「暴力と脳の障害夫婦の逆境のトリセツ-義足のタレント失意から再起へ」
結婚直後の2018年のある日。仕事から帰ってきた正典さんの目は別人のようにぎらぎらとしていたという。足元はふらつき、ろれつが回らない。松葉づえで机をたたき壊し、怒鳴り散らした。泉月珠さんに翌朝、「酒を飲んだの?」と聞かれたが何も覚えていない。暴れる姿を撮影した動画を見せられても、訳が分からなかった。
引用：12/10中国新聞朝刊「暴力と脳の障害夫婦の逆境のトリセツ-義足のタレント失意から再起へ」
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/gallery/246926
俺のこのときのようすを妻は何度も話す。
酒を飲んでいたのかと思ったけど、
会社の前で待ち伏せして、仕事終わりなのにろれつが回らなかった。
飲んでなかったんだ。って思った。と・・・
ただ、このときのことを俺は覚えていない。
覚えていない俺に対して、
妻がとった行動で、俺の今がある。
ノンフィクション小説『逆境のトリセツ』
▼▼▼