10時30分)

        中国5月生産者物価(10時30分)

 

        米国5月消費者物価(21時30分)

 

6月13日  米国5月輸出入物価(21時30分)

 

6月14日  中国5月鉱工業生産(11時)

        中国5月小売売上高(11時)

 

        米国5月小売売上高(21時30分)

        米国5月鉱工業生産 設備稼働率(22時15分)

        米国6月ミシガン大学消費者マインド指数(23時)

 

 

上記の指数により相場は大きく動きます。

 

これらの指数を予想しても意味がありません。

 

数値発表の前後の時間帯のボラティリティは高くなります。

 

 

短期売買には絶好のチャンスなのです。

 

 

 

予想をしても、見ても意味がありません。

 

 

 

 

 

総勢20名ほどの新入社員歓迎会は地元の居酒屋で開かれた。

 

チェーン店ではないお店だ。

 

 

日本海でとれる新鮮な魚、地酒、郷土料理

 

 

私の勤務先である地方支店は酒と魚、そして米が美味しい地域と言われている。

 

 

まずは刺身の舟盛りが出された。

 

 

・・・

 

 

実は

 

 

お刺身は食わず嫌いであった。

 

 

どうしよう

 

 

恐ろしい支店長の前で

 

 

箸をつけない訳には行かない。

 

 

乾杯の音頭後

 

息を止めて

 

 

箸をつけ

 

一気に口の中へと運ぶ。

 

 

なっ何これ

 

 

美味しい

 

 

22歳にして初めて刺身の美味しさを知ることになる。

 

 

そして自己紹介

 

 

私を含めた営業課の新入社員からはじまり

 

 

CLの7名と事務職の女子社員たちの順であった。

 

 

基本、地方支店のCLと事務職は地元採用である。

 

 

短大、商業高校出身者が多い。

 

 

驚いた事に

 

女子社員全員が地元名家のお嬢さんである。

 

 

しかも、大口顧客のお嬢さんたちである。

 

 

証券会社は社内恋愛が非常に多い。

 

 

忙し過ぎるので出会いの機会がない

 

という訳ではない。

 

 

世間では一流と言われている(そんな事はまったくないのですが)

 

エリート証券マンとのお見合いの場でもあるのだ。

 

証券マンを3年も務めれば会社経営のスキルが身に付くとも言われていた。

(そんな事はまったくありません)

 

お嬢さんたち(CL)の実家は地元有名企業のオーナー一族である。

 

 

22時頃

 

新入社員歓迎会はお開きとなった。

 

その後

 

お嬢さんたちは帰宅(全員門限あり)。

 

 

私たち営業課の新入社員は教育担当者と課長に連れられて

 

2次会

 

3次会

 

 

何件はしごをしたのだろうか

 

今でも覚えていない。

 

 

覚えていることは

 

 

一件もキャッシュでの支払いをしていないということだ。

 

全件、つけである。

 

 

初めての店であっても、名刺1枚でつけがきくのである。

 

 

そして

 

 

社内では厳しい表情の先輩社員(上司)たちが

 

社外では人が変わったように

 

楽しく、優しく、スマートに

 

私たちに接してくれる。

 

 

上司たちに憧れすら覚えた。

 

 

しかし

 

 

3ヶ月後には、それらは虚像であることを知る。

 

 

そして

 

 

私が地方に溺れていく第一歩でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たち新入社員3人は

 

大きな黒い営業カバンに中期国債ファンド(中国ファンド)の資料100部を入れ

 

名刺100枚を持って鉄火場(営業課)から外に営業に出された。

 

 

さて

 

 

飛び込み営業開始だ。

 

 

新入社員3人はお互いの健闘を誓い別れた。

 

 

土地勘は当然のことながらない。

 

 

開き直るしかない

 

 

アーケード街の店舗、会社、住宅

 

何も考えず

 

いや、考えてはいけないのだ。

 

 

とにかく訪問をした。

 

資料100部と100枚の名刺を配るには

 

300件は訪問しなければならない事がわかった。

 

 

商品知識も当然の事ながらない。

 

 

日が暮れ始める18時頃

 

 

資料100部と名刺100枚を配り終えた。

 

 

不思議なもので

 

 

3件の契約と見込み客が20件

 

 

5件に1件は何かしらの当たりがあるものだ。

 

当然

 

酷い断られ方をする時もある。

 

 

新入社員3人はほぼ同時刻に営業課に戻った。

 

 

上司に報告、新規顧客台帳と見込み客リストを作成した。

 

日報を上司に提出して長い初日が終了

 

 

足はガクガク

 

 

それ以上に心が荒んでいた。

 

 

そのような状態の中

 

 

20時から新入社員歓迎会を行うとの事。

 

1階店頭課の女子新入社員と合同との事だ。

 

 

証券会社では店頭課の女性をCL(シーエル)と呼ぶ。

 

カウンターレディーの略称だ。

 

 

その年の新人CLは7名

 

新人事務職が2名

 

 

私たち営業課が3名

 

圧倒的な女性比率だ。

 

 

各課の教育担当者と支店長、次長、各課の課長も参加し

 

総勢20名ほどの新入社員歓迎会となった。

 

 

その時の私は

 

 

生活が一変するきっかけとなった夜になった事を知るはずもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雇用統計NIGHT

 

 

いかがでしたか。

 

 

 

 

 

深追いしてはなりません。

 

あくまでも中身を取りましょう!

