すべて用意された
そんな時間が満ち足りたもののはずがない
自ら考え
自ら動いて
より良い状態にしていけばいい
もちろん
すべての時間を独りで、とは限らないから
共に過ごす、という時間と
その対象のことを慮ることを大切にして
我慢することが
堪え忍ぶことが
美徳とすら考えていた
時にそういう場面もあるだろう
そういうことが正しく必要な時もあるはずだ
だけど
いつしかそれは自らに向けた
歪んだ愛でしかなくなって
相手を慮ることとは真逆の
限りある大切な時間を粗雑に消費してしまう
そんな悲しいことになっていたんだと思う
深海
僅かな光も差し込まない世界
与えられた環境で懸命に生きる
それらを照らし得る光
共に生きる皆を慮る優しい心で
愛という瞬く光を懸命に