自考能力開発講座2
Historical Idea
石原莞爾とは何者なのか?
石原莞爾という軍人とは何者ぞ…?
一番よく聞くのが
”満州事変を起こした軍人”
・・・日露戦争後、日本は極東アジアで
大きなイニシアティブをとっていく。
満州を独立させ、日本の勢力下におくために
この満州事変は勃発する。
話は飛ぶが・・・
中国東北部満州はよく戦場となる。
そこは近隣諸国の地勢的な戦略地域。
黄海へ突き出た半島が遼東半島。
日清戦争で三国干渉で返還し
日露戦争で旅順をめぐるエリア。
戦後は、満蒙経営で日本は鉄道経営を
初めジワジワと影響力を伸ばしていく。
軍閥、張学良は日本の軍事力を
利用し地歩を固めていく。しかし、
そのうち日本に反旗を翻しはじめる。
日本の関東軍は、この張学良に
見切りをつけ、意図的に満鉄線路を
爆破する柳条湖事件を起こす。
この仕業を中国側におしつけて
報復の戦闘が起こる。
ここから満州事変が始まるのである。
・・・ここまで聞けば、石原莞爾は
「戦争を起こした張本人じゃないか!」と
なるが、まぁ、その通りではあるのだが・・・。
戦争には、当然目的がある。
当時の日本政府は非戦争論であったが
軍部の一部は違った。
特に陸軍のエリート達は
指をくわえておとなしくしていたら
ソ連(ロシアはすでに崩壊している)の
南下政策や中国軍の自主独立に欧米の
後ろ盾、それを理由に
また欧米列強は中国を貪ろうとするであろう。
そうなると中国も、日本も
国益を失うことは必至。
彼ら陸軍エリートたちは
極東アジアの戦略的占領はソ連や欧米への
外せない鉄板の戦略であったのだ。
満州国をそれら列強勢力の橋頭堡にする…
それが唯一、祖国日本を守る打ち手と
信じたのである。
石原莞爾は、著書『世界最終戦論』で
こう語っている。
最終的は、日本とアメリカの世界覇権を
争う大戦争になる。
その時に、今の日本では資源、兵員など
戦争に耐えうるポテンシャルがない。
ついてはアジアを欧米列強から
守るために日本の“互恵的”占領が必要である。
石原莞爾は、極めて現実主義者であった。
精神論思想論的なことではなく
合理的にそうせざる負えないと考えた上で
満州の武力占領も止むなしとなる。
また、満州国の経営に関しても
石原は満州人たちに任せ、
アジアの盟友を作ることを主張するが
東条英機は日本の影響下にと。
こうして、時の権力者東条と
堂々と確執を繰り返し、
ついに左遷、そして太平洋戦争の前に
退役するのである。
もし、東条と立場が逆転していたら
太平洋戦争も違った形で
終わっていただろう。
歴史の評価は実に難しい。





































