他山の石 / 関係なさそうなことがヒントになって学習に役立ったケースが、けっこうあります。
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今年(2021年)3月ごろ、
某政治家の「他山の石」という発言が、物議を醸していたと思います。
私には「座右の銘」といえるような立派な志(こころざし)はありません。
記述式問題等を作成・投稿している理由も、受験生の方のためというよりも、
むしろ、「工夫が運や才能や努力に打ち勝った証し」という、
何の価値もないガラクタを欲しがっているだけです。
ただ、学習のスタンスにおいては、ある意味では、
「他山の石」が、座右の銘に近い感覚かもしれません。
なぜなら、「関係なさそうなことが、ヒントになって、学習に役立った」
というふうなケースが、けっこうあったからです。
とりあえず今回は、乙4(危険物)関連の3つのエピソードを紹介します。
(危険物についての各知識は、平成23・24テキストが根拠です。)
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1つ目は、かなり最近、1カ月くらい前(2021年秋)のエピソードです。
「冒険少年」というテレビ番組のキャンプのような企画で、フワちゃんさんが、
まさつ電気で香水のアルコールに引火させて、火おこしに成功していました。
秋の山なので、気温は低そうでしたが、アルコールが引火したということは、
ギリギリ引火点くらい(11~13℃程度)は、あったと思われます。
このシーンのおかげで、
「アルコールは常温で引火する」や「静電気は点火源になりうる」
という知識を、再確認できました。
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2つ目のエピソードの前に、便宜上、いったん話を脱線させます。
最近、油(燃料)関連では、
「燃料が値上がりして、ハウス栽培農家や漁業者が苦しんでいる」
「油をまいて放火するという事件が起きた」
「温室効果ガスを減らさないと、マジでヤバそうだ」
これらのような、ネガティブなニュースを多く聞きます。
私ごときがコメンテーターの真似事をしても何の意味もないので、
それらのニュースについて、あえて具体的な意見や感想は述べません。
ただ、正確な記憶ではありませんが、
「今日からマ王!」というアニメ作品で、コンラッドが言った、
「剣も、しょせん道具です。道具の善悪は使い方しだいです。」
「剣は、持つ者の使い方ひとつで、聖剣にも魔剣にもなりえます。」
というふうなセリフが、印象に残っています。
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話を戻します。
テレビで見た映画(題名不明、たぶんマーティン・ローレンス主演)で、
「地面に油がもれている状況で、線路を鉄パイプのような棒で殴ったら、
引火して、火の海になった」というふうなシーンがありました。
その時は、単なる映画上の演出かとも思いましたが、
乙4のテキストによると、どうやら、そうでもなさそうです。
金属がぶつかった際の火花は、点火源となりうるそうです。
当該シーンが予習になったおかげで、この知識は一発で覚えられました。
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3つ目のエピソードは、酸素供給体や第5類危険物についてです。
「火薬が(酸素や空気がないはずの)水中でも爆発するのは、
火薬自体に酸素が含まれているからである」という知識は、
「エア・ギア」で読んだことがあり、それが予習になりました。
さらに、復習になったのが、この動画(曲)です。
見たところ、水中で爆発しているように見えます。
印象に残っていた曲(たぶんサイダーのCMソングだったと思います)なので、
単に曲を聴きたくて視聴しただけなのですが、復習になったのは収穫でした。
ちなみに、爆発物を使用する漁法は、
水産資源保護法5条が、原則として禁止しているようです。
水産資源保護法のイーガブ
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上記の3つのエピソードは、ほんの一部です。
他にも、似たようなエピソードが、けっこうありました。
たとえば、これらのような↓
なお、「他山の石」という言い方だと、ヒントになって役に立ってくれた物事が、
「つまらない」や「くだらない」という前提になってしまいます。
そうなってしまったのでは、かえって失礼になってしまうので、
「他山の石」という言い方は、自粛しておきます。
「他山の石」の意味(文化庁ホームページ)
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