忍者一番刀で斬りかかる
ニンニンジャー。
流れるような連続こうげき
天晴が斬れば、八雲が蹴る。
後ろからは、凪がガマガマじゅうを
流れるような連続こうげき
天晴が斬れば、八雲が蹴る。
後ろからは、凪がガマガマじゅうを
風花がカラクリヘンゲン弓を
はなったぞ。
霞が斬りつけ、キンジが突(つ)いた
霞が斬りつけ、キンジが突(つ)いた
天晴が斬ると、九衛門はふきとび
じめんをころがりました。
九衛門「ありえん…!
究極体になったボクにたいして
こいつらが…!?
伊賀崎好天でもない
こいつらが…!」
八雲「言っただろ。
俺たちは、じいさんをこえるとな」
超絶衝撃爆裂斬(ちょうぜつ
しょうげき ばくれつざん)!」
九衛門「牙凌道 究極奥義
両者のまんなかで、強力なエネルギー
『忍者一閃(にんじゃいっせん)』
6つの閃光(せんこう)が
おいおい…
孤独(こどく)の道を歩んできた
全員が刀を重ねると
6つのエネルギーが うねり合い
1つの超絶な衝撃の
爆裂エネルギーに。
九衛門も、究極奥義
九衛門も、究極奥義
(きゅうきょくおうぎ)で
たいこうします。
九衛門「牙凌道 究極奥義
狐月乱舞(こげつらんぶ)!」
超絶衝撃爆裂斬VS狐月乱舞。
それぞれの最高の技のたいけつだ!
それぞれの最高の技のたいけつだ!
両者のまんなかで、強力なエネルギー
どうしが押しあっているぞ。
そのまま突進(とっしん)する
ニンニンジャー
こしを低くし、体重をかけ
こしを低くし、体重をかけ
技を後(あと)おし。
しかし、九衛門も負けてないぞ
気合いを入れて、押しかえす。
やがて、大爆発がおこりました。
ニンニンジャーが吹き飛んだ?
いや、違う。 みずから飛んだんだ!
しかし、九衛門も負けてないぞ
気合いを入れて、押しかえす。
やがて、大爆発がおこりました。
ニンニンジャーが吹き飛んだ?
いや、違う。 みずから飛んだんだ!
ニンニンジャーが
舞(ま)いおりて斬る!
『忍者一閃(にんじゃいっせん)』
6つの閃光(せんこう)が
九衛門を斬り裂(さ)いた。
九衛門は大ばくはつ。
倒したのか…?
どうやら、体内の封印の手裏剣だけが
消滅しただけのようだ
もとのキツネの妖怪の姿に
もどっている。
九衛門「やつを…
伊賀崎好天をこえるのは
このボクだったはずなのに…!」
それでも何とか
立ちあがろうとしますが
足がもつれて、倒れた。
九衛門に歩み寄(よ)ります。
おいおい…
いくら敵が弱っているからって
無防備(むぼうび)すぎないか?
感じはなくて友達どうしって感じだ
(きのうの敵は今日の友)
急に優しく諭(さと)されるので
九衛門はとまどっているようです。
九衛門(こ… これ
なんかのワナ?)
やつに憧れているだと!?
バカか! 何を言いだす…」
しかし、それでも
天晴の口調はおだやかだ。
天晴「おまえも
ラストニンジャになりたくって
じいちゃんをこえたいと思ってるなら
俺とおなじじゃんか!」
九衛門「おまえと… おなじ?」
天晴「俺が頑張(がんば)れたのは
じいちゃんに憧れてたからだ
おまえも、そうなんじゃないのか?」
キンジ「たしかに
おめえさんは、牙鬼家の宿命のため
好天さまに弟子入りしやした。
でも、本当は
家族を取りもどしたかったのでは
ございやせんか?」
歩み寄ってかがみ、天晴と同じように
歩み寄ってかがみ、天晴と同じように
顔の位置を九衛門と同じにした。
凪「そういうことだったんだね…」
おめえさんは似た者どうし。
孤独(こどく)の道を歩んできた
あっしらは
いつしか、好天さまに… 伊賀崎家に
居場所を求(もと)めていたわけで
ございやしょう?」
九衛門の脳裏(のうり)にうかぶのは
好天と旋風との楽しく
あたたかった思い出。
だから、自分のことを
愛してほしくって 見てほしくって
旋風の忍タリティーをうばったり
好天をこえる忍者になろうともした。
ミドリ色に光りました。
手を入れてみると
手を入れてみると
封印の手裏剣が出てきた
凪「あれ!? 封印の手裏剣!」
そう、好天が消えるまぎわに
にぎっていたものだ。
最後の反撃(はんげき)だと思い
最後の反撃(はんげき)だと思い
九衛門が取りあげたのだ。
九衛門自身の忍タリティーにふれ
ミドリ色の変化忍
(へんげにん)シュリケンに
変化しました。
これには八雲もビックリだ。
八雲「ひょっとして
九衛門のために用意してた
手裏剣…?」
風花・凪「…かもしれない。」
あるわけがない…。」
今では師匠・好天のかたみとなった
ミドリの忍シュリケンを
九衛門は大事そうに
両手でつつみ込(こ)んだ。
キツネの仮面で表情はわからないが
きっと泣いているのだろう
幻月「宿命から
のがれることなどできぬ!」
おまえとて我が野望のための
道具にすぎぬ。
それが、おまえの宿命だ!」
九衛門「父上…!お待ちください!」
幻月に吸収される九衛門。
キンジ「奥方(おくがた)の次は
九衛門まで利用しやした!
ゆるせやせん!」
怒りで、キンジの顔がゆがんでる。
怒りで、キンジの顔がゆがんでる。
どうやら、家族や臣下たちは
牙鬼幻月の野望(やぼう)のための
コマでしかなかったようです。
だが、牙鬼幻月の非情さに
ニンニンジャーの闘争心に
かえって火がついたぞ!
燃えてきたぜ~~っ!
クールな八雲まで、燃えてるぞ。
八雲「やつは
俺たちが ぶっ倒す!」
天晴は、残された
ミドリの忍シュリケンを
ひろい上げました。
天晴「よし…
天晴「よし…
これが最後の決戦だ!」
ニンニンジャー 忍びの47
本編感想。(後編)に続きます