ヤバいわ。アカン、アカンわ、
最近うち、ゆきりんの事好きかもしれない。
佐江がゆきりんと付き合ってる事なんて知ってる
うちの相方は佐江。同じチームのキャプテンのゆきりん
どっちもうちにとって大切な存在
ゆきりんに思いを伝えれば佐江とはもう今までの関係では居られない
だけど、このまま思いを封じ込めることなんてうちにはできないし・・
「もーどーしたらいいーんやーっ!!!」
うちは頭を抱えながら大声で叫んだ。
その時だった
後ろから、好きな人の声
「ゆかちゃん?どうしたの??」
「なっ、なんや~ゆきりんか!なんでもないで」
するとゆきりんはうちの隣に座ってきた
やば、超可愛い。佐江はこんな可愛いゆきりんといつも居るのか。
凄い羨ましいんだけど
「ゆかちゃん、私のこと頼って?なんでも言ってよ・・」
ゆきりんは真剣だった
うちは猛烈に迷った
だってこんなにもゆきりんが真剣にうちの話を聞いてくれている
なのに、うちはこんな思いでずっと黙っていることしかできない
だけど、言ってしまったらゆきりんを悲しませてしまう。
ゆきりんの悲しむ顔なんて見たくない
「・・ごめんな、ゆきりん、うち、言えんわ」
仕方なかった
これがうちの迷いに迷った答えだった
「ゆかちゃん・・分かった・・。でも、溜め込んじゃ駄目だよ?吐き出さないと楽になれないんだからっ。」
「ありがと」
そういいうちはゆきりんの頭を優しく撫でた
ゆきりんは嬉しそうに微笑むもんだからうちの思考はついていけへん
だってこんなに優しくしてもらえると思えなかったし
ゆきりんは優しすぎるし可愛すぎるし
ヤバい←
そのままうちとゆきりんは
一緒に雑誌を読んだり、写真を撮りあってみたりして
笑っていると佐江がきた。
「ゆきりん・・ゆか。何してるの?」
佐江はなんだか悔しそうな顔で来た
悪いな、佐江、今はゆきりんはうちに夢中なんや。
うちと話してるから
悪いけど・・ そんな事を言ってみようとした。
言ってみたかった。自信満々な佐江の様に。
だけど現実はこうもうまくいかなかった
「佐江ちゃんっ!!」
ゆきりんはうちに見せたことないくらいの可愛らしい愛らしい笑顔で佐江の胸に飛び込んでいった
簡単にもうちの隣から、佐江の胸の中へ。
それだけでうちにはショックだった
こんなにも好きな人がそばにいるのに
モノにできないから。
「って事だから、ゆか。」
佐江は、うちの気持ちに気づいていたのか
ゆきりんを抱きしめたままうちを困ったような怒った様な視線で見下ろした。
正直悔しかった
佐江からゆきりんを奪えない事。
ゆきりんが好きなのに気持ちが伝えられないこと
なにしろ、ゆきりんはうちなんかより、佐江を心から好きなこと
これが一番の悔しさだった
ゆきりんは不思議そうな目で佐江とうちを交互に見ている
うちは立ち上がった
そしてゆきりんを自分の方へと引き寄せた
「きゃっ」
身勝手だとはわかってる
だけど、こうでもしなきゃゆきりんはうちのとこに来てくれへんもんな
「ゆか!!!!ゆきりんを離せっ」
「ゆかちゃん・・いきなりどうしたの?」
佐江は怒っていた
当たり前だ。
そしてゆきりんは困った表情でうちを見ていた
目を潤ませてキョロキョロとさせる
本当に佐江が羨ましいよ
「佐江・・今からっ、ゆきりんを賭けて、どっちがゆきりんを幸せに出来るか勝負だ!!!」
うちは勝負を申込んだ。
もう後悔はしない。