パリ協定についてアメリカのトランプ大統領は「不公平だ」等とし、脱退を表明しました。そしていつものように批判されています。
でも私はトランプ大統領の言う通りだと思います。
まず資料をご確認ください。
<全国地球温暖化防止活動推進センター>
https://www.jccca.org/chart/chart03_06.html
日本やアメリカ等の削減目標は『2013年度(米は2005年)比のCo2排出量』なのに、中国は『2005年比のGDPあたりCo2排出量』になっている。日本やアメリカは固定されているが、中国の場合はGDP次第で「Co2排出量が増えてもいい」という仕組みになっているからです。
「GDPあたりの〜」ということはGDPを分母に、排出量を分子にした値ですよね。
GDPが増えるほど、許されるco2排出量が増えていく仕組みだということです。
分母になる中国のGDPは2005年から現時点で7倍くらいになりましたっけ?
「GDPあたりのco2排出量を2005年比で60%削減する」ということは、「7×0.4=2.8」。
だから世界最大のCo2排出国である中国は「排出量が2005年に比べて2.8倍までならOK」ということになる。
中国のGDPが2005年比で10倍になれば、Co2排出量は4倍までOKってことになる。
これじゃあ他国がどんなに頑張っても、世界のCo2排出量を減らす効果なんて無いのでは?
そしてこのパリ協定の為の費用は、「アメリカは30億ドル、日本は15億ドル拠出する」※そうですが、GDP世界第2位の中国はカネを出さない。
<わかる!国際情勢>Vol.150 パリ協定 - 歴史的合意に至るまでの道のり 外務省>
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol150/index.html
これで「排出量取引」も実現したら、中国にとっては「濡れ手で粟 」ってやつでしょう?
EUの場合は削減目標が国ごとじゃないから、責任もあいまいになるだろうし、本気で対策に取り組まないのでは?
「パリ協定?なんじゃこりゃ?」という感じです。
世界が大金をかける取り組みとしてはフワッフワでぼんやりし過ぎてませんかね?
日本政府はこのような「実際の効果は見込めないパリ協定」に約1600億円(15億ドル)もあっさりと出すのでしょうか?「厳しい財政状況!」でオナジミなのに?
以上のことをグレタさんに知らせたいです。
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「緑の気候基金(Green Climate Fund:GCF)は,開発途上国の温室効果ガス削減(緩和)と気候変動の影響への対処(適応)を支援するため,気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)に基づく資金供与の制度の運営を委託された基金です。
日本は,GCFに対して15億ドルの拠出を決定しています。」
<緑の気候基金> https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/page1w_000123.html
「2017年6月、米国が脱退を表明したことでなにかと話題の「パリ協定」。今回は「今さら聞けないパリ協定」と題して、ポイント、日本のビジネスや社会に与える影響などをわかりやすく解説します。」 #COP21 #温暖化対策 #エネ庁広報 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/ondankashoene/pariskyotei.html
< 05 資料3 気候変動緩和策の国際協力に関する戦略的な ... - 環境省>
www.env.go.jp/press/y0618-18b/mat03r.pdf
<パリ協定 外務省>
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ila/et/page24_000810.html