大手町にあるパレスホテルが改装完了させたのは、比較的記憶に新しい。まだ新築の雰囲気残る一階のラウンジは、いつも待ち合わせや商談をする人達で混み合っている。わたしは、ここで爽やかな季節にテラス席で皇居のお堀を眺めながら、ゆっくり過ごす時間が好きだ。都会にながら水辺で豊かな緑を楽しむのは、贅沢だと思う。 

このラウンジでいただく、至極オーソドックスなメニューの数々は、気の置けない友人や家族とのサクっとランチに最適。時間はかからないけれど、ゆっくりした雰囲気の中でくつろいだ時間を過ごすことができるから。 

 

今日紹介するのは、何ともお上品なハンバーガー。具材は牛パテにレタス、チェダーチーズに目玉焼き、と非常にシンプル。教科書通りのベーコンエッグチーズバーガーだ。ボリューム感は何とも日本的。加えて、チェーンのハンバーガー屋さんや、もっと本場アメリカを再現したようなお店との絶対の差がある。それは、「焦げの無さ」。通常パテや目玉焼きは、端が良い意味で焦げている。付け合わせのフライドポテトも、一本一本火の通り方が微妙に違ったりして、それはそれで楽しい。しかし、このパレスホテルのバーガーは、焦げや火通りのムラを一切排除した、なんとも丁寧に作られた一品なのだ。見てみて欲しい、このふっくらと成形された、目玉焼きのフチを。フライドポテトの長さも綺麗に均一で、ほっくりと揚がっている。これ以上にお行儀の良いバーガープレートが、この世界に存在し得ようか。 

 

味も言わずもがな、フワフワのバンズにマッチする、濃すぎず優しい味。ケチャップやマスタードを付けなくてもそれだけで十分満足感が出る。この丁寧な調理に大味の人工調味料がミスマッチだと言わんばかりに。 

 

ゆっくりランチをとりながら、陽の光がキラキラお堀の池に反射しているのを見る。本場っぽくあることや、ボリュームや、一風変わった料理がもてはやされることが多いけれど、日本的で上品なアメリカ料理は、それだけで価値があるなぁ、と考えるのだった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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