AKB48 小説集* -25ページ目

AKB48 小説集*

オリジナルストーリーです!!事実上関係ありませんのでご安心を^^*


ガラッ

教室のドアがあいた音を聞いたのは

これで何回目だろう。


見覚えのある顔が何人か教室に揃ってゆく


もうすぐホームルームが始まるという時間

彼は姿を現した。




「おっはっはっー!!!!」


ハイテンションな挨拶で教室を盛り上げる彼

私はその人を見た瞬間、目を大きく見開いた。


だって・・

その人は、



宮澤佐江 だったから。


まさか、同じクラスだったなんて信じられない

私、ますます距離ができちゃう気がする。



宮澤佐江が自分の席に腰かけると

周りには仲の良いのか、男子達や、

宮澤佐江惹かれている女子が沢山集まっている。


宮澤佐江の席は私と対照的、

クラスの真ん中、いわば中心というやつだろう


私の様な教室の日陰の存在とはとても違かった

そしてまったくこっちに見向きもしてくれない

多分、私がはじっこに居るから気付いていないんだと思う


・・寂しいな。

1人ぼっち

こんな事思ったことなかったけど・・・・

彼の人気に圧倒されて、

私は消極的なんだと辛くなった。





「柏木ちゃん?」


「・・え?」


突然だった

教室の片隅の私の席。

日向もあたらない日陰の席で顔を伏せ

ボーッとしていた私なんかに

太陽の様な笑顔の日向の彼が私に声をかけた



「ちょ、wそんなに驚くかー?」


私はリアクションが大きいって言われるけど

今回はちょっと大きくなりすぎたみたい

目をバッて開いて

なぜかキョロキョロと辺りを見回してしまった


クラスメイトは私に視線を向けた

どうしよう・・

なんか、こういうの苦手だな。


人に見られるのってこんなに恥かしいんだっけ・・?


しかも、目の前には太陽のように眩しいキラキラな笑顔

この人が私のそばに居るだけで

私と、私の席までが日向なような太陽になった気がした。



「あっ・・あのっ、・・・・ごめんなさいっ!!!!!!」


私は勢いで席を立ちあがり

教室を走ってでていった


馬鹿だ私。

もうすぐホームルームだって知ってるのに

このタイミングで戻るなんて無理だよ・・。


私、本当にっ本当に、バカだ。




私はもう何もかもどうでもいい気持ちになり

人が来ない屋上へと行った


ここは私にとって一番心が落ち着く場所

誰も来ないし、

何しろ景色も空気もいいし。

ここで寝そべって何もかも忘れている時が私の幸せ。



多分・・・

宮澤佐江は、私があまりにも地味で寂しい人だったから

お人よしになって話しかけてくれたんだと思う

そうでもなきゃ、私なんかに話しかける人居ないもん。

今までだっていつもそう、私がいつも1人でいれば、

話にいれてくれる人もいた

一瞬は本当の友達って信じた。

だけど、結局はみんなお人よしでやっていた

私はそれからなかなか友達をつくれなかった

むしろ、作りたいと思わなくなった


だけど

・・・・・・

今日から私の中で何かが変わった気がした


宮澤佐江に出会ってから・・

彼に負けないくらいステキな人になって

いつかは、お似合いって思われるような・・。


今の私ではとにかくありえない事だけど

私は今決心しました


”彼にふさわしくなる。”

