最近オンラインサロンの炎上が話題になっています。
「私がはあちゅうサロンを辞めたわけ。改訂版」
http://www.yscompany.group/lifestyle-online/
「情報弱者の貧困層をバカにする人、搾取する人」
http://bunshun.jp/articles/-/10644
「オンラインサロンは新手の情報商材でなく新しい仮想の街になれるか」
https://news.yahoo.co.jp/byline/tokurikimotohiko/20190221-00115565/
その理由の1つが、「お金を払ってるメンバーが主催者のために働く」という一部のサロンの仕組みです。
そこで今回は、なぜお金を払って働くのか、炎上しにくいサロンはどんなところかを考えてみます。
1.なぜお金を払って働くのか
2.叩かれる理由
3.炎上し難いサロンとは
1.なぜお金を払って働くのか
もともとこの仕組みは、評論家の岡田斗司夫氏が行っていた、FREEexで実践されていました。
その時、メンバーがお金を払う理由はこちらでした。
1)オーナーを助け最低限の費用で仕事ができるようにする
FREEexではメンバーを社員、オーナーを社長とよんでいました。
社長の考えや、活動に賛同した社員がお金を集め、社長が自由に行動できるようにするという考え方でした。
いわゆるファンのカンパに違い物です。
2)オーナーのノウハウを伝える、共有する
お金を払ってオーナーと一緒に働く事で、経験できない仕事をしたり、オーナーの仕事のノウハウを学ぶという物です。
今のオンラインサロンはこちらに近いと思います。
現在オンラインサロンもこの2つの観点から、お金を払ってメンバーが働く仕組みだと思います。
2.叩かれる理由
1)労働に対する価値の変化が共有されていない
現代人は働くことが、生活の手段であると同時に、自己実現の手段になっています。
充実感を得るため、自分の夢をかなえるために働くという人が増えていると思います。
こういった価値観の人にとっては、「好きな人と好きな仕事ができるのであればお金を払てもやりたい」という考えになります。
(キャンプなどが例になることもあります。)
しかし、労働=お金を得る手段ととらえると、これは逆転した考え方でブラック企業や宗教という反感を生んでいます。
2)オンラインサロンをオーナーがコントロールできていない
少し気になるのがサロンメンバーが教え受ける立場のためか、徒弟のように扱うオーナーがいるということです。
オンラインサロンもサービスであり、労働した結果、サロンメンバーが充実感を得られなければそれは不満につながります。
現状それを担保する仕組みがなく玉石混交になっていること、サロンの実態が期待とずれることが炎上につながっていると感じます。
今後は運営元が内容を監査したり、事前にSLAのようなものを提示し、メンバーが評価する仕組みも必要ではと思います。
3.炎上し難いサロンとは
1)参加費が安い
例えば参加費が月千円なら、思った成果がなくても、ある程度諦めがつきます。
また、投資費用が少ないと、すぐに辞める事もできます。
2)メンバーが少ない
1人が管理できる人数は150人といわれています。
これを超える組織は会社のように階層的に管理する必要があり、運営の難易度が上がります。
規模が小さいか、多い場合は、"メンバーの不満がない"かや、"管理する機構があるか"を確認しましょう。
3)サロンオーナーのヒューマンスキルが客観的に分かる
オーナーが一定規模以上の会社の経営実績がある、組織でチームを運営し成果を出しているかがポイントともいます。
逆に一匹狼タイプの仕事をする方は燃える可能性が高いようです。
またオーナーの実績に不明な点が多い場合は、書いている本も参考になります。
Amazonだとファンが高評価をしている場合があるので、3点以下の低い評価の割合と、低評価レビューの説得力を見ると、本の質が分かると思います。
実際燃えていないサロンはこの1)~3)を満たしていると思います。
参考になれば幸いです。
