先日、私のオンラインセミナーに申し込んでくれた方との一幕です。
セミナー開始時間15分前ぐらいから私は、ZOOMを接続状態にして待機していたんです。
すると、5分ほどすると早速、その受講者の方から接続許可を求めるの通知が入ってきたんです。
「ほお、早めタイプの人なんかな」と思いつつ、許可を出して待ってたんです。
ところが…
なかなか入ってこないんです。
画面は
…●●さんが接続中です…
のまま動かない…
で、開始時間を過ぎてもその状態でしたが、開始時間を5分ぐらい過ぎて、ようやく表示が
接続中
に変わったんです。
でも…
いっこうに相手の顔が映し出されないんです。
接続はできてるのに。
そこで、チャットで問うてみました。
「うまく表示ができませんか?」
と。
カメラ機能やマイク機能がデバイスからの許可設定をしていない場合にこういうことがあるので、そのことをアドバイスしようと思ったんですね。
すると、チャットの返信で
「パソコンにカメラがないですので、カメラなしでお願いします」と。
ん?
ってなって、こう返したんです。
「マイクはどうですか?あなたの声をこちらで聞くことはできますか?」と。
すると、
「マイクもないです。でも先生の声は聞こえてますから大丈夫です」
いやいやいや
それ、あなたは大丈夫でもこっちは大丈夫じゃないです。
つまり、これは僕からすると、そこにいるのかどうかも分からない相手に向かって、いやPCという無機質な機械に向かって、70分しゃべり続けろ…とおっしゃってるわけですね。
逆に言えば、あなたはYouTubeを見ているのと同じこと。
YouTubeで探せば、僕と同じような事しゃべってる動画、いくらでもあるよ。
しかも、無料で聞けるよ…
と言いたい。
で、講座の設計自体が、一方的に僕が喋りつづけるスタイルではなくて、参加者のみなさんといろんな掛け合いやワークをしていただく、質問に答えていただく…などの要素を盛り込んだ内容なんです。
おそらくオンラインでセミナーを主催している講師の方たちは、十中八九、このような設計をしておられるはずです。
だから有料の価値があるんです。
なので、残念ながらこの状態では、高品質なサービスは提供できないと思い、あらためてZOOM環境を整えたうえでの受講をおススメしたんです。
もちろんチャットで。
すると、「スマホで接続してみます」「しばらく待っていてください」
と返信。
なんやそりゃ。スマホがあるんかい!
ってなって、ならそれを早く・・・とは思ったものの、自分の中で
おちつけ
おちつけ
平常心、平常心…
笑顔、笑顔、愛想よく…
と言い聞かせて待っていました。
ところが、10分、15分、20分…
おいおいおい…
実は、この講座の後にはすぐにカウンセリングの予約が入っていまして、ケツがつかえているんです。
僕の焦りはそこからもきてたんです。
「だいぶ、橋折らないかんなぁ」「どこをカットしよかな」「喋るスピードもアップやな」
とかいろいろ考えて待っていました。
ようやく開始時間から30分が過ぎたころ、ようやくチャットからメッセージがきました。
「ZOOMのアプリがないので接続できません」
「ですから今日は結構です。もうキャンセルしてください」
「セミナーだと思っていたので、残念です」
えー?
僕、なんか怒られてる…
この時間…
あなたのためだけに、他の講座に予約が入らないようにブロックし、あなたのためだけに時間を確保してたのよ…
カメラやマイクがないなら、事前に連絡してよ。
ZOOM環境準備しろって、注意書きに書いてるじゃん!
一か八かで申し込むなよ…
など、様々に浮かびくる相手を責めたくなる言葉は飲み込んで、
「そういうこともある」と自分に言い聞かせました。
くしくもこの予定していた講座のタイトルは、「相手を不快にさせない伝え方のテクニック」という講座でした。
そう、コミュニケーションのセミナーです。
どうして、コミュニケーションがうまくいかないんだろう?
どうして、私が話すと相手を不機嫌にさせてしまうんだろう?
どうして、言いたいことが言えないんだろう?
そんなふうに思っている人が受けにくる講座です。
なるほど
って思いました。