と。



きっと彼は私を選んでくれないと思う

愛をくれないと思う

分かってるよ。

だって・・


クラスメイトにライバルも沢山いる

むしろ、私にはライバルじゃない人は居ないくらい

皆オシャレで可愛くて素敵で良い人で

皆性格も良い子だし、

私が叶う相手は居ないし。

だから、彼の中の私は圏外だと思う。




だけど、




たった1つ勝てる事は・・

誰よりもあなたが好きです。




桜が美しい新学期。


出会いに、別れに、

クラス替に、恋に。


春には色んな事が沢山ある




そんな今日、私は久しぶりに通学道を歩いていた

何日ぶりなのだろう

きっと2週間くらい。


私は部活にも入ってないし、

春休み中は学校への道を通ることは無かった



私は今日から高校3年生。

あっという間に卒業式なのかもしれない

それとも

・・・

まだまだ先の卒業式なのかな


この時きっと、私がある事に気づいていられれば

簡単に分かってしまっていたのかもしれない。







あっという間に学校へにも着いてしまい

いや、別に着いて欲しくなかった訳ではないけど。

ただ、空が澄んでいた、それだけの話だった


えーと・・クラス表、クラス表




困った。←

人が集まり過ぎてて

一番上の字まで見えない


っていうか、

この人だかりは本当にクラス表で出来てるの??

いくらなんでも集まり過ぎじゃあ・・

それにしても、女の子ばっかだなぁ


そして一気にその人だかりが広がった

それも道を作るように


私は何も考えずにクラス表を早く見たくて前へ走り出した

今思えばずいぶん大きな人だかりだったんだなって思う。



だけど、走り出した私が

間違いだった


走り出した先にはクラス表なんてまるでなくて

それ以前に横からは女の子達の痛い視線


なっ 何これ。・・・



「えっと・・私、何か悪いことしましたか・・ぁ?」


不安になり小さな声で問いかけた

するとすぐ前から特徴的な笑い声が聞こえてきた


「いひひひっひっ 君何でこんなとこに居んの?あ、もしかしてクラス表と間違えたとか・・w?」


あまりにも図星だったので

私はすぐに言いかえした。


「ちっ違いますよ!!クラス表なんて・・間違える訳・・・」


「こーりゃ図星だな☆」


そう彼は悪戯な笑顔で言った


ど き 。



何だろうこれ、

胸がどきどきしてとまらない。!!

私じゃないみたいに、

ドキドキバクバク、心臓がドクドクしてる

こんなの初めてだよ

もしかして・・この人の、せい・・??


「俺は宮澤佐江。君は?」


宮澤、佐江、私は彼に・・

恋をしてしまったのかもしれない。


「柏木・・・・柏木由紀。」


ボッとしてしまった私はすぐにその場を立ち去った


どうしよう・・

どうしちったんだろう。

名前だけしか知らない関係なのに、

学年も、クラスも分かんないのに

何故だか彼の事が気になって仕方ない


私、どうかしちゃったみたい・・・




気付けばクラス表は昇降口のそばにあって、

そこまでたどり着けなかった自分に苦笑いをしてしまう。

私はか行なので、すぐに自分の名前を見つけると

クラスへと向かった

今思えば、ちゃんとクラス表を全部確認しておけば

あんなに驚く事はなかったんだと思う





「・・・ツイてない。」


私は今日一番小さな声で

ボソッと一言つぶやいた

私は元々友達は多くない方で

最後の1年間こそは

心友 そう呼べる存在を作ろうと思っていた

だけど、運悪く私の席は教室の片隅

一番窓側の一番後ろの席。


あーあ・・・

早速地味キャラが定着しちゃうよ

私はいつだってそう

自分から積極的に話しかける事が出来ないから

人にも話しかけてもらえない

こうやっていくうちに

気付けば1年間過ぎていて

結局特別仲良しな友達に出会えたことは今でもない



さっき一目ぼれをした

宮澤佐江、まさか同じクラスな訳ないよね?

私がこんな地味な子って分かればきっと相手にもしてもらえないんだろうな


どっちみち、私に彼との恋が実るなんて期待してないけれど。・・

でもやっぱり願ってしまうんだ



心がきつく締められるくらい

あの人の事を。



今日はAKB選抜メンバーの撮影日!

