若かりし頃、富士山を見に行きたい!という衝動に駆られて、
「富士山の見えるホテルに泊まって、富士山を見ながら温泉に浸かって癒されるぞ!」
と意気込んで計画しました。
さあ、その時の計画基準はこちらです。
まずは景観!部屋から富士山が優雅にみられる立地。
それから、温泉です。湯につかって富士山が拝める!は外せません。
そして、口コミや評判が大事。みんなが「良かった」と言ってるところは安心です。
ただ、当然、お値段も重要で、そんなに贅沢ができるほどの経済的余裕があるわけでもありません。
つまり、圧倒的コストパフォーマンス重視なわけです。
言い方をもっとわかりやすく言うと、
お得に泊まりたい!
これです。
これね、「損したくない」「得したい」と考えると、非常にしんどいということを思い知ったんです。
だってね、調べれば調べるほどめっちゃいっぱいあるわけですよ。
まず富士山の見え方は、場所によって違います。
調べていくと、ただ見えればいいというわけではいかなくなります。
他の山との調和、街との調和、自然との調和・・・
富士山の周りには湖がたくさんあります。
河口湖に見える富士山、本栖湖に見える富士山・・・
湖は5個ありますからね。
湖の景観だって千差万別です。
その上で温泉からのビューがあって、値段が安くて、飯が美味くて・・・
途中で選ぶのがしんどくなりました。
結局どうなったかって?
雨でなーんも見えずに終わりました。
私たちは、常に「なんとか損したくない」「少しでも得したい」と思って選択決定しようとします。
スーパーのレジに並ぶときは、前の人のかごに入っている買い物の量をみてどこに並ぶか決めますよね。
「あのおばちゃん、少ないからあのおばちゃんの後ろに並ぼう」
と思って並んでたら、そのおばちゃん、財布から小銭を1枚1枚出してゆっくりゆっくり…
レジのお兄ちゃんも研修中で、モタモタしてる…
隣のレジをちらっと見たら、あんなにかごの中いっぱいだった前の人がスイスイと進んでるやん!
失敗した!あっちだった!損した!
なんてよくありません?
「なんか自分が入ってるシフトのときだけやたら忙しい」
「今日は休日なのに会社に呼び出された」
「懐かしい友達に誘われて飲みに行ったけど、ぜんぜん楽しくなかった」
「安売り!のチラシを見てスーパーに行ったらほとんど売り切れだった」
「安売り超お買い得と書いてあった野菜を買って帰ったら、腐ってるのが入っていた」
私たちは、「得したい」と思えば思うほど、結果的に損するんです。
ここまで書くともう分かりますね。
損の裏側にくっついているのが「期待」です。
あいや、もう一度言います。
損の裏側には、自分の 勝手な 期待
これをしたのだから相手は自分のことをよく思ってくれるのではないか。
好かれるのではないか。
「ありがとう」と言ってくれるのではないか
ぜーんぶ
勝手な期待です。
勝手に期待すると、しんどくなります。
期待が強すぎるほど、落差による傷つきは大きいものです。
もういいわ。
富士山は別に見えなくてもいいわ。
レジは遅いほうがええねん。
みんなよりたくさん仕事してやろう
恥かいてもいいわ
損してもええわ
まあええわ。
損したほうが実は楽しい!