 

 

秒速トレードで。

 

 

 

本日の日本時間21時30分(N.Y.8時30分)

 

5月の米国雇用統計の発表日です。

 

FXをされている方々にとっては大きなイベントですね。

 

 

私の専門は日経225先物取引と日経225オプションなので

 

基本、FXはしません。

 

 

金利→債権→為替(FX)→N.Y.株式→日本株式(先物)

 

 

大まかではありますが上記の順番に動きます。

 

 

すべてが連動している訳ですね。

 

 

さて、日経225先物取引の

 

 

勝率9割以上の投機手法をお伝えします。

 

 

半年間の米国雇用統計時間 前後30分間の動きの統計を取りましょう。

 

必ず売買方針が見えて来るでしょう。

 

 

売りでも、買いでもどちらでも良いのです。

 

ボラティリティー(Volatility)が高ければ良いのです。

 

秒速トレードで中身を利確すれば良いのです。

 

 

但し、深追いは絶対に禁物です。

 

 

雇用統計発表まで後1時間程

 

 

今からでも遅くはありません。

 

半年間の米国雇用統計時間 前後30分間の動きの統計を取りましょう。

 

 

えっ!

 

 

この記事で教えてよ。

 

 

それは来月のお楽しみ。

 

 

まずは今宵

 

 

雇用統計ナイト

 

 

日経225ミニ先物取引あたりでエントリーしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和62年4月2日

 

地方支店への初出社

 

 

2階の営業課は次長の怒鳴り声が響き渡っている

 

 

そんな中

 

 

私を含めた新入社員に名刺100枚

 

中期国債ファンド(中国ファンド)のパンフレット100部

 

それぞれに渡された。

 

 

そして

 

 

営業カバンが支給された。

 

 

諸先輩方が持っている営業カバンとは明らかに

 

大きく、ダサイ。

 

 

上司の指示は名刺100枚と中国ファンド100部を飛び込み営業で配るように

 

との指示だった。

 

 

さらに

 

 

取って来るまで(契約が取れるまで)帰って来なくていいから

 

 

8時45分頃だった。

 

 

東京市場がオープンする直前なので上司も私たち新入社員に構ってはいられないようだ。

 

 

今度は支店長の大声

 

 

鉄(当時の新日鉄)の寄り付き100万株買ってみぃーや(名古屋出身らしい)

 

 

私は思った

 

 

さすが大手証券会社

 

 

大口客からの注文なのだろう

 

 

しかし

 

 

このからくりは半年後に知ることになる。

 

 

そんな雑踏の中

 

 

私たち新入社員は飛び込み営業に出された。

 

 

ある意味

 

 

ホットした。

 

 

この鉄火場から逃げる事が出来るのだ。

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

証券マンの朝は早い。

 

7時に出社する頃には全員が日本経済新聞を読み終えている。

 

 

支店は5階建ての自社ビルだ。

 

1階 店頭課

2階 営業課

3階 会議室 倉庫

4階 セミナールーム

5階 支店長室他

 

 

私たちは寮の先輩社員に連れられて2階へと向かった。

 

 

2階の営業課に到着すると

 

 

巨大な株価ボードに圧倒された。

 

 

私たち新入社員のデスクはあらかじめ決められていた。

 

教育担当者(直属の上司)から、支店長が出社されるまでデスクで待っているように指示を受けた。

 

 

教育担当者は慶応ボーイ

 

先輩証券マンは皆 垢ぬけている。

 

磨かれた靴にデザイナーズブランドのスーツにネクタイ

 

 

これが証券マンなんだ

 

 

感動を覚えた。

 

 

その感動も数時間後には幻滅へと変わることを知るはずもない。

 

 

7時30分支店長が出社

 

支店長が出社される前には全員が海外市況等のチェックを終えている。

 

 

そして朝礼が始まる。

 

総勢60名の支店

 

朝礼は各課毎に行なわれる。

 

支店長の朝礼の第一声には驚いた

 

 

今日もNY(ニューヨーク)市場は高いぞ

 

円高だ

 

 

寄り付きから買って行け

 

私たち新入社員のことなどまるで眼中にない。

 

 

朝礼が終わりデスクにつくと

 

 

次長(支店長の次に偉い人)の怒鳴り声が2階の営業課フロアーに響き渡る

 

 

数字(ノルマ)未達の営業マンを怒鳴りまくっていた。

 

 

他の営業マンは

 

 

我関せず

 

 

これが日常らしい。

 

 

一方

 

 

ふんぞり返っている営業マンもいる。

 

 

トップセールスマンらしい。

 

 

そうなのだ

 

 

人格など関係ない

 

 

数字を上げた(手数料を稼ぐ)者だけが偉い

 

人間として扱われる

 

 

これが証券マンの世界なのだ。

 

その後に更なる衝撃を受けることになる。

 

 

続く