16歳の一人暮らしは

きちんとできていたかと言われると、全くできていない、としか言いようがない


まず、家賃、光熱費は姉が管理していた

理由は私が極端に数字が苦手だった為

その後、運転免許を取るが

自動車学校の分割払いも、車の保険も姉がそれぞれ引き落とし用の通帳を用意し毎月この金額だよと教えてくれた。


常に電卓を持ち歩く生活

咄嗟の暗算が出来ないから


数字を見ると親に怒鳴られ叩かれた記憶ばかり浮かんで来て、酷く動悸がする

部屋の明るさ、時間、親の顔

全てが脳裏に焼きついて離れない

夏休み、冬休み、計算ドリルの宿題がある

夜、姉がこっそり部屋に来て

私がやらなければならない算数の宿題だけ全てやってくれた

鉛筆で薄く答えを書いてくれる

後からその答えを私がしっかり書いて、姉が書いてくれた薄い答えを消しゴムで消す。証拠隠滅だ


ちなみに社会人になり、年月と共に何故か計算は出来る様になった

なったと言うか出来なければ生きていけなかった(仕事を失う)から

追い詰められて出来る様になったのか?よくわからないけど

ただ今でも苦手なのは変わらない

桁が増えれば増えるほどあたふたしている


食事は姉が仕事の合間に、朝作った物を家に持って来てくれていた

働く事に慣れて来た頃から自分で作り始めたが

今みたいに検索すれば何でも出てくる時代ではなかったので

レシピもメニューも何をすればいいかも頭を悩ませた

買い物も下手くそで、節約とは程遠い金額を見てレジで驚く事も多々ある

予算3千円と決めても、いざ清算になると1万円を超えている事もザラだった。

値段を見て計算しているつもりでも、全く計算できていないのだ

こんな事がよくあるので、財布には常に余裕をもってお金を用意していた、なのに、彼氏のせいでお金がなくなっている事もまたよくあることだった


1度、テレビで見た「水炊き」を作った事があったが

彼氏はすき焼きがいいと言う

どうしていいかわからず、すき焼きを作り直そうとしたら

「この鍋にすき焼きのタレを入れればいいだけだろ?」と怒られた

水炊きには鶏肉を入れていたが

すき焼き=鶏肉にはならなくて(鶏肉のすき焼きを食べた事がなかった)

訳がわからず立ち尽くしていたら

水炊きの鍋が飛んで来た事がある、火傷をした

星一徹かよ


掃除も苦手だった

苦手なりに頑張って掃除機だけは毎日かけた

着るものがなくなるから、洗濯もこまめにした

それでも少し忙しい日が続いてしまうと、部屋は散らかった

ただ、猫と住み始めてからは

どんなに疲れていても部屋をキレイにした

猫が何かを誤飲したら困るからだ

そういえば1度だけ猫がいなくなった、半泣きで探しても姿はない

ふと上を見たら

猫がカーテンに引っかかってこちらを見ていた

せめて鳴いてくれたらすぐ見つけられたのに。。

その翌月のお給料でカーテンをブラインドに変えたら

猫がいなくなる事がなくなった


働いて1人で暮らす事は大変

親の承諾がなければ何も出来ない事が多い未成年

姉が親の代わりをしてくれた

何もできないなりに頑張ったつもりでいた


蓋が中途半端にしまった生ゴミをカラスが荒らす事件が起きていたらしいが、近くに住む友達のお母さんが片付けていてくれたそうだ

それを知ったのは1人暮らしを始めてからかなり経過した頃だった、情けない。申し訳ない。ありがとう


そして友達がいつも家に来ていたので、いつも玄関の鍵を空けっ放しだった。

私が仕事に行っていても、勝手に家に上がってくつろいでいた

夜中、寝ていても

何故か朝起きると横に友達が寝ていたこともよくあった

時代だと思う、今は鍵を閉めずに家を空けるなんて恐ろしくてできない。