『夏』(なつ)
なつ。立夏から立秋までの間の約三か月。
草木が盛んに茂って大地をおおう季節をあらわす。
盛んなさま。大きくかぶるさま。
(『漢字源』より)
今年の夏も、そろそろ終わり。
夏の終わりには、いつも寂しさが付きまとう。
今年の夏は、よく遊んだなぁ。
夏は好きです。
うだるような暑さも、ギラギラした太陽もひっくるめて、
すべてが一瞬の閃光のなかに輝いて見える季節。
夏が好きなのは、そんな光の中で、子供の頃にたくさん
遊んで、たくさん学んだからだと思います。
自然の中にあって、その空気を吸うこと。
いとこたちと、汗がとめどなく流れるのも構わず走りまわり、
ひぐらしが鳴きはじめる頃に畳の上でお昼寝する心地よさ。
起きたら、茹ってつやつやになったとうもろこしと、
塩をひとつまみ撒いたスイカにかぶりつく。
そんな夏休みは、結構昔になってしまいましたが、
あの、夏にしか得られないたくさんの経験が
今も自分の中に生きています。
だからこそ草木が好き。風が好き。
来年もまた、素敵な"夏"に出会えることを願って。