みんなで会うのは本当に久しぶりだし、

ヤバい!超会いたかった~(笑)


「みぃちゃん!!!」


佐江はみぃちゃんを見つけて走り出した


「佐江ちゃ~ん」


みぃちゃんは午前中にほかのお仕事も済ませてきたようで

お疲れの模様。

みぃちゃんがいるだけで本当に落ち着くんだよね

なんていうか・・ホッとできる。っていうか、

安心できるっていうのかな~。


佐江はみぃちゃんの頭に顔を埋めてみた

すると”くすぐったいってば”なんて言いながら無邪気に笑う。

この笑顔が佐江のものだけだったらいいのに


最近そんな事考えちゃう

佐江・・どうしたんだろ

佐江が好きな人って誰だろう

佐江が一番幸せにしたい、って心から思える

1人の人なんて居るのかな


そんな事をボーッと考えていたら

寂しくなってきた

みぃちゃんは気づけば佐江の腕の中から抜け出し

にゃんにゃんと話してる


なんか・・さみしいな。

こんなとき、佐江のそばに居て欲しい人って・・・誰なんだろう



「元気ないなー。どうした?」


佐江に一番最初に声を掛けてくれたのは


「・・あっちゃんっ」


あっちゃんだった

佐江の尊敬する人物でもあり、

ファンでもあり・・

本当に大好きな存在

佐江の中のあっちゃんは

多分誰よりも大きいよ。



「佐江ってば~、ゲンキングがテンションさがってるなんて珍しいよ?」


「だって・・佐江、もうっわかんないよっ」


佐江はそのまま顔を伏せた

すると、頭にふわり、優しい感覚


あっちゃんが、

佐江の頭をなでてくれた

佐江はいつも、なでる側で、あんまり撫でたことはなくて・・

少し恥ずかしかったけど

それが、あっちゃんって事に嬉しくなって

佐江はこらえていた涙をだしてる暇ももったいないって思ってただこらえた



しばらくして、

「佐江・・落ち着いた?」


「佐江、やっぱあっちゃん好きだーっ。ありがとう!!!」


佐江は立ち上がりあっちゃんを力いっぱいに愛情込めて

抱きしめたあと、

その場を去った。


あっちゃんが嬉しそうに微笑んだだけで、

佐江の胸はあつくなる。

これって・・

なんなんだろ。




そろそろメイクしなきゃだな。

佐江はメイクする場所まで行った。


佐江がメイクさんにメイクをしてもらっている最中

両隣に智と、ともちんが座った。


「おっ、智~ともちん!今日もかわいいね」


佐江はメイクをしてもらってるままに

少し顔を動かし

2人の頭をなでた


「やったね~、佐江にほめられるとマジな感じするっ、」

「佐江こそカッコ良いってばっ///」


ともちんと智が顔を赤くしながら言うから

また可愛くなってかみのけをクシャッとした仕草をしてやった (


すると2人は”も~”なんて怒ったフリしながらやっぱり嬉しそうで

佐江もそれだけで愛しく、嬉しくなった


やっぱり好きだなぁって。







ふーっ、メイク完了っ

さてと、そろそろ佐江の本命ちゃんのとこに行きますか






「ゆーきりんっ!」


「わわわわわわわわ・・・ え!?あ、佐江ちゃんっ」


相変わらず変わったリアクションをとっていても

最後は笑顔で佐江を見てくれる


この人が佐江の本命、

柏木由紀


佐江はメンバーみんなが大好きだけど

迷いなんてまったくない。

迷ってるようにも見えたでしょ?

だけど、さっきあっちゃんに慰めてもらったとき

思い出したんだ

前にもゆきりんがこうやって佐江の事を慰め撫でてくれたこと。


撫でられたときの感触

まるでちがかった

何をしててもゆきりんの事を考えちゃうもん


「ゆーきりんっ」


「佐江ちゃんっ」


「ゆきりんの好きな人は誰ですか?」


「んーとねー、麻友とか・・あきちゃともっちいと!さっしーときたりえと・・あみなとゆかちゃんと・・」


「多いなw」


「でもね、本命は迷いなく言えるの!」


「ふーん。じゃ、一緒に言おうよ」


「いいよ~! せーのっ」


「「ゆきりん佐江ちゃんっ」」


「バカッこれって、一緒に言ってもハモりもしないし、ぐだぐだなだけじゃんっ」


また楽しそうに微笑んだ

佐江も嬉しくなって

次は誰よりも愛情込めて

愛しの人を抱きしめた。