今回は「4つのエネルギー管理術」を紹介します。

 

 

  評価(A~C)

 

  概要

スポーツ心理学である著者が書いた「メンタル・タフネス」の続編にあたる本です。

4つのエネルギー管理と、ストレス耐性のトレーニング方法について書かれています。

 

●第一部

4つのエネルギー(肉体、情動、頭脳、精神)の観点で、具体的にトレーニングを行ったクライアントの課題と対応の事例を交えながら、ストレス耐性強化の方法について抱えています。

 

●第二部

目標設定⇒課題把握⇒改善アクションの順に、ストレス耐性のトレーニング方法や、それぞれで注意すべき点が書かれています。

 

  感想

事例がとても多く、ストレス耐性強化について多くのノウハウを得ることができました

 

著者が実際に扱った事例が多く紹介され、何の課題に何をすればよいかが分かりやすかったので、とても参考になりました。

また、各章の最後にポイントがまとまっているのも、振り返りの役に立ちました。

 

一方で、この本では背景にある理論は体系的にまとまっていないので、より詳細を知りたい場合は「メンタルタフネス」のほうが参考になると思いました。

 

 

 

すぐに実践的なノウハウを知りたい、より応用的なストレスマネジメントを学びたい人に効果的。

 

  こんな方にお勧め

・ストレス耐性を強化したい方

・ストレスマネジメントの実践的なノウハウを知りたい方

・自分の大事なことに時間とエネルギーを使いたい方

 

  セミナー開催中!

「メンタルタフネス」「4つのエネルギー管理」のノウハウを整理し、実践型演習で行動に落とし込むセミナーを開催中です。

今なら1500円ですので、ご興味のある方はぜひご参加ください!

 

「あらゆるストレスに勝つ ストレスマネジメント応用編」

https://www.street-academy.com/myclass/142591?conversion_name=direct_message&tracking_code=ff9ed459d3302f665590d116d1357c19

 

今回は「道は開ける」を紹介します。

 

 

 

  評価(A~C)

 

  概要

人が困難にぶつかったときの対処法を具体的なエピソードを交えながら紹介しています。

◇PART1 悩みに関する基本事項

・悩みについてどうアプローチすべきかの基本的な考え方を紹介。

◇PART2 悩みを分析する基礎技術

・正しい悩み方についての紹介。

◇PART3 悩みの習慣を早期に断つ方法

・よくある悩みの連鎖について、抜け出し方の紹介。

◇PART4 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法

・人間関係や不幸な出来事の悩みについて対応方法を紹介。

◇PART5 悩みを完全に克服する方法

・悩みの克服方法についての紹介。

◇PART6 批判を気にしない方法

・他人の批判との付き合い方の紹介。

◇PART7 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法

・心身の疲労からの回復方法の紹介。

 

  感想

これを読めば、すぐに効果のある自分の悩みへの対処法が必ず1つ見つかる、そう思える内容でした。

 

私は今まで、ストレスマネジメント本を多く読み実践してきました。

昨年11月から難しい問題に取り組むこととなり、この機会にストレスマネジメントのレベルを上げたいと思い、この本を読みました。

 

さすがに古典の名著だけあって、得るものが多い本でした。

1940年代に書かれた本で、古いと感じる部分も多いですが、それでも人の悩みは有史以来大きな変化はなく、先人たちの知恵を得られる良い本だと思いました。

 

既に知っていること、やっていることも多かったですが、逆に自分がやっている方法が正しいことを改めて実感できました。

一方で、悩み方、困難への心構え、休みの取り方等については、新たな工夫を知ることができました。

 

また、同じ著者の「人を動かす」では冗長に感じたエピソードも、ほかの人がどう困難を乗り越えたかを知るよい情報になりました

(それでも具体的な方法が知りたい人には回りくどいと思います。)

 

  こんな方にお勧め

・悩みへの対応方法を知りたい方

・人生で困難に直面していると感じている方

・幅広くストレスマネジメントのノウハウを知りたい方

最近職場で顕著になっている問題が「報告しない若手」です。

特に去年くらいから相談が増えて、今年はリモートワークで顕在化している印象です。

 

よく聞くのが次のような問題です。

・指示しているのに報告しない

・必要なことを報告しない

・報告しないことを指摘されても問題だと思わない

 

いろいろな指導や調査をしていく中で、原因は「マインド」と「テクニック」の2つだと考えています。

 

