「ばけばけ」了。

結局、全話欠かさずに観た。

 

ラフカディオ・ハーンの「怪談」は知ってた。

私の中にずっとあった。

なんだかよくわからない親しみすら持ってた。

大学時代の国文科の友と、松江の旧宅に行ったこともある。

 

その、なんだかよくわからない親しみの正体に、ドラマを見始めて少し経った頃突然気付いた。思い出した。

 

高校1年の時英語の授業で、佐藤先生が、英語版の「耳なし芳一」を扱ったから。

教科書に載ってたわけでなく。

進学校だったから1年の教科書は2学期途中で終わった。続いて2年の教科書に入る前に、先生が原作コピーを配り、1回か2回、授業で取り上げたのだと思う。そこの記憶は定かじゃない。

 

佐藤先生はラフカディオ・ハーンが大好きだった。

まずはそのことを知っていたということは、ラフカディオ・ハーンについて話されたことがあったのだろう。

そのあと読んだのが「耳なし芳一」だったことは覚えているけど、内容はまったく覚えてなかった。

佐藤先生は、元々細い目がまったくなくなるほど、ものすごく嬉しそうに、楽しそうに、大学の授業のように解説してくれた。

隣のクラスの担任だった、その佐藤先生の笑顔が今もすぐに浮かべられるくらい印象に残ったのだと思う。

ラフカディオ・ハーンに好感や親しみを持っていたのはこれが元だと思った。

 

もう一つ。

大学時代、国文科のクラスに、松江出身の錦織さんがいた。読み方は「にしこり」さんだったけど。

彼女曰く、いくつかの読み方があるとのことだった。

ドラマで、ヘブンさんの友として登場した錦織(にしこおり)さんに、あ…と、彼女のことを思い出した。

 

直接体験はこれだけなんだけど。

これだけあれば十分でもあったかな。

 

佐藤先生は当時40代後半か50代初めだったと思うから、あれから約50年の時が過ぎてドラマ化された今回の「ばけばけ」はご覧になれなかったかと。

 

このドラマを楽しく観られたのは、脚本、演出、俳優さんの力だと思うし、記念館と「思ひ出の記」の出版社のSNS解説も大きかったけど。

原体験あってのスタート地点だったことも無関係ではなかったと思う。

 

佐藤先生、入口を作ってくださり、ありがとうございました。

 

今はきっと苗字が変わっているであろうNさん、元気かなー。

 

3/27 11:13