1 対 1 だと普通に話せるのに、 3 人以上になった瞬間、急に話せなくなる…
そんなことってないですか?
僕はそうなんです。
別に嫌いなわけじゃない。話したくないわけでもないなのに。
でも人数が増えた途端、口からぜんぜん言葉が出てこなくなるんです。
こうしたことで、自分は社交性がないとか、コミュニケーションが苦手だと自分をダメだししている人って結構多いんです。
実はこれね。人見知りとは全然違うんですよ。
この集団になると話せなくなるタイプの特徴について、解説してみたいと思います。
まず1 つ目の特徴。
1 対 1 だと驚くほど饒舌に話せるんです。
集団の中では一言も発しないくせに、 2人きりになった途端、別人のように話し始める。
なんならむしろ話が止まらなくなる人もいる。
面白いことも言えるし、深い話もできるしツッコミだって的確にできる。
なのにそこにもう 1人加わった瞬間、すっとスイッチが切れるんですよ。
これ、なぜか分かりますか?
こういうタイプの人は、会話の回路システムが特殊なんです。
いわば1対1仕様にできてるからなんです。
2人の時は相手の表情を見て、相手の反応を感じて言葉を選んで返す。
相手は必ず自分に向けて話しかけてくれる。
このキャッチボールが心地いいんです。
ところが、 3 人以上になるとボールが同時に何個も飛んでくるんですよ。
そして誰に投げればいいかもわからない。
今自分が投げていいタイミングなのかも分からない。
しかも自分が投げたボールが誰にも受け取ってもらえなかった時のあの気まずさを知っているから怖くなる。
だから受け取るだけになってしまうんです。
でも、これは能力の問題じゃないんです。
ただただシステム回路の設計が違うだけなんですよ。
2 つ目、中身のない会話に体が反応しないということ。
ここが人見知りとの決定的な違いなんです。
人見知りの人は話したいけど、緊張して話せない。
でも集団で黙る人は、話す内容がないから話さないんです。
「昨日何食べた?」とか「あのドラマ見た」とか「天気いいですね」とか、こういう何気ない会話に体が反応しないんですよ。
頭の中でそれを話してどうなるんだろうって無意識に考えてしまう。
別に見下してるわけじゃないんです。
ただ、脳が本気で興味を持てないんです。
でもそのかわり人生の話とか誰にも言えない悩みとか本当はこう思っているんだよね、実はさあ・・・みたいな話になった瞬間に急にエンジンがかかるんです。
目の色が変わるんですよ。
つまり、会話のスイッチが量じゃなくて質で入るタイプなんです。
薄い会話を 100 回するより深い会話を 1 回する方が何倍も満たされるんです。
でもね、だからって黙っている間何もしていないわけじゃないんです。
それが3 つ目、集団の中でずっと黙っている人を見て、この人退屈なのかなと思う人がいるでしょう。
実は全然違うんですよ。
黙っている間ね、頭の中はフル回転しているんです。
あの人さっきから笑っているけど、目が笑っていないな。
この人の話さっきと矛盾している。
あの 2人の間の空気感、なんか変だな。
リーダーの人、今日は機嫌が悪いなぁ。
こういう情報を目まぐるしく同時に処理してるんです。
まるで部屋にセンサーを何十個も設置して、全員の感情を同時にモニターしているような状態。
だから疲れるんですよ。
話していないのに話してる人の何倍もエネルギーを使ってるんです。
しかもこのセンサーは自分ではオフにできないんです。
複数の人がいる限り自動的に起動してしまう。
大人数の場所にいると情報量が多すぎて回路がショートするんです。
ですから、これが集団の中にいた後にどっと疲れる本当の理由なんです。
話していないのに疲れるのは怠けているからじゃない。
センサーが誰よりも高性能だからなんです。
でも、このセンサーにはもう 1 つの特性があるんですよ。
それは、集団の中でやり取りが行われている間に、誰が困っているか、誰が孤立しているか、誰が無理しているか、
これらが全部見えているんです。
そして会話が終わった後にその人にそっと「さっき大丈夫だった?」って、声をかけるのもあなたみたいなタイプなんです。
黙っている人は見えていないようで、実は誰よりもたくさんのことが見えているんです。
そして4 つ目、沈黙はそんなに悪いことだとは思っていない…ということです。
実は多くの人は、沈黙を怖がるんです。
何か話さなきゃ、空気が気まずいくなる、このままじゃヤバイ、何とかしなきゃって。
だから意味のないことでも喋って場を埋めようとする。
そのため、あさーい、うすーいトークになっちゃうんです。
でも集団で黙っちゃう人は沈黙を怖がっていないんです。
むしろ、沈黙に価値があることを知っている。
言葉にしなくていいことは、言葉にしない方がいい。
場の空気を壊してまで無理に発言しなくていい。
黙っていることで守れるものがある。
実はこの感覚はとても成熟してるんですよ。
世の中の多くのトラブルは、言わなくて良かったことを言ってしまったことから始まるんです。
ですから、黙っていられるというのは弱さじゃないんです。
言葉の重みを知っているということなんですよ。
最後に5 つ目、最も重要なことです。
集団で話さなくなる人は、実は最も深い繋がりを作れる能力者なんですよ。
考えてみてください。
広く浅くたくさんの人と話せる人は確かに場を盛り上げるのが得意です。
でもね。その人たちの人間関係は 10人いてもどこか表面的だったりします。
一方、集団で黙っちゃう人はどうか?
数は少ないけれど、1 対 1 でじっくり時間をかけて相手の奥深くまでは言っていける。
その人にしか話せない話を引き出せる。
その人にしか見せない顔を見せてもらえる。
広く浅い 100 人の知り合い と 深く繋がった3 人の親友、
あなたの人生を本当に支えてくれるのはどちらですか?
集団で話さないのは、社交性がないからじゃないんです。
あなたという人間のシステム回路が、深い繋がり専用に設計されているからなんです。
だからね。
飲み会で黙ってしまう自分を責めなくていいんですよ。
会議で発言できなかった自分を情けないと思わなくていい。
あなたは壊れているんじゃないんです。ただ、大人数の浅い会話仕様に設計されていないだけ。
その代わり 1 対 1 の深い関係づくりにおいては、あなたの右に出る人はいないんですから。
もし今自分のこの性格を直したいと思っているなら 1 つだけ言わせてください。
直さなくていいです。
あなたのその静けさの中に誰にも真似できない深さと温かさと誠実さがあるんです。
それに気づいてくれる人は必ずいますから。
そしてその人はきっと大人数の飲み会ではなく、2人きりの静かな場所であなたの話にじっと耳を傾けてくれるはずですよ。