■報告しない原因

○マインド

1)報告することを悪いこと、恥ずかしいことだと思っている

2)逆に、報告は自分にとって必要ないことだと思っている

3)報告の敷居が高く、後回しにしてしまう

○テクニック

4)タイムマネジメントができず報告時間が過ぎてしまう

5)報告内容を考えていて時間がかかってしまう

6)そもそも報告する事を忘れてしまう

 

そして、これらの原因について次のような指導が効果的だと思います。

■報告しない若手への指導方法

○マインド

1)報告することを悪いこと、恥ずかしいことだと思っている

 ⇒ 報告は良いこと、報告しないことが悪いことだと伝える。

   できないことも早めに相談された方が相手も助かることを伝える。

2)逆に、報告は自分にとって必要ないことだと思っている

 ⇒ 報告が自分にどんなメリットがあるのか、逆に報告しないことがどんなデメリットがあるか伝える。

3)報告の敷居が高く、後回しにしてしまう

 ⇒ まずは早めに中間報告や第一報を入れるよう指示して心理的ハードルを下げる。

   最初のうちは報告の場を設定する。

○テクニック

4)タイムマネジメントができず報告時間が過ぎてしまう

 ⇒ タイマーを設定して仕事をすることを徹底させる

5)報告内容を考えていて時間がかかってしまう

 ⇒ 最初はテンプレートを渡してそれを埋める形にする

6)そもそも報告する事を忘れてしまう

 ⇒ アラーム機能等のツールを使って、忘れていても思い出す仕組みを作る

 

すべての指導に言えることですが、これらは根気よく何度も伝えないとなかなか身につかないと思います。

 

また、ただ伝えるだけでなく、「できている事」「できていない事」を伝えたうえで「本人の理解や考え」を聞くことで、腹落ちにつながっていきます。

 

とにかく情報発信が弱く、自己解決に拘りがちな傾向がありますので、早いうちから指導することがポイントと思います。

先日タスク管理セミナーを受講された方は、ご自身は問題なくタスク管理ができていますが、部下がタスク管理ができなくて困っているという方でした。

■部下のタスク管理の困りごと

・自分が管理しないとタスクの抜け漏れが発生する

・いつも期限ぎりぎりにならないと作業をしない

 

私自身も若手のOJTを多く経験していますので、その中でタスク管理ができない部下を指導したことが何度かあります。

 

今回の話もそうでしたが、タスク管理ができない部下には共通している課題があると思います。

 

■タスク管理ができない部下の共通の特徴

①タスクの「収集」ができない

抜け漏れがあったり、指示した作業がどこかに埋もれている

ノート、付箋紙、メール、作業フォルダ等にタスクのメモが散在して、忘れてしまう

 

②タスクの「一元管理」ができない

TODOリストを作っていない。全体の状況を俯瞰できない

1日分のタスクしか書き出せていない。中長期のタスクが管理できない

 

③タスクの「優先度付け」ができない

目の前の優先タスクに追われて、期限が先のものは自動的に後回しになる

結果、期限ぎりぎりまでタスクが進んでいない

 

 

ということで、まずこの3点を重点的に指導していくのがよいと思います。

■タスク管理できない部下にまず指導する3つの事

①タスク収集の一元化

複数に散らばっているタスクメモを「最終的に1つに集約する」ように指導します。

場合によって、一時的なメモをすることはあっても、必ず最後は決まったもの(ノート、txtファイル等)に集約させることを徹底します。

これが指示の統一メモになり、そこからタスクを管理する時間を作って②のTODOリストに転記します。

 

②TODOリストの作成

簡易的なものでも構わないので、必ずTODOリストを作らせるようにします。

今抱えているタスクとその期限、そして③の優先度を常に俯瞰できる状態を作ります。

この状態ができることで、もれなく期限内にタスクを実施するための情報がそろいます。

 

③タスク優先付けの徹底

アイゼンハワーマトリクスを使って、すべてのタスクに優先付けをすることを指導します。

https://www.lifehacker.jp/2014/06/140601eisenhower.html

 

 

それを踏まえて、毎日または毎週タスクを見直し、着手するタスクを決定するようにします。

なお、優先度は作業を依頼している側の客観的な物差しでつけさせることも大切です。

(勝手に自分で優先度をつけさせない。)

 

 

まずこの3つを身に付けさせることで、タスクを管理するための土台が出来上がると思います。

これをベースに工夫することで、タスク管理ができるようになっていくと思います。

⇒ その他タスク管理の記事はこちらをご覧下さい。

  タスク管理|3流SEの仕事術&ライフハックブログ (ameblo.jp)

 

 

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