「はやく妊娠するように頑張りなさい」と医者は言うが
妊娠してもそれは、あの子ではない
あの子を産んでやれなかった
この世でたった一人のあの子を
もう、生んであげることはできない
それがとてもさみしい
今になって思う
どうしてわたしのおなかの中にいたものを
連れて帰ってやらなかったのか
知らない間に検査に出されていたことを
そのとき どうしてなんとも思わなかったのか
あれはわたしと夫の
初めてのこどもだったのに
夫に相談もせず
家に連れて帰ってやらなかったのか
あの子を
どうしてひとりぼっちにしてしまったのか
今 どこにいるのか
寒い思いをしてはいないか
わたしを探してはいないか
千人のこどもの中からでも
わたしは、わたしのこどもを見つけられるだろうか
わたしの体から出たものは
検査センターにまわされ 小さな紙1枚のデータを残し
それからゴミになったのだろう
でも
わたしの赤ちゃんはどこへいったのか
今、どこにいるのか
わたしのことを覚えているのだろうか
今度であったとき
わたしを「お母さん」と呼ぶだろうか
千人のこどもの中からでも
わたしは、わたしのこどもを見つけられるだろうか
朝起こしてくれること
買い物をしてくれること
洗濯してくれること
お風呂をあらってくれること
駅まで迎えに来てくれること
お米を研いでおいてくれること
流産したあと、保険給付のための診断書をクリニックにとりに行ってくれたこと
前向きになりなよ、と言ってくれること
泣いていたら励ましてくれること
夫が働いていないことを義母が心配する
その横で義妹が笑ってる
あなたたちも、一日中家でテレビ見て
子育てしてることを言い訳にして、働いていない人間だ
(でも、夫の家族なのだから適当に笑って会釈しておく)
こどももつくらず、夫が働かず、そんなわたしの家は不幸なのか
流産後も通院した産婦人科。
なんで妊婦やガキどもと一緒に待合にいなきゃいけないのかと思っていたのに、
このブログの分類は出産・育児のジャンルだと思ったんだろう。
出産も育児も今のわたしに関係ないことなのに。
流産してから、こどもを育てるのが恐ろしくなった。
わたしが働かないと育児費用が稼げない。でも働いたらこどもと関わる時間が減るかもしれない。
今の仕事をやめ、実家近くの公務員の採用試験でも受けようか?公務員には年齢制限があるからこれは早く決めないといけない。
そんなこと、一人で毎日思いつめていた。
こどもを育てることはとてもとても重荷だ。でも、一人で背負っていくしかないと思う。誰も頼れないと思う。そんな心境。
夫を頼ればいい。
それなのに、誰も頼れないと思う。そんな心